最近、一週間が長く感じられて仕方ない。土曜日が出勤日になっている週など、気が遠くなる。何故、長く感じられるのかというと、仕事が少な過ぎるからである。今の時期は一年のうちでも一番仕事量の減る時期で、耐えるしかないのだけど、それにしても暇過ぎて辛い。

　どうやって一日を乗り切るか？ということばかり考えている。まずは、使用する機械の清掃である。もともと埃が大敵な仕事なので、暇でなくても清掃はするのだが、それを念入りに行い、回数も増やしている。しかし、それだけでは焼け石に水なので、ちょくちょく給湯室にいってお茶を飲んだりしている。

　煙草を吸う人は多い人で一時間に一回くらいの割合で非常階段の踊り場で喫煙をしているようで、僕は煙草を吸わないから、煙草の代わりにお茶にしているのである。お茶をちょくちょく飲むと、その反動でトイレが近くなるので、それも時間を進めるには有効である。あとは仕事のペースを極端に落としているが、これが結構辛い。

　例えば道路で前にノロノロ運転の車が走っていて自分のペースで走れないと、ストレスを感じるのと同じで、自分のペースで仕事が出来ないと（いや、やればできるのだけど…）精神的に疲れて仕方ない。当然、一人で仕事をしているわけではないから、極端に仕事のペースを落としていることに、パート仲間も気づいていると思う。

　機械を使うのは僕だけなのだが、繁忙期と比べれば、相当スローペースになっていることはわかるはずである。仕事が少ないから、ペースを落としていることを是としているのか、それとも呆れているのか分からないが、誰も何もいわない。社員も仕事量の少ないことはわかっているはずだが、一人でいろいろな所をみなくてはいけないためか、僕のところはほとんど放置状態になっている。

　このような状態が続くと精神的にもよくない。悪いことばかり考えるようになり、ちょっとしたことで腹が立ったり、他人の心を深読みしてしまったり、他人の言動を悪い方にとってしまったり…。どうしたら、この長い時間をうっちゃることができるのだろうか？

　ほんとうに一週間が長い。金曜日が来ると、ほっとする。土日の休みは、仕事のことは忘れて、楽しく過ごそう。(2012.3.11)