別紙10 フォークとGSのセカンダリー・ドミナント・コードの使用
誰にもわかるコード進行30



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誰にもわかるコード進行

 今も口ずさむ中島みゆきの「時代」はA7・Dm・G7・Cのコード進行です。
 なんでA7から始まるかと思っていましたがA7→Dmはセカンダリー・ドミナント進行です。
 フォークやGSにはこの進行がけっこう利用されています。
■セカンダリー・ドミナント・コード
 ドミナントからトニックへ向かう「ドミナント進行」G7→Cの関係を他の音階から借用して使う。
 他の音階から借用することを「ノンダイアトニック・コード」といいます。
 ハ長調の場合は次のとおりです。□7(他の調)→(ダイアトニック・コード上の和音)の関係です。
 完全5度下行の説明よりコードの並びの4度上行の方がなじみやすいでしょう(同じことです)。
 ダイアトニック・コード上の和音が長3度か短3度に限られるという説明もあります。
   A7→Dm
   B7→Em
   C7→F
   D7→G7    ★D7→G7→Cをダブルドミナントといいます 
   E7→Am
  ×F7→Bm♭5・・・・Bm♭5が減5度のためセカンダリー・ドミネントにならない
 (注)長調はハ長調、短調はイ短調に移調しています。
1はじめの部分   長調が多く、A7・D7、E7、G7が使われB7がない
 ●時代 A7・Dm・G7・C     ★G7は本来のドミナント進行(以下同じ)
 ●少しだけ片思い C・Dm・C・Am・D7・G7
 ●悲しくてやりきれない C・D7・G・Em・D7
 ●きみの朝 C・E7・Am・Dm7
 ●初恋の人に似ている C・E7・Am・G7
 ●お前だけが C・G・Am・Em・F・C・D7・G7  
 ●翼をください C・C7・F・C・D7・G7   ★セカンダリードミナントが2つ
 ●白いサンゴ礁(GS) C・C7・F・C
 ●愛する君に(GS) C・E7・Am・Dm7
 ●落葉の季節(GS) C・G・Am・C7・F・E7
 ●何処へ(GS) Am・E7・Am・A7・Dm・A7  ★E7は本来のドミナント進行
 ●旅 Am・D7・G・Em7
2 終りの部分   A7、D7、B7が使われる
 ●赤い橋 B7・E7・Am    ★ダブルドミナント
 ●チャンピオン B7・E7・Am    ★ダブルドミナント
 ●傘がない Dm・B7・E7
 ●忘れかけた子守唄(GS) G・A7・D
 ●バラの恋人(GS) D7・G7・C      ★ダブルドミナント
 ●スワンの涙(GS) B7・E7・Am    ★ダブルドミナント

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