Music description

作品解説


  15   レクイエム ニ短調 K.626
更新日時:
2004/10/11 
 ケッヒェル作品目録の一番最後の番号 626 が与えられている。ルートヴィヒ・フォン・ケッヒェル(1800〜1877)は法律を勉強したりしたが、基本的には鉱物学者だったらしい。鉱物学者らしく、モーツァルトの膨大な作品を年代順に並べ番号を付した。そこへ、冒頭の旋律、自筆楽譜の所在、他資料的なものが加えられている。1862年出版されたが現在も引き継がれ改訂作業が続けられている。モーツァルト自身が作成した目録があったとはいえ大変な作業だった思われる。
 シュトゥバッハ城主 フランツ・グラーフ・ヴァルゼック伯爵(1763〜1827)が若くして(20歳)亡くなった妻のために、50ドゥカーテンでモーツァルトにレクイエムの作曲を依頼した。
 レクイエムはモーツァルトの絶筆であり、完成されていない。モーツァルトは病床で弟子の フランツ・クサヴァー・ジュスマイヤー に指示(議論)をして、ジュスマイヤーが補筆完成させた。この作品が演奏可能な状態にされたことについては感謝するが、私としては複雑な思いで、明らかな他人の手が入っているレクイエムを聴くとイライラしてきて、不満が増幅してくる。余談ではあるが、以前、将棋の高段者が対戦前に気分を落ち着けるため、モーツァルトのレクイエムを聴くと対談している番組を見たことがあるが、私には到底信じることができない。レクイエムを聴くと私は精神分裂的な気分に襲われる。
 最近では、モーツァルトの構想に近づけるようと修正された、バイヤー版、モーンダー版や、その他の版もCDとして聴くことができるようになったが、何れも小手先の手段のすぎない。しかし、2002年1月になると、冒頭の完成されたイントロイトゥス(入祭文)、ほぼ完成された(弟子のフライシュテットラーの筆が入っているが、)キリエ以外は余計な音が入っていないフラグメントとして聴くことができるCDがついに発売された。思ったより反響がないようであるが、輸入盤のみの発売で知られていないのかもしれない。このCDではラクリモーサが8小節で突然途切れるので、何ともいえない悲痛な気分になる。
 
演奏・録音
 
 上記のCDは OPUS111 クリストフ・シュぺリング 指揮 ダス・ノイエ・オルケスター 合唱 コルス・ムジクス・ケルン である。演奏内容はスタンダードであるが、あくまでも出発点として評価した。なお、このCDには、1961年ベルリンで発見されたラクリモーサの終結部に挿入されるはずだった アーメンフーガ の16小節のフラグメントが収録されている。これは通常聴くことができないもので貴重な録音である。
 
Requiem in D minor K.626
 
Requiem is Mozart's fainal writing and is not completed.Mozart directed in a sickbed at a pupil's Sussmayr,Frants.Xaver,and Sussmayr was completed.I will be attaced by moral division feeling if Requiem containing clear other's hand is heard.
Although how,the corrected the Beyer version and the Maunder version,and other versions can also be recently heard now as recording,all are easy means.
However,when it entered 2002,CD which can be heard as fragmentaision in which an excessive sound is not contained was released at last.(OPUS111 Christoph Spering / Das neue orchester)


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