たかがクルマのことだけど
並んで走るのは葬列だけ
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私たちが他のクルマと一緒に走ることは極めて少ないことです。群れて行動するのを嫌う人は一度も体験したことがないでしょう。唯一の例外は葬儀にクルマで出かけたときにやむをえず霊柩車の後に続くことぐらいです。親類や縁者の場合は葬儀の後に火葬場まで出向きます。マイクロバスが用意されていても乗り切れないときや特に運転を依頼されることもあります。あれってけっこう気を遣いますね。
気を遣う理由を並べれば次のようなものがあります。
■行きと帰りのコースを変える慣習
■土地勘がない場所を走る
■互いの運転技術が異なる
■知らない者どうしがつながって走る
また、こまめに合図を行なうドライバーと無頓着なドライバーの集まりです。気心が合う者ばかりでない運転ですからストレスも増します。そのせいか車間距離をつめて走ります。また、葬儀ということでまわりも大目にみてくれて割り込むクルマは滅多にありません。でも、これはあくまでも例外だということを忘れてはならないでしょう。
群れて走る暴走族は、葬列と同じことを行い、それをまわりに押しつけます。割り込まれないように威嚇し、群れであることを示すために旗や装飾を統一します。だから、私たちはかかわりを避けて近寄りません。
最近は少なくなりましたが、昔のツーリンググループは群れて走りました。統制がしやすいからでしょう。でも、共同危険行為になるので減りました。群れて走るのは気楽な面もありますがまわりに不快感を撒き散らすことも忘れてはならないでしょう。旅にクルマを利用するときにもこのことを忘れたくないものです。
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