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Crouzon(クルーゾン症候群) |
頭蓋骨のつなぎめの癒合異常に伴い、塔状頭、三角頭、舟状頭、斜頭といった形態異常を示します。こうした症状に加えて、顔面・四肢など他の症状を合併する症候性の疾患として、クルーゾン(Crouzon)症候群、アペール(Apert)症候群といった疾患群があります。患者さんの症状・年齢に応じて手術の目的は異なりますが、頭蓋内圧の改善、形態の改善などを目的とした手術が主として行われます。上顎骨低形成や口蓋裂を合併する場合もあります。眼球の突出感、頬骨嵌凹感など中顔面の陥入感が強ければ上顎複合体全体をLe Fort 2やLe Fort 3の前方牽引/架骨延長法が適応になる場合もあります。頭蓋部よりのアプローチとなりますので、脳外科と共同治療となります。Le Fort 2は剥離量が大きくなるので、Le Fort 3を行う事が多いです。
当院のような自立支援法医療指定・顎口腔機能診断施設であれば、矯正の治療費は外科、矯正いずれも健康保険の対象になります。顎裂・口蓋裂を伴っている場合であれば育成厚生医療の補助も受けられる可能性があります。 |
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