その3　成田

  自家用車で行き、空港近くの駐車場に止めることにした。いくつか手に入れたパンフレットの中から一番安かったUSAパーキングを利用した。当日の朝、電話で予約した。5日間で4515円（4000円＋サービス料300円＋消費税）。機械洗車無料というのでお願いした。パーキングから空港までは送迎バスで約10分。

また，成田周辺のホテルでは宿泊者には駐車場もサービスという制度を持つところもあるらしい．朝便の場合は前日から宿泊して車はそのままホテルに預けていくと言うのもコスト的には変わりないかもしれない．

  フライト3時間くらい前に到着。すぐチェックイン。預ける荷物、リュック1つ。紙袋1つ（友人へのお土産）。計2個。第1ターミナルの北ウイングは新しく改装されたばかり．南ウイングが現在（1999年10月現在）工事中で使えない。そのせいかチェックインカウンター周辺はけっこう人が多かったように感じた。

  ユナイテッドのチェックインカウンターへ行く。かなり長い列ができていたが，夏空を連れた私たちに気づいた係員が「赤ちゃん連れの方はこちらへどうぞ」と，本来はチェックインする荷物がない人用のカウンターへ案内してくれた。おかげで待たずにチェックインの手続きを済ませられた。子連れで受けた初めての優遇措置に，俊男も陽子も感動。これからの旅に対して楽観的になれた気がする。

カウンターでは，予約の際に座席指定してあったので，その確認。夏空用にトドラーミールを頼んであったのでその確認。(帰りはバンコクのカウンターでミールの確認を忘れたためか，機内でミールを頼んだら，予約が入っていないと言われ，夏空に食べさせるものがなく，困った。大人の食事は夏空が寝ている間に出たので，食べてしまっていたし。結局パンをもらってその場をしのいだ。そのつど確認すべきでした。）
それとマイレージプラスのカードを提示。陽子のカードは旧姓のままだったので，変更したいというと，戸籍謄本等のコピーが必要ということでその場ではできず，必要な書類を渡された。以前も電話で変更しようとしたら，戸籍謄本が必要と言われ，めんどうでしなかった。改姓したばかりの頃，いろいろな名義変更が面倒で，名前なんか変えなきゃよかったと思ったが，ひさびさに当時のことを思い出した。

後日談

陽子のマイレージメンバーの苗字変更は帰国後無事に済んだ．（文句は相変わらず言っていたが…．）古いペラペラの紙のカードから，変更後の苗字に変わった普通のカードが届いた．が，しかし，なぜかマイレージは加算されない．どうもカウンターでは加算してくれなかったようだ．そのおかげで帰国後のマイレージ加算の手続きが必要となった．帰国後の加算にはチケットと搭乗券のコピーが必要．帰国後すぐにチケットの控えは捨ててしまったので困ってしまった．そこで最後の頼みでチケットを買ったJTBに相談．なんと控えが保管されてました．さすがJTB!（というよりはいつもの窓口のお姉さんに感謝）．おかげで，手続きは終了．で，加算は？どうなったのかな？

  荷物も預けて身軽になったし，まだ時間もあるので，夏空を遊ばせようと，まず外の展望コーナーへ行く。網ごしに飛行機が見える。まだ明るいし暖かいので，そこでバナナを食べさせたり，自由に遊ばせることができた。ベンチも十分あるし，ガラス1枚隔てた室内にはフードコートもあって，軽食が食べられるようになっていて，空港での時間つぶしにはいい場所だった。    

  出国してからの施設も驚くほど充実していた。まず時間で借りられるシングルルーム（1時間500円）とツインルーム（1時間800円）。ツインルームは満室だったし，出発まで1時間もなかったので今回は利用しなかったが，さっさと出国して，こういうところでくつろいだり，夏空を寝かせることもできるなと思った。
  もうひとつ行っておきたかった施設が子どものためのプレイルーム。テレビゲームのほか，ちょっとした遊具が置いてあり，奥にはオムツ換えシート，授乳コーナー（２つ），トイレがあり，デパートの赤ちゃんルームのようだった。空港内もあちこちに多目的トイレ（障害者や子連れで利用できるスペースに余裕のあるトイレ）があった。オムツ換えシートがついているので，赤ちゃんのオムツを換えて，ついでもお母さんも用を足すことができるし助かる。こういう設備が整っていると子連れにはほんとにありがたい。

成田の新しい第1ターミナルは以前と違ってなかなかの充実振りでした．改装前は第1ターミナル利用の便を利用するのはいやだったけど，もうそんな気持ちにもなりません．

成田では，多くの人がわれわれ家族に声をかけてくれました．特に外国の人は．みんな笑顔で話し掛けてくれて，全部娘と一緒の旅のおかげです．一人旅のバックパッカーに話し掛けてくれる人は，やはり一人旅のバックパッカーですからね．