北海道旅行記 2001 その9


カキの味

 朝、起きるとまだ小雨が降っている。だけど少し待っていればやがて止みそうな感じだ。これからはほとんど予定もないので雨が止むまでのんびり待つことにした。待っている間に今日はどうしようかと考えた。まずは野付半島に行ってみよう。それから厚岸でカキだ!。

 雨が止むのを待っていたら出発は9時30分になってしまった。走り始めてすぐに感じたのは風が強くとても寒いということだった。国道272号線に出て野付半島方面に進路をとるがあまりの風の強さに200m走っただけで引き返した。この風では野付に着く頃には疲れきってしまいそうだった。道々8号線を使い別海町に入った。湖の別海町には新酪農村展望台というのがあるようだ。あまり訪れる人もいないと地図に出ている。

 実際に行ってみるとこれでは確かにあまり訪れる人はいないだろうなと思った。道端の高い鉄塔のような展望台がほつんと立っていて近くにはポータブルトイレが置かれているだけ。その展望台に登ったが天候がよくなくあまりいい風景は見られなかったし、何より風が強すぎた。体温がどんどん奪われて行くような感じだ。そのうち家族連れがやってきた。こんなところに来るなんて物好きな人達だと思ったが、5人のうち展望台に上ってきたのは父親と息子だけだった。母親と娘、それにおばあさんは車の中で待っていた。この風ならそちらのほうが正解だろう。「こんにちは」と挨拶し、どちらともなく「寒いですね」という言葉が出た。父親はビデオを回して風景を一回り撮り終わると息子といっしょに展望台を下りていった。僕も早く出発しようと思った。早く厚岸に着いてカキが食べたかった。もう頭の中は厚岸のカキでいっぱいだ。

 厚岸への道は楽だった。野付方面は強い向かい風だが厚岸方面となれば全く逆になり、風は強力な味方となった。70Kmで走ってもあまり風圧を感じないということは相当な追い風という証拠だろう。途中で道を間違えてしまったりしたが、お昼ちょっと前に厚岸に着いた。あとは何処でカキを食べるかだ。トイレに行きたかったので道の駅に寄った。トイレを済まして考えているとここでもいいかなという気になってきた。とりあえずレストランを覗いてみて高かったり、食べたい物がなければ別のところに行けばいい話だ。

 レストランのウィンドウをのぞいて見るといろいろなメニューがあった。どれもおいしそうだったのでここで食べようと思った。厚岸駅のカキ弁当というのも食べてみたかったがと思ったら、それと同じようなカキ五目ご飯というのがあった。960円と値段もまずまず安いような気がした。これにすることにしようと思った。カキ五目ご飯はカキを甘辛いタレで煮込んでいるようでそのタレがカキに沁み込みそれがさらにご飯に伝わりとてもおいしかった。これで今日の目標はほとんど終ってしまった。(つづく)


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