鳥取・倉吉・松江旅行記


8月23日 松江〜京都

 朝起きると、妻はまだ眠っていた。台風が気になるので、早速テレビを点けた。どうやら台風20号は、確実に関西地方に夕方から夜にかけて上陸するらしい。テレビをみていると、妻も目を覚ました。「遅くまで調べていたの?」と訊くと、「京都だったら、ホテルに空きがある」という。東横インの好きな妻は、京都にある東横インの予約状況を調べていたようだ。

 台風の影響を考えると、ホテルは早めに押さえてしまったほうがよさそうだった。鉄道の運休にともない、帰宅できない人の多く出ることも考えられる。それに京都だったら、姫路や神戸、大阪よりも横浜には近い。妻のスマホから東横インのサイトにアクセスし、部屋を予約した後、時刻表で京都に何時に着くか調べた。

 昨日は岡山に14時54分に着くところまで調べたのだった。その続きは、岡山から山陽本線に乗り相生に16時16分、播州赤穂16時6分発の列車が相生に着くのは16時18分でそれに乗り換え京都に着くのは18時14分、予約したホテルは京都から山陰本線に乗って一駅いった丹波口だから18時半前後にはチェックインできそうだった。京都までいってしまえば、明日、台風の影響で多少の運休が出たとして帰れるはずである。

 朝食をとった後、チェックアウトし、昨日いった物産観光館へ向かった。ホテルの正面入り口には、すでに大雨に備えて、土嚢が用意されていたが、空をみるとほんとうに台風が来るのだろうかというくらいにいい天気で、風もほとんどなかった。ただ、季節外れの蒸し暑さが台風の接近を感じさせた。

 物産館には、9時前についた。開店5分くらい前だったが、店の出入口辺りでうろうろしていると、店員さんがでてきてどうぞと中に入れてくれた。職場、妻の姉の家、僕の実家などに配るお土産を選んだ。いつもは選ぶのに時間のかかる妻だが、台風接近で気が急いているのかあっという間にお土産を決めた。あとは駅に向かいながら、松江の街を散策した。昨日、小舟に乗ったカラコロ広場周辺は、古い蔵などが立ち並び、京橋川沿いには松や柳が植えられ、風情ある風景をつくっていた。時間があれば、ゆっくりと景色を楽しみながら、さんぽできたのに…と残念な気持ちになった。

 松江駅につき、10時6分発の新見行きに乗る。台風の気配は全くといっていいほどない。これだったら、昼くらいまで松江にいても大丈夫だったんじゃないかな?と思ったりしたが、後から思うとこのタイミングがギリギリだったのである。米子駅には、鬼太郎やこ泣き爺、猫むすめなどのキャラクターの描かれた鬼太郎列車が止まっていたが、雲が空を覆い、台風の接近を感じさせた。

 しかし、新見駅に着く頃には、空にはまた青空が戻っていた。駅構内のアナウンスで、19時を目途に列車の運行を休止していくとのお知らせがあった。予定では18時過ぎには京都に着いているから、問題ないなと胸を撫で下ろした。ただ、途中で食事をしている時間がなく、買っておいたパンやお菓子を食べ、空腹を紛らわせた。

 新見を出発すると、また空は曇って来た。そして、ときどき雨が車窓を打つようになった。しかし、それは断続的で、しばらくするとまた陽が差したりして、一方的に天候が悪化するということはなかった。岡山から相生まで行き、そこから野洲行きの快速列車に乗った。これで京都まではもう乗り換えは無い。ほっとした気持ちになった。

 姫路、神戸と過ぎるうちに、天候は少しずつ悪化していった。そして、車内アナウンスで今乗っている列車が快速の最終になるという発表があった。まだ、台風の影響はほとんどないが、早めの対応をするようだった。後から知ったことだが、デパートなども5時で営業を止めていたのである。都会に近づくにつれ、車内は早く仕事を切り上げた会社員で、混み始めた。それでも、首都圏近郊のそれを比べると、多少余裕にある込み具合でぎゅうぎゅう詰めということはなかった。

 何処まで混んだ状態が続くのだろうと思っていたら、高槻で一斉に乗客は降り、余裕のある状態になった。京都駅にはほぼ定時に到着した。ホテルは京都駅から山陰本線に乗って一つ目にある丹波口駅にあった。山陰本線のホームに行くと、多くの人たちが列車を待っていた。山陰本線はすでに遅れが出ており、運休する列車も出始めていた。20分くらい待ってようやく列車に乗ることが出来た。

 丹波口で降りると、雨は降っていなかったが、風はかなり強くなっていた。駅から徒歩7、8分のところにあるホテルにチェックインして、すぐに夕食を取りに外に出た。台風が近づいているため、店仕舞いしていしまったところが多いのではないかと思ったが、幸いなことに夫婦でやっている中華屋さんが店を開けていた。僕はレバニラ炒め定食、妻は肉野菜炒め定食、あと餃子を頼んだ。レバニラは、美味しかった。ふと営業時間をみると、深夜3時までとなっていた。

 ホテルに戻ってしばらくすると、雨が降り出して来た。しかし、それほど強いというわけでもなかった。明日は、台風は抜けるから、余裕で帰れるなと思ったが、それは甘かったのである。(2018.10.20)

―つづく―


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