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最新映画レビュー:2004年3月
今月は、話題の日本アニメ映画から。
そしてアカデミー賞10部門ノミネートの大作も見てきました。
まだLOTR/王の帰還を見続けてたりしますが・・(笑)→→映画レビュー2月
2004年3月レビュー一覧
イノセンス  評価:☆☆☆ / おすすめ度:☆☆☆
                       
あらすじ:  2004年/1時間39分/日本
電脳化社会が進む未来(2032年)の日本が舞台。少女型の愛玩用ロボットが暴走し、所有者を惨殺。公安9課の刑事バトーは電脳ネットワークを駆使して真相を暴くべく相棒のトグサとともに捜査を開始して・・。。
★海外でも高い評価を得た前作『GHOSTINTHESHELL/攻殻機動隊』から9年、SFアニメの鬼才、押井守監督の最新作。
感想: (泣ける度:☆)
こういうアニメ映画には抵抗があったのですが、評価が高かったので試しで見に行ってきました。
わかってたことですが、完全に『〜攻殻機動隊』の続編でした。僕はこの前作を見たことがなかったので、簡単にあらすじをチェックしていったのですが、ストーリーについていけないことはないけれど・・という感じ。完全に理解するには前作を見ておかないと駄目でした。。
そしてこの映画はそういう風に前作を見ておもしろそうと感じた人向けかなという気がします。
映像がとってもきれいで、そのクォリティーに圧倒されるのは確かです。映像美は一見に値すると思います。
映画の内容ですが、この映画の世界観を表す目的で、難解な哲学用語と引用がどんどんどんどん出てきます。
これには好みがわかれそうですが、こんなにたくさん出てくると僕にはちょっと難しかったような(笑)。普通に見るには、こういう難しい用語は流しておいて本筋に集中することになるんですが、そのストーリー自体はそれほど大したことないので、十分理解可能。
この映画の世界観(ロボットと人間が云々・・とか)は確かに僕にも興味深いものがあるし、この映画(前作)が「マトリックス」に影響を与えたというのも納得です。けれど、何というか・・もっと期待していたというか・・。まあ僕にはこういう映画に対する免疫がなかったのかもしれません。途中で、かなり眠くなりました(笑)。エンターテイメントとしての映画と考えるなら、はっきり言っておすすめできる作品ではありません。見ていて疲れます。きれいな映像だけ見るつもりなら別ですが(笑)。
繰り返しになりますが、完全に理解するには前作を見る必要ありです。ストーリーを追うだけなら問題なしかと。
今後、世界が注目する日本アニメの大作(『スチーム・ボーイ』、『ハウルの動く城』etc)が目白押しです。今作品(イノセンス)も全米公開が決定。そういう意味では見ておいてもいいかも。でもやはりこのシリーズファン向けの映画の感は拭えませんが。
関連作品:  この映画を見る前に見ておくとbetter。
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊  ←今日のアニメを語るのに欠かせない作品らしい。
他にも攻殻機動隊シリーズがいっぱいあるみたいですが、ありすぎてよくわかりません(笑)。
とりあえずは映画だけでいいんじゃないかと。
マスター・アンド・コマンダー 評価:☆☆☆★ / おすすめ度:☆☆☆
                       
あらすじ:  2003年/2時間19分/アメリカ
航海中にナポレオン率いるフランス軍の一武装船の襲撃を受けた、英国海軍サプライズ号。敗北から闘志を燃やす艦長オーブリー(ラッセル・クロウ)は、嵐に見舞われ仲間を失いつつも圧倒的な攻撃力の敵船に戦いを挑む。
世界的ベストセラーの海洋冒険小説を名匠ピーター・ウィアー監督が映画化した、アドベンチャー大作。
感想: (泣ける度:☆☆★)
本年度アカデミー賞10部門ノミネートと話題性十分の大作。期待はずれとの評価もあるこの作品ですが、僕も同感です。
実はこの作品、見所はけっこうあったみたいです。貴重な生物の宝庫であるガラパゴス諸島で撮影された史上初の劇場公開映画であること。荒れ狂う嵐の臨場感あふれる描写。原作がニューヨーク・タイムズ紙により“史上最高の歴史小説”と大絶賛されたパトリック・オブライアンの世界的ベストセラーであることなどです。僕はこれらのことは事前には知らず、監督があの「いまを生きる」(僕の大好きな映画)のピーター・ウィアーであるという理由から見てきました。だいたいの筋も知らなかったので、先入観なく見れたわけです。
まず、子供が船に乗っててびっくり(笑)。イギリス軍は、その兵力を補うために幼い少年達を戦場に送るしか道はなかったからだそうです。少年達の活躍ももちろん描かれますが、メインはやっぱりラッセル・クロウ。ほぼ出ずっぱりでした(→飽きます)。延々と船の場面が続きます。というかガラパゴス諸島以外はずっと船に乗ってます(←当たり前?)。じっと見てると酔ってしまいそう(笑)な気がしたし、途中やや眠くなりました。ストーリーも唐突に船で始まって船で唐突に終わるという感じ。戦闘シーンは確かに迫力ありですが、別にどうということもなく・・。簡単に次々船員が死んでいく展開は、この時代の厳しさを表わすにしても、どうかと思う。そんな短絡的な死を扱った映画を見たいわけじゃないです。あと医者が鏡で自分の手術をするのはさすがに無理だろと突っ込みたくもなります。それでいて見終わって感動できるわけでもない。何がいいたいの?って思ってしまう。もちろん一個一個の映画に言いたいことがなきゃいけないとも思わないし感動する映画だけがいい映画でもないけれど、物足りなさがすごく残る。原作を読んでないからだと言われればまあそうなんですが。
色々悪いことばかり書きすぎたので良かった所も。ラッセル・クロウの敵みたいな人物(ライバルとか裏切り者)が結局出てこなかったので終始安心でした(笑)。あと手を切断した少年役の子がとてもよかった。艦長と医師を慕って一生懸命な姿が好感度大で、演技も総じて素晴らしかった。ピーター・ウィアー監督の映画として期待していた僕にとってはちょっと(相当?)がっかりでしたが、そんなに悪い映画とも思いません。ただもうちょっと良い映画を作れたのでは、という感じがしたことを付け加えておきます。
関連作品: この映画の原作(本)とピーター・ウィアーのおすすめ映画2本を紹介↓
Master and Commander  ←この映画の原作。洋書です。
「いまを生きる」 ←すごくおすすめ。値段的にもお得になった。おすすめ映画でも紹介してます。
「トゥルーマン・ショー」 ←設定がすごく独創的な快作。おもしろいです。
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