たかがクルマのことだけど

渋滞を増やすもと


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 行きはよいよい帰りはこわいというのがドライブにつきまとう。ひとつがお決まりの渋滞でもうひとつが集中豪雨だ。進みたくても進めないのがいらだたしい。このところ温泉に出向くたびにこのニつに泣かされる。いずれも人間心理が混乱のもとになっているようだ。発生しやすい場所に標示や警告を設置し、車線を増やしても改善されないのはドライバーやライダーに原因があるような気がしてならない。

 すでに紹介した「サグ渋滞」は入間の錯覚がひき起こすものである。下り坂から上り坂に変る窪地(サグ)に発生する渋滞だ。道路標識や周囲の車の動きに気が回わらず速度計を確かめず走行するドライバーの多い週末に多発しやすいようだ。それにしても週末は前に進むことしか知らないドライバーが何と多いことだろう。用もなくブレーキを踏むことの後続車への影響ということも忘れてはほしくない。

 ー番迷惑なのがたいした運転技術もないのに見栄を張って事故を起こすことである。ハンドル操作を誤ったりスピード制御ができずに追突したり、ガードレールに接触する。自業自得はともかく他人を巻き添えにするのは許せない。そして、その事故を見物するために減速して渋滞を生むバカドライバーもいる。急ブレーキを踏むから後続車もあわててブレーキを踏んで渋滞を増やすもとだ。

 すでに渋滞が起きてから輸をかけるバカなドライバーやライダーも多い。しなくてもいい車線変更を繰り返し、車と車の間を高速で通り抜けるのは周りに不快と危険を撒き散らすだけである。目分だけよければという勝手な振る舞いが渋滞を増やしている。それを避けるためにブレーキをかけるからますます渋滞するのも皮肉だ。

 それと似ているのが他人に譲り合いを求めても自分は決して譲らない割り込みドライバーである。合図をして譲り合えばいいのにそういうことはせず強引に割り込んだり進路をふさぐのも異常である。また、自分だけは善人だと思い込んで譲ってはならない場合に何台も割り込もせるアホドライバーだ。車間距離を広げて割り込まれ、そのたびにブレーキを踏むから後続車はいらいらするもとだ。

 自分ひとりぐらいという甘えと善人ぶった振る舞いはどちらもナルシス卜という面では似たようなものである。そんなことより、運転中は無駄話や携帯電話で遊ばず渋速度計と周りの流れを自分の目で確めてほしい。また、異常に接近して事故を起こしたり、車間をあけすぎて割り込まれるもとを作らないでほしい。ただでさえストレスが増している状況で無神経な運転をされるのは迷感だし、クルマを動かすのは人間であることを忘れてほしくない。

【おわび】
 そのての人にわかるようにバカやアホという感情的な用語をあえて使いました。わたしはどんなときでも譲り合いと流れを乱さない運転が大切だと思っています。自己満足を排除した冷静は運転をしたいものです。クルマを動かすのは感情と判断力を持ったドライバーだということを忘れてほしくない。(2007/07/29)