たかがクルマのことだけど

怒ったり叱られたり


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 朝のバス停で並らばずにわき入りする若者に「並らべ」と説教した。この若者はいつも同じことを繰り返す。それを誰もとがめないのも不思議だ。説教などせずに済ませたいが誰かが言うしかない。若者は一瞬たじろいだが無視してバスに乗り込んだ。言っても無駄なときほど虚しいときはない。

 電車を降りて喫茶店でザウルスを開いたらメモリーカードがないのに気づき、あわてて家に電話をかけて確めるとパソコンの横に残っていた。店の人が近寄ってきて「携帯電話は外でかけてくれ」と言い出された。自分では気がつかなかったが大声で話していたからだろう。バスや電車では使わないが喫茶だからと甘く考えたのもうかつだった。携帯電話は意外に音がもれるものである。

 それにしてもバスや電車で携帯電話をいじり回す人が増えた。話したりメールをやりとりするのでなくワンセグの流行のせいかゲームをしたりテレビを見る方が多い。便利さに慣れたから文句を言う気も失せた。それに腹立てて先日は地下鉄でキレていた女性もいた。使わない人には携帯電話は目ざわりなオモチヤである。

 怒って不快になるのも叱られて気まずさが浅るのもいやなものだ。ごみごみした空間に人がひしめきあうばかりに怒ったり叱ったりすることになるのだろう。気まずさを避けるにはまわりを確めて行動するしかない。(2007/07/20)