Music description

作品解説


  8   フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299 
更新日時:
2009/06/27 
 1778年4月、パリで作曲されたと思われる。モーツァルト母子はマンハイムをたった後、3月23日パリに到着している。この曲は、ド・ギーヌ公爵の依頼により作曲された。ド・ギ−ヌ公爵はフルートを愛好し、その娘はハープを演奏した。フルートの音域はド・ギーヌ公爵の使用楽器を考慮している。モーツァルトは娘に作曲を教えていたが、その面では才能は無かったようである。私はハープの奏法については全く無知であるが、ハープ奏者からは、この曲は演奏しにくくて、モーツァルトは10本の指で弾くと思っていたのではないかというある雑誌のコメントが妙に記憶に残っている。
 このフルートとハープのための協奏曲はいろいろな機会に耳にするポピュラーで有名な曲である。しかし、その人気とは裏腹に、私自身には、フルートとハープの組み合わせと、ハ長調の調性の曲は耳に刺激音があり、負担が大きくて頻繁には聴くことができない曲でもある。
 前述のとおり、パリ=マンハイム旅行の際の曲であり、パリで流行っていた流麗なスタイルで作曲されている。アマチュアのため作曲されているせいもあるが、全体の響きに奥行きがなく、 BGM 的で物足りなさを感じさせる部分もある。モーツァルトがその真価を発揮するのは、やはり、旅行後である。しかし、その一方で、モーツァルトは、限定された範囲内で作品を一級品に仕上げる技術は確かであり、驚嘆せざるを得ない。
 
Ich kann so zemlich,alle art und styl vom Copositions annehmen und nachahmen.
私は全ての種類やスタイルの曲を身に付け、そして、真似することができます。
(1778年2月7日、父レオポルト宛、マンハイムからの手紙、訳ガラント
 
演奏・録音
 
フィリップス、マリナー指揮、アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ、イレーナ・グラフェナウアー(フルート)、マリア・グラーフ、1988年1月録音を一応挙げる。フルートの演奏は美しい。
 
Concerto for Flute and Harp in C major,K.299(297c)
 
The music was composed in Paris in April,1778.Mozart and his mother has arrived at Paris on March 23.
 This Concerto was composed by requesting Duc de Guines. (1735-1806) Duc de Guines loved fluting and the daughter played the harp.Mozart was teaching the daughter.The music was composed by an elegant style that becoms popular in Paris.
Concerto for Flute and Harp is most popular music of Mozart.


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