新型コロナウイルスの影響で、今年のGWはStay Homeがスローガンになり、旅行などとんでもないという風潮になってしまった。旅行どころか外出もはばかられるような状況である。いま勤めている会社は、基本的に休みは日曜日だけなので、ここ数年のGWは仕事だったが、さすがに今年は休みになった。 休みなのに、遠出はできず、また、お店もほとんど休業状態なので、家でテレビを観たり、音楽を聴いたり、本を読んだりして過ごそうと思っていた。しかし、ずっと家の中にいると、それだけでストレスが溜まってくる。そこで、ほったらかしになっていた庭の植木の手入れをすることにした。 今年は花の咲かなかった藤の木の剪定をした。また、月桂樹など隣家の敷地にはみ出している枝も切り落とし、ジャスミンの蔓の整理などもした。強い直射日光の下で長い時間いたせいか、少し頭が痛くなり、体もだるくなった。今時、少し心配な症状であるが、翌日には回復したので安心した。 翌日は、近所を一時間くらい妻と散歩した。家の近くに市民の森があるため、いろいろな人が散歩をしていたり、遊んでいたりする。散歩のあとは、近くのドラッグストアに行き、園芸用の土とアイスクリームを買った。園芸用の土はその日に使い切ってしまったため、翌日に買いに行ったら全部売り切れていた。外出自粛を受けて多くの人がガーデニングをしているのかもしれない。 夜になって町内会の人が配布物を持ってきた。さすがに前回、評判の悪かったため、定例会は中止になった。配布物を仕分けし、夕食を取り終えた後、一軒ずつ配った。多くの家は灯りがついていたが、数軒は暗くひっそりとしていた。外出自粛といっても、そんなものである。 朝、起きると天気がよかったので、昼食を取った後、市民の森にある広場にバトミントンをしに妻と行った。歓声が聞こえたので声のする方向とみると、子供たちが川遊びをしていた。気温も25度を超えているらしく、気持ちよさそうだ。森の方へ歩いていくと、虫取りの網をもった親子と会った。この森は野鳥も多く、その餌となる虫もいろいろといるようだ。さらにはタイワンリスやマムシもいる。 広場に着くとベンチで涼んでいる人たちがいた。途中で買ったペットボトルの緑茶を一口飲んでから、バトミントンをした。久しぶりだったが、それほど下手にはなっていなかった。体を思い切り動かすのは気持ちいい。このGWはStay Homeが合言葉のようになっているが、家にずっといるというのは全くよくない。ずっと家にいれば、体力は落ちるし、免疫力も落ちる、そして、ストレスは溜まる。 それにもかかわらずStay Homeといい続けている理由は、市民をあまり信用していないのではないか。外に出て適度に体を動かした方が心身共にいいですよ…などというと、みんな外出し同じ場所に集まったりして密になるのではないかと考えているのかもしれない。それだったら外出自粛を声高にいい、メディアなども活用して、心理的な圧迫を加えて家にさせた方が安全と思っているのだろう。 何回かの休憩を挟んで、2時間くらいバトミントンをした。時間がたつにつれ、広場に来る人も多くなった。同じようにバトミントンを楽しむ父娘、鬼ごっこをする母親と子供たち、自転車の練習をする幼女、犬の散歩に訪れた老夫婦、トランペットの練習をする高校生などそれぞれのGWを過ごしていた。(2020.5.6) |