東京に今、初雪が降っている。かなり激しい降り方で、天気予報では積もることはないといっているけど、屋根とか車の上はもう薄っすらと白くなっている。ちょっと前に家から歩いて20分くらいのところにある量販店に、今日、NHK FMで再放送されるU2のライブを録音するためのMDを、雪の降る中買いにいった。明日はBlur、明後日はPink Floydのライブを放送するようで、僕にとっては楽しい年末になりそうだ。

　それにしても雪はほんとにきれいだ。雑然とした東京の街を白いカーテンが包んだようになって、何処か異国の地に行ったような感覚になる。部屋に戻ってからも、知らず知らずのうちに、寒いのにもかかわらず窓を開けて、空から落ちて来る白い贈り物を見ていたりする。大掃除をする予定だったけれども、それはまあ明日でもいいや。

　昨日は仕事納めで、忘年会があった。僕は会社の忘年会にはあまり参加したことはなかったが、今回はフロアーの人がほとんど全員参加、さらにその会場がパートで働いている中国人が夜の時間帯にアルバイトをしている台湾料理の店ということで、気はあまり進まなかったのだけど行くことにした。

　台湾料理による忘年会は初めてだったが、台湾の人が開いている店だけあって、料理は本格的で美味しかった。その店でアルバイトをしているパートの中国人が予めメニューを会社に持ってきてくれたので、そこからみんなの食べたい料理を予約してコースのようにしてもらっていた。お酒も紹興酒など中国のものが中心だったが、値段の高い物が多く、予算の関係で始めはビールとかサワーが中心だった。だけど、アルコールが入ると気が大きくなるのか、だんだんといろいろな飲み物が食卓に並ぶことになった。

　誰かが紹興酒を飲んで、「これだったら養命酒のほうが美味しい」と発言したことから、その場は養命酒のことでかなり盛り上った。このように大して重要とも思われないこと、さらにいえばくだらないことで盛り上るのが飲み会の醍醐味なのかもしれない。養命酒に関して僕は、一時そのHPなどをよく見たりしていた時期があり、その歴史に詳しくなっていたので、おおいに語らせてもらった。

　アルコールそのものが好きという人もいるだろうけど、その場の雰囲気が好きという人も多い。昨日は飲めない人もいたけど、結構楽しんでいてみんなを笑わせていた。酒癖が悪くちょっと困った人もいたけど、面白く過ごした夜だった。

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　今、窓を開けて外を見ると、まだ雪が降っている。正月休みは静かに始まった。来年はどんな年になるのだろうか？(2004.12.29)