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≪秋の月、8日(月)≫

 今日の依頼はイオン師匠から。「今度もデート」「今度はホントにデートだよ!」
 この依頼を受けるかどうかは迷ったのだが、「据え膳食らわば皿までよ!」と昔の人が言っていたので(注:言ってません)、一緒に遊びに行くことにした。デートという言葉を使わないのは、なんというか、気分の問題である。

 イオン「これで念願の渓流釣りに行けるよ!」

 どうやら私はボディガードだったらしい。イオン師匠は相変わらず釣りが一番なんだな。それでこそ! って感じもするけどね。

 そして谷の上流へ。師匠は大漁なのに、釣りスキル52レベルの私はさっぱり釣れない。これがイベントパワーと言うやつなのか!?
 ・・・まあ、それでも楽しいことは確かだ。仲の良い友達と趣味に明け暮れる。たまにはこんなのも、いいかな・・・。

 ふと気がつくと、滝に綺麗な虹がかかっていた。このままずっと見ていられたらいいのに・・・。

 イオン「(このまま時間が止まってしまえばいいのに・・・・・・)」

 時間が止まってしまえばって、それってもしかしてフリーズですか!? それはやばいぞ、勘弁してくれー!

 パニックを起こしていた私を現実に引き戻したのは、竿に伝わってきた強烈な引きだった。まさか、渓流のヌシか!?
 イオン師匠と2人がかりで引き上げる。とりゃー!

 ・・・釣れた。1メートルはあろうかという、巨大な魚が。でも、ヌシと言うほどでは・・・。
 結局この魚は逃がすことにした。中途半端なヌシを食べてしまってはもったいない。いつかこの魚が本当のヌシとなったとき、もう一度戦いたい。そう思ったからだ。

 そして帰宅。別れ際にイオン師匠は、顔を赤くして私に何か言おうとしていたが、結局言葉にはしなかった。
 ・・・言われなくても分かる。私たちは師匠と弟子というつながりを超えた親友なのだから。親友なのだから・・・今のままでいてはいけないのだろうか?


≪秋の月、9日(火)≫

 今日の依頼はトゥーナから。先日迷惑をかけてお世話になった友人たちに、お礼のプレゼントをしたいという。そこでその手伝いを頼まれた。

 まずはソフィアに失敗作。これはタケノコを手でちぎってサラダを作ろうとすれば、結果として出来上がるはずだ。よし、完成。・・・って、これは失敗作じゃなくて超失敗作じゃないか! こんなの初めて作ったぞ! そうか、私の創作料理はそこまでひどかったのか。
 結局もう一度タケノコサラダを作り直して、ソフィアに失敗作をプレゼント。その時ソフィアは、トゥーナの謎について調べたことを教えてくれた。
 トゥーナの周囲でたまに現れる神隠しの光、それは人間とモンスターが入り乱れた場所などで発生しやすいらしい。・・・って、それは私の周囲もってことじゃないか! そんなもの、私一人の時には現れたことがないぞ!?
 そして神隠しの光で人が消えたという事例はなく、消えたのは大抵モンスターのみだという。

 トゥーナ「けど、あたしは見た。この目で、友達が消えるのを・・・・・・。」

 ソフィア「それ、本当に人間だったの?」

 トゥーナ「え・・・・・・?」

 トゥーナはなぜかモンスターを怖がらない。それどころか人と同じかそれ以上に親しみを持っている節がある。ならばトゥーナの消えた友人と言うのは、モンスターだったのかもしれない。
 謎の光は、人とモンスターが入り乱れた場所で発生する。つまりトゥーナはモンスターと接する機会が多いから、謎の光を目にする可能性が高くなる・・・ということなのだろうか? でもこれが真相だとしたら、人とモンスターの交流は難しいということになる。これは厄介な問題だ。

 続いては、カリンにアメジストの指輪をプレゼント。材料は保管していたから簡単に作れた。

 カリン「でも、どうして私に?」

 先日トゥーナが家出みたいなことをした話、すっかり忘れているようだ。いや、もしかしたらカリンは、迷惑がっていないのかもしれない。ああ、これが友情ってやつなんだろうなぁ。

 カリン「迷惑?(何のことかしら・・・・・・?) あー、いや、うん。迷惑した気がするわ。(・・・・・・ということにしておく)」

 ・・・どうやら忘れていただけらしい。前言撤回!

 さて、最後の金が問題だ。先日鍛冶で使い切ってしまったので、さくやの店で売りに出されるのをずっと待っていたのだが、間に合わなかったか。ちょっと面倒だが、自分で採りに行こう。経験上、インヴァエル川が一番入手しやすいかな?
 ・・・よし、3つゲット。ガジさんに1つプレゼントしよう。

 ガジ「オレにとっては当たり前のことだヨ。家族を心配するのはナ。トゥーナだって、オレがいなくなったら心配してくれるだろウ? そういうことだヨ。」

 前から思ってはいたけれど、ガジさんって凄くいい人だよ!

 最後の最後のプレゼントは、私へ。・・・え?
 手編みのニット帽をもらった。うわー、実用的じゃない物をもらうと保管場所に困るんだよー! まあ少しは余裕があるから、大切にさせてもらうけどね。
 そうそう、前回の依頼の時に、私の服についていた謎の鳥の羽根。トゥーナにプレゼントしよう。
 ところがトゥーナは、浮かない顔をしている。はて? 私、何か悪いことをした? もしかして、あの鳥に心当たりがあるのか?
 ・・・トゥーナの目の前で消えた友達・・・それがあの鳥なのだろうか?


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