たかがクルマのことだけど

座席は荷物置場かい


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 満員のバスや電車で座席に荷物を置いて居座るバカがいる。そんなに荷物が大切なら自分が立てばいい。まわりに足腰の不自由な老人や妊婦が立っていても知らん顔している無神経さにムカつく。譲り合いを持ち出すつもりはない。そのてのバカにそんな気遣いを求めても無駄だ。

 座席はいつから荷物置場になったのだろう。これはワンボックス車やハッチバック車が普及して、荷物と人間が同じモノに成り果てた結果だろうか。セダンはトランクに荷物を積んだが、先ほどあげた車種はトランクに人が乗るようになったからである。貨物車が乗用車になっただけである。

 地べたに置くモノを座席に置くのは不潔である。臭いがするモノを車内に持ち込むのも非常識だ。そのうち犬や猫をバスや電車に乗せろと言い出すんじゃないか。ペットマニアは良いだろうが犬や猫それに鳥やヘビが嫌いな人もいる。自分の都合ばかり並べ立てるバカが言い出しかねない。

 人と人の結びつきがモノとモノの関係に映るのはマルクスが「物神性」(物象化)と呼んだ。それと同様に荷物やペットを人間と同列に扱うのも何か変である。いっそ、バスや電車は荷物を座らせ人間が立つようにしたら良いのではないか。

 荷物を座らせるために座席があるわけではない。それなら貨物車で足りる。荷物は膝や網棚に上げるものである。わきまえもある大人が大股を開いて座ったり、荷物を座らせるのも異常である。そんなバカは客車に乗らないで、家畜車や貨物車に移ってほしい。

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