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≪秋の月、21日(火)≫

 今日はショコラの誕生日。プレゼントは・・・食べ物なら何でも良さそうな気もするが・・・というか、先日のイベントで鉄さえも食べてしまったことを考えると、口に入る物なら何でも良さそうな気もするが、また寝込まれても困るので、大好きというカレーライスにしてみた。予想通り喜んでもらえて満足だ。

 さて今日の依頼はイオン師匠から。「聞いてほしいんだ。あたいの気持ち・・・・・・。」
 ・・・内容が予想できるだけに受けるかどうか迷ったのだが、師匠はまっすぐに向き合おうとしているんだ。私がそこから逃げてはいけない。これぞ男の友情だろう。
 そして2人で釣り堀へ。もちろん目的は釣りではない。

 師匠は話してくれた。ずっと兄貴と一緒に暮らしてきて、ずっと兄貴が一番好きで、いつか兄貴と結婚すると思っていた子供の頃の話を。でも今は、兄貴は二番になってしまったのだと。今の一番は・・・。

 ・・・釣りだよね?

 と言ったらパンチが飛んできそうな雰囲気だったので、黙って師匠の話を聞くことにした。

 イオン「あたい、あんたのことが好き。好きなの。」

 うれしい言葉だ。でも・・・。私には、心に決めた人がまだいない。
 だから・・・返事はできないよ。

 イオン「へ、返事はいらないよ! だって、あたいが勝手に好きなだけなんだから! ぎくしゃくするのはイヤだから、次に会う時は、いつも通りにしてね。」

 そして師匠は、恥ずかしくなって逃げ出した。

 男らしい、と言ったら失礼だろうか。彼女らしい・・・と言うべきだろうか。私はこんなに気持ちのいい人を他に知らない。私も師匠を見習わなければ。私の正体のことを告白しなければ。

 「いつでもいいので時間をください。私は師匠に言わなければならないことがあります。」

 その言葉が届いたのかは分からない。でも・・・もし届いていなければ、また言えばいい。師匠と疎遠になるわけではないのだから。師匠が言った通り、明日からも同じ生活が続くのだから。
 そしてその日は帰ることにした。

 話は変わるのだが、ずっと19匹飼っていたモンスター、切りが悪いので20匹目を飼うことにした。最後はニワトリ、コケホッホーだ。これで毎日たまごが3つ手に入るぞ。


≪秋の月、22日(水)≫

 今日の依頼もイオン師匠から。というよりも、実際には私からの依頼みたいなものだろう。昨日の今日だが、一晩休んで気持ちの整理ができたのかもしれない。

 私は師匠を連れて、花畑に向かった。そして・・・そこで変身した姿を見せた。師匠は驚いていたが、涙を流しながら抱きついてきた。

 イオン「ハーフだとかそんなの関係ない! あたいの気持ちは変わらないよ!」

 ありがとう、師匠。その言葉が聞けてうれしいよ。

 師匠は、本当はモンスターが苦手なのかもしれない。でも信頼があれば乗り越えられる。そんな信頼を築けたことに私は感謝している。
 ありがとう、師匠。この先どうなるかは分からないけれど、私たちの友情は永遠だよね。


≪秋の月、23日(木)≫

 さて今日の依頼は・・・・・・・・・。
 ・・・・・・・・・ダリアからの、見出し「金の」、文面「もこもこ」という手紙って・・・・・・・・・。

 逃げ出したい。猛烈に逃げ出したい。この手紙を破って捨ててしまいたい。しかしそれがばれたりしたら、私とシアレンスの樹が虹色に染まることになるだろう。
 私は依頼を引き受けることにした。脅迫された人って、こういう気持ちなんだろうな、そう思いながら。

 アトリエに行ってみると、家の中でダリアが待ち構えていた。よっぽど楽しみにしていたらしい。

 ダリア「待ってたわ! 聞いてよ! この間、見たのよ! き・ん・の・モ・コ・モ・コ♪」

 そ、それは良かったですねー。さあ、話を切り上げて帰るんだ。頑張れ、自分!

 ダリア「早く、早く! 捕まえに行くわよ!」

 私「今日はいい天気ですね」(注:選択肢の1つ)

 ダリア「そうだね♪ 早く捕まえに行くわよ!」

 私「そういえば髪切りました?」

 ダリア「そうだね♪ 早く捕まえに行くわよ!」

 私「あ! 豚が空を飛んでる!」

 ダリア「そうだね♪ 早く捕まえに行くわよ!」

 私「あ、用事を思い出しました」

 ダリア「そうだね♪ 早く捕まえに行くわよ!」

 私「今日はいい天気ですね」

 ・・・って、うわー、無限ループだー!
 どうやっても帰らせてくれないのか。くぅ、仕方がない。見て驚くな、この真実に!
 私はあきらめて変身した。

 ダリア「レインボ〜!」

 ・・・は?

 ダリア「早速、全身拓を取りましょう! 絵の具でいい?」

 いいわけあるかー! っていうか、怖くないのか!?

 ダリア「何で? う〜ん、やっぱり色がイマイチかな。全身レインボー化計画の発動ね。」

 話を聞けーい!
 そうしたらダリアはこう言った。「別にいいんじゃない? わたしだってエルフだし。」

 そうか、ダリアはやっぱりエルフだったのか。自分が人間じゃないから、相手が人間かどうかを気にしないわけか。
 ・・・はぁ、気が抜けた・・・。
 ・・・でも、これはこれで良かったのかな?

 ダリア「とりあえず全身拓♪」

 良くなかった。


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