たかがクルマのことだけど

炎天下に子どもを置き去りする季節


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 数日前にプールで幼児が死亡する事故があった。おとなには何気ないことでも幼児には抗しようもない吸引力だった。それで思い出すのは毎年起こる幼児の熱死や圧死である。炎天下のクルマに幼児を残し親がパチンコや買物に行っての惨事が絶えない。また、クーラーをかけるためにエンジンをかけっ放しにし、子どもがパワーウインドウをいたずらして首や手をはさみ怪我や死亡する事故も起きる季節だ。

 今回の事故も管理者の危険に対する認識の甘さとか保守・点検のずさんさが問われることだろう。ほかの子どもが指摘したのに危険防止を図らなかった責任も問われるだろう。でも、反省を並べても亡くなった幼児が生き返るわけではない。これはこれから起こるクルマの事故も同じである。

 家においては不安だから幼児を連れ歩くのだろう。暑いのを気遣ってクーラーをかけるにちがいない。それがアダになるのがクルマの熱死や圧死の悲しい事故である。もっとも、そんなことに無頓着なまま親になったタグイもいる。こちらは子どもを産む資格のないおとなになりそこねだ。

 炎天下ではたった数十分でも車内温度は70度以上になる。それはおとなでも耐えられない暑さだ。エアコンの普及はそういうことを忘れさせてしまったようである。梅雨も明けて暑さがこたえるようになった。可愛い幼児が親の不注意で悲しい事故が起こらないことをわたしは祈る。

【補記】
 説教をするつもりはありません。子どもがほしくてもめぐまれない夫婦がいれば、親になる資格がないのに自分たちが楽しんだツケを子どもに負わせるバカ夫婦もいます。わたしは子どもに怪我をさせるような親はクルマを利用をする資格がないと思います。

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