トップページに戻る ゲームの話に戻る 前のページへ 次のページへ

≪秋の月、13日(祝)≫

 今日の依頼はマリオンから。「確認したいこと」という見出しが非常に気になる。というのも前回の依頼で、私はモコモコ姿のまま病院で寝てしまったのだ。マリオンにその姿を見られていたら・・・。
 ・・・って、もう4人に正体を明かしているんだ。マリオンが5人目になったってへっちゃらさ!

 マリオン「私たちに何か隠してることってない?」

 直球ど真ん中な質問だな。いきなりそう来られると、決心が揺らぐのだが。
 その後マリオンの頼みで、オッドワードの谷にある峠へ行くことになった。理由を教えてくれないのが気になるが・・・。
 そして峠に到着。

 マリオン「残念。正義の味方が出てくる幕はなかったわね。」

 ・・・?
 何のことだろう? 「続きはまた今度−−」などと言っているから、また依頼があるのだろうか。
 その後、マリオンに怪我を治してもらって・・・って、ちょっと待て。出発前に「回復魔法は練習中」って言ってなかったか?

 マリオンの、回復魔法が火を噴いた。

 その爆発で、変身ベルトが作動したらしい。まずい、変身してしまう!
 私はあわてて逃げだした。ところが背後で悲鳴がする。やばい! マリオンがモンスターに襲われている!
 私はモンスターの姿のままでマリオンのもとへ。モンスターを蹴散らして・・・また逃げ出した。
 変身を解いてマリオンの元へ。・・・どう考えてもバレるよなー。

 マリオン「なるほど・・・・・・そういうことだったのね。うん、分かったわ! もう理解したから大丈夫!」

 そして帰宅。マリオンと別れた後、病院の中からマリオンとマージョリーさんの話し声が聞こえてきた。どうやらマリオンは、私が変身する魔法を使ったと思っているらしい。
 ・・・やってることは似ているけれど、本質は全然違うんだよなぁ。近いうちに真相を告白したほうがいいかもしれない。でもマリオンに「モコモコハーフです」なんて言ったら、モルモット確定だからな。
 ・・・って、あれ? それって今までと変わらないってことか?

 なんだか急に気が楽になった。マリオンには、今度こそ告白することにしよう。


≪秋の月、14日(月)≫

 さっそくマリオンから手紙が来ていた。「聞きたいことがあるから」・・・か。私も話したいことがある。相手が相手だけにちょっと怖いが、私は依頼を引き受けた。

 そして病院へ。
 とりあえず、遠まわしにモンスターのことを聞いてみた。が、どうにも話がかみ合わない。マリオン相手に交渉術を考えていた私がバカだった。ええい、腹をくくったぞ。直球勝負だ。告白しよう!

 その時、ラスクが病院に飛び込んできた。何やら深刻な雰囲気だ。

 ラスク「姉ちゃんが倒れたって本当!?」

 なんだってぇ!? ショコラが倒れた!?

 私たちはすぐに食堂へ走り出す。そしてショコラの容体を聞くと・・・食あたり? あのショコラが? 一体何を食べたら、あのショコラが腹を壊すんだ!?

 答:鉄

 ・・・・・・・・・。
 それ、食べ物じゃないってば。どこまで食い意地が張っているんだよ。
 とりあえず、マージョリーさんの薬が効いているので容体は安定しているのだが、マリオンによると根本治療にはならないらしい。そこでマリオンが薬を作ることになった。不安だ。
 ともかく、材料として枯れ草が必要らしいので、私が調達することに。でも枯れ草なんて、なかなか手に入らないぞ? 畑の肥やしになるから、見つけたらすぐに使ってしまうしね。
 ダメもとで花屋へ行ってみたところ、ちょうど枯れ草が売られていた。よし、購入だ。そしてマリオンのもとへ。
 薬はすぐに完成し、ショコラはいつもの元気を取り戻した。意外だ。

 しかしマリオンはショコラのことを実験体だとしか思っていないように感じていたけれど、ちゃんと友情もあったんだな。歪んではいるけれど、決して薄っぺらではない友情が。今回のことで、それが良く分かったよ。

 さて、回り道をしてしまったが、告白ターイム!(何か違う)

 ・・・の前に(あらら・・・)、マリオンが先にしゃべりだした。幼いころからマージョリーさんに口酸っぱく言われていた、「人のことを考えろ」という言葉の意味が分かっていなかったことを。でも今になってようやく、ショコラを助けるために勝手に体が動いていたことに気付いてようやく、その意味をちょっとだけ理解できたことを。そして今は、私のことを考えて、いや想ってくれているのだと。

 マリオン「ヨシヒト、アナタのために、私にできることはないかしら?」

 私はもう1つの姿を見せた。マリオンは知っていた。私が変身できるということを。それを確認するために、昨日の依頼を出したのだと。でもマリオンは知らなかった。私がモンスターとのハーフであることを。真実を知って、マリオンはこう言った。

 マリオン「ふーん。」

 マリオンにとって私の秘密とは、その程度の問題だったらしい。思っていた通り、人間だろうがモンスターハーフだろうが、モルモットであることには変わりないってことなのだろう。
 ・・・やっぱりマリオンって、怖い・・・。

 夕方からは、いつものグリモア狩り。その途中で台風襲来、そのまま寝るのは怖いなぁということで、夜遅くまで狩りを続けた。が、一向に収まらない。
 結局台風が過ぎ去ったのは、なんと3時。畑はそれなりにひどいことになっていたが、壊滅とまでは行かなかったのが不幸中の幸いだ。
 しかしなぜこんな時期に、こんな台風が・・・。
 マリオンか!? マリオンが真面目なことをしゃべったせいなのか!?
 雨女カリンといい、今回のマリオンといい、この町では慣れないことはしない方がいいらしい。


トップページに戻る ゲームの話に戻る 前のページへ 次のページへ