グリンデルに泊まる
2004年08月19日

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 予備校通いの息子から何をしているかを確かめるメールが珍しく届いた。妻は洗車に出向くようしきりに促す。今日こそは家で静かにしていようという言葉がかわかぬうちにガソリンスタンドで電話をかけて宿泊を決めた。

  今日は蒸し暑さで五時に目覚めた。あいかわらずセミの泣き声がうっとおしい。今月初の我が家からの富士山を眺めた。うすぼんやりしているが黒い富士山である。「強引に連れてきたみたい」と妻がつぶやく。

  久しぶりに昼間の中央道を走り五時間でグリンデルに到着した。美味しい料理が待っているから250kmの走行も苦にならない。東京や横浜は朝から真夏日というのに安曇野は朝から雨だと言う。富士見高原あたりから天気の変わり目になるようだ。松本インターで降りると雨も本降りに変わった。

  グリンデルはオーベルジュである。料理を売り物にする宿だ。乗鞍高原や上高地への起点となる奈川渡ダムの手前にあるつつましやかな店である。肉料理がメインでボリュームも多い。樹々に囲まれたテラスルームで舌づつみを打ちながらゆっくり食事をするのが愉しい。妻とは今回で六度目の泊りである。

  山歩きをしていたというマスターとクルマ談義を交わすと妻がびっくりする。フェアレディZ、R380、スカG(ハコスカ、ケンメリ)、RX7サバンナ、ベレル、ベレット、ピアッツア、シルビアいずれも懐かしい日本の名車である。欲しくても買えなかったがあこがれた車だ。

 「どこのご家庭でもお子さんが大きくなって、ご夫婦で出歩くようになっているようですね」とマスターが言う。この店に初めて出向いたのは一四年前である。幼稚園児も大学生になった。人なつこい犬とたわむれるのも愉しい。今日の宿泊は我が家だけである。

         
          グリンデルの入り口              ご主人

  (ーー;)
  美味しい料理を撮ったのにビデオの操作誤りで消えてしまった


  給油/洗車、13;25発、お台場、14;45ー15;15石川PAで昼食、16;55ー17;20八ケ岳PA/撮影、18;04松本IC、18;40着 250km