たかがクルマのことだけど

ドアに指を挟んで痛い

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 トイレに出入りするときに指をドアに挟む。木製のドアだけどけっこう痛い。慌てずに出入りすればいいのだが、そういう場合だけではない。電話がかかってきたり、ゲームの途中だったりパソコンの作業中のときもある。夢中になっているときはトイレタイムも惜しい。あなただってテレビを見ているときにそんなことはないですか。

 先日紹介した『くらしの豆知識'07』(国民生活センター編集・発行)の「くらしの事故注意報4」には自動車のドアに挟む事故が紹介されている。毎年500〜600寄せられている交通事故を除く自動車の事故情報で半数を占めるそうだ(p16ー17)。ほとんどは軽傷だが骨折した事例も紹介されていてゾッとした。開け閉めの不注意だけでなく自然にドアが閉まった例もあるそうだ。

 自動車のドアは鋼鉄製だから指や手が挟まれたら怪我をする。骨折やねんざですめば幸いだが切断のおそれもある。不注意な開け閉めは同乗者だけでなく、歩行者や並進車(自転車、バイク、自動車)にも危険を撒き散らすことを忘れてはならないだろう。開け閉めはまわりをミラーや目で確かめて行なうしかない。

 我が家ではとっくに使わなくなったサンルーフ。あれも子どもを乗せるときは注意を要するだろう。相変わらず子どもが車体から身を反りだして走っているクルマがいる。頭上まではミラーは見えないから意外な盲点である。ほとんどが電動になっているけど、子どもの身や首を挟まないともかぎらない。

 製造物責任を問う前に、同乗者の出入りや並走している車両や歩いている人を確かめてドアの開閉をするのは運転する人の責任だということを忘れてほしくない。事故が起きてから後悔しても始まらないだろう。

【追記】
紹介した冊子は2007年版が先月末に発売されました。安価で重宝しています。2006/10/01の「本の紹介」にもとりあげています。

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