憧れの心療内科

 ここのところ心身の状態が頓に悪い。全身の倦怠感から始まって、作業中に手が震えたり、頭にいやな痛みがあったり、明け方にいやな夢を見てうなされたりと神経がかなり病んでいるような感じがする。

 さらに右足の踵に、痛みがあり、仕事中は何とかなっているのだけど、家に帰ると足を引き摺るような感じになってしまう。仕事のストレスによるものなのか、人間関係のストレスなのか、それともまた別のところに原因があるのか、暗中模索の状態だ。

 朝起きると、体がふとんに張り付いていると感じることがよくある。特に明け方にいやな夢を見て、二度寝したときなどこの傾向が強く、休日など遅くまで寝ていられる日は、体が石になったように感じることもある。

 長い時間、寝ていても疲れがとれる感じがなく、逆にぐったりしてしまうのだ。これは一体どういうことなのだろう。体が芯から疲れ切っているのか、それとも精神的なものからきているのか、よくわからない。ただ、起きてしまうと、仕事にいけないほど酷いというのもではないので、まだ何とかなっているといった感じだ。

 これと関係したことかもしれないが、仕事中に集中力が切れることがあり、ミスに繋がったりしている。数日前もちょっとした不注意から、大きな間違いをしてしまった。ここのところ、何となくおかしい日が続いている。

 全身の倦怠感とも通じるかもしれないが、踵の痛みは立ち仕事の多い職場なのでそのせいのように思う。昔、農家でバイトしたときは、今よりはるかにハードだったが、足が痛んで…ということはなかったように思う。或いは年…ということかもしれない。

 今、一番困るのは手の震えである。普段は何ともないのだけど、ある作業をしていると、急に緊張してきて、手が震え出す。誰もいない時は何でもないが、人がいるとだめなのだ。ネットで調べてみたら「書痙」という病気らしい。

 「書痙」というのは手が震えて人前で字が書けなくなることをいうらしいが、僕の場合は字を書くときではなく、鋏を使った作業のときに起きるのだけど、症状としては同じような気がする。何かのきっかけで手が震えて、その後、またその作業をする時、「また、手が震えるのでは」という不安からまたそれが起こるようだ。

 その作業はそれほど難しくもなく、またそれほど細かいものでもないので、作業の緊張によって起きるということではなく、以前の不安からそういう症状が出ているように思う。恐らく、作業中に血糖値が下がり、手の震えとなって現れたのがきっかけとなり、それが不安となってそれ以後も続いてしまっているのだろう。

 幸いにして、その作業はそれほど頻繁にあるものではないし、別の人がやることが多い。しかし、以前のように気持ちよく働けないので、気は重い。今のところは落ち着いているけど、酷くなったら心療内科に通院しないといけないかななどと思っている。

 そんなことを考えていたら、ちょっと心療内科というところに行くことが楽しみになってきた。自分の中に溜まっているいやな気持ちをカウンセラーに聞いてもらえたら、すっきりするのではないかと思っていたりする。

 きれいな女医さんとかいて、静かに、やさしく話しを聞いてもらえたりするのだろうか?「さぞ、辛かったでしょう」なんて言ってもらえるのだろうか?

僕は、憧れの心療内科に通う日が来るのだろうか?(2005.5.19)




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