職安奮戦気3 面接


 ここのところ真面目!?に職安に通っている。先週もほぼ1日置きに通い、昨日の月曜日も定時出勤した。職安は午前中、比較的空いているが午後からは混んでくる。というのは職安の自己検索機に新しいデータが載るのが11時頃のためだろう。朝一番にネットで確認して職安に直行してもその求人はまだ載っていないことが多い。

 仕事の紹介をしてもらうなら午前中の方が空いているからいいようだ。前日の午後から検索していいところがあったら、翌日の朝一で職安に走るのがいいように思う。今度の僕はその反対をしてしまったため、とんでもなく待たされることになってしまった。

 金曜日に面白そうな仕事を見つけた。すぐに紹介をしてもらい面接の予約を取ろうと思ったが、週末考えて気持ちが変わらなかったらということにしようと思い、求人票だけを印刷して家に帰った。

 土曜日、日曜日といろいろ考えてみたが、やってみたい気持ちは変わらなかったので、月曜日に職安に行くことにした。朝一で行けばよかったのだが、ひょっとしたらいい求人が出たかもしれないと思い、午後からの出勤となった。自己検索機で検索したが、新たに面白そうな仕事はなかった。しかし、探し出すと知らない間に熱が入っていて、気づいたら2時を過ぎていた。周りを見まわすとやけに人が増えているような気がする。僕はすぐに検索を止め、紹介のための札を取った。107番だった。しかし、現在はまだ82番… なんと25人も待っていることになる。ちょっと気が遠くなりそうだったが、仕方ない。

 それにしても1人1人の時間がやたらに長いように感じる。番号を呼ぶアナウンスが全然進まないのだ。始めは3時くらいまでには順番が回ってくるだろうと楽観的に考えていたが、とても、とてもという感じだ。周りの人を見ると、僕のように求人票のコピーが1枚だけという人はほとんどおらず、だいたい3〜5枚持っている。時間がかかるはずだ。
そのうち、すぐ横の職業の紹介・相談を行なっている窓口での話が面白いので、それとはなしに聞いてしまった。

 相談に来ていたのは年齢不肖の男性だった。話し方からすると30代後半から40代前半くらいのような気がした。彼の話のよると14日に職安で紹介されたところに面接に行ったら、翌15日にもう採用の電話があり、明日から出勤してくれとのことだったので16日から働き始めたらしい。だが、彼の選んだ仕事は屋外でのものだったらしく、暑くて辛くて22日にもう辞めてしまったそうだ。最近は涼しい日が続いていたと思うのだけど、それでも暑くて辛かったというのだからかなりの重労働だったのかもしれない。汗が滝のように流れたと彼は説明していた。しかしその働いた数日間の給料が給料日になっても振込まれないようで、それについての相談だった。

 僕も過去に働いていたところを3日で辞めてしまったことがあるから彼のことを笑うことはできないが、暑くて辞めてしまったとその状況を詳しく説明している姿を見て頬が緩んできてしまった。職員の人はちょっと困っていたような感じだったが、真剣に話を聞いて、彼をそういった問題を担当する2階窓口まで連れていった。

 そんなこんなしているうちにやっと僕の番号が呼ばれた。窓口まで行って
「この仕事に興味があるので面接に行きたいのですが」と言った。
職員の人は「状況を見てみましょう」と言い、求人票に印刷されたバーコードをペンでなぞった。そして
「9人が応募していますけど、まだ決まってはいないようですね」と軽く言った。
求人1人のところに、もう9人も…。いやはや、「もういいです」と言いそうになってしまったが、訊いてもらい点をいくつか言って面接の予約をとってもらうことにした。そうすると先方はできるだけ早く決めてしまいたいらしいので、できれば今日、明日の場合は9時に来て欲しいという希望らしい。

 今日と言われてももう時間は4時だし、これから家に帰り、履歴書を書き、スーツを着てなんていうことをしていたら何時になるかわからないので明日の朝ということにしてもらった。

 そして今日…。9時からの面接に行ってきた。何となく相手も面倒臭そう…。こっちもダメもとだから言いたいことを言ってきた。9人も応募者がいれば少なくても5人は僕以上の人のような気がする。まあ、なるようになるさ。(2003.7.29)




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