おやこの俳句教室の解答と作品例です。答は合っていましたか?
是非、あなたも作句に挑戦してみてくださいね!

第75回 (2013.4月)
「花」は(D)、「花冷え」は(@)、「花見」は(B)。
@時候A天文B生活C地理D植物E動物F行事

 そこで、桜の一句を作ってみましょう。

 作品「師の歌碑に過ぎし日思ふ花の時」
 作者(山下雅司)
 作品「日暮れまで溺るる如く桜狩」
 作者(古崎真帆)
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第76回 (2013.5月)
一山に遠足の子の(A)が満つ 榎本黙子
 @顔A声B服C風D空E足F耳

そこで、遠足の一句を作ってみましょう。

作品「遠足の小さき写真のおとうとよ」
作者(山下雅司)
作品「遠足の列のいよいよ走り出す」
作者(古崎真帆)
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第77回 (2013.6月)
部屋ごとにしづけさありて梅雨きざす 能村登四郎
解答…@時候

そこで、梅雨の一句を作ってみましょう。

作品「大梅雨の海に出てゆく定期船」
作者(山下雅司)
作品「梅雨冷や質屋の猫は今日も留守」
作者(古崎真帆)
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第78回 (2013.7月)
美しき緑走れり夏料理 星野立子
解答…B生活

7月の俳句

作品「水撒くや朝の出島の照り返し」
作者(山下雅司)
作品「風を食み西洋芙蓉大笑ひ」
作者(古崎真帆)
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第79回 (2013.8月)
登山する健脚なれど心せよ 高浜虚子
解答…B生活

8月の俳句

作品「縁側に提灯ひとつ終戦日」
作者(山下雅司)
作品「盆棚に帰路の渇きを癒す水」
作者(古崎真帆)
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第80回 (2013.9月)
秋あざみ振りむけば海きらきらす 野澤節子
解答…D植物

9月の俳句

作品「台風の吹き返しあり火山灰の道」
作者(山下雅司)
作品「台風禍取材の声も切れ切れに」
作者(古崎真帆)
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第81回 (2013.10月)
天高し雲行く方に我も行く 高浜虚子
解答…A天文
季語は「天高し」。大気が澄んだ秋は空が高く感じる。「秋高し」とも使う。

10月の俳句

作品「鶴来る婚礼前の子のメール」
作者(山下雅司)
作品「凛と立つ水引草の紅と白」
作者(古崎真帆)
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第82回 (2013.11月)
童謡もながれておはら祭りかな 山下雅司 
解答…F行事
「おはら祭り」は、鹿児島市天文館一帯で行われます。11月2日が夜まつり、3日が本まつり。おはら節とハンヤ節に合わせて踊り連が思い思いの衣装で踊ります。掲句は祭りを知らせる花電車から流れてきた童謡です。

11月の俳句

作品「小春日や娘の挙式つつがなく」
作者(山下雅司)
作品「冬ぬくし影をひとつに寄添ひて」
作者(古崎真帆)
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第83回 (2013.12月)
トシドンに泣きべそかきし吾を思ふ  山下雅司 
解答…F行事
 「トシドン」は大みそかの夜、幼児のいる家を首なし馬に乗ってやってくる。子どもの一年間の行いを聞き、その行いを諭すのです。下甑島は隣集落との行き来が出来ないほど険しい地形。各集落の先人たちが子孫を愛するために残した遺産です。

12月の俳句

作品「車海老跳ねてお歳暮届きけり」
作者(山下雅司)
作品「年賀状のポートレートを懐かしむ」
作者(古崎真帆)
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第84回 (2014.1月)
餅網も焦げて四日となりにけり 石塚友二
解答…@時候
 お餅を食べる風習の正月は最高の食文化だ。四日ともなれば、餅網は黒ずんでくる。掲句には日本人の心があふれている。

1月の俳句

作品「拝賀式子に決意あり吾も続け」
作者(山下雅司)
作品「寒灯に泛ぶ乗換案内図」
作者(古崎真帆)
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第85回 (2014.2月)
脱力もときには勇気木の芽吹く 緑川美世子
解答…D植物
木々の若芽が出てくる季節は受験シーズンでもある。寒暖の差が芽吹きを促す。季語を力に思いが溢れる。

2月の俳句

 作品「青空へ杉の花粉の構へたり」
 作者(山下雅司)
作品「啓蟄や集合時間告げる鐘」
作者(古崎真帆)
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第86回 (2014.3月)
春分のおどけ雀と目覚めけり 星野麦丘人
解答…@時候
春分の日は「行事」だが、この場合は「時候」とした。春分は、3月21日または22日。二十四節気の一。昼と夜の長さが等しい。

3月の俳句

 作品「春一番海上都市を席巻す」
 作者(山下雅司)
作品「正門の桜吹雪を走り過ぐ」
作者(古崎真帆)
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