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≪秋の月、5日(木)≫

 今日は「大食い大会」の日だ。苦手なお祭りだが頑張ろう。その前に、放置していた畑仕事を頑張ろう(汗)。

 とりあえず、耕していた部分にだけ種をまいて水をまいて、お祭りに参加だ。
 ・・・と思ったら、司会のウェルズさんに話しかけた途端に、交流祭のイベントがスタートしてしまった。リセーット!
 そしてみんなが大食い大会で盛り上がっている中、私は一人さびしく農作業に明け暮れたのでした(涙)。


≪秋の月、6日(金)≫

 今日の依頼はさくやから。「例のブツがまた必要やねん。お願いできへん?」ということだが、例のブツって、もしかして金のモコ綿!?
 先日の誕生日で、無理してでもプレゼントしておけば良かったんだろうか? そしてさくやは金のモコ綿を期待していたのにトキメクおさしみなんて物をプレゼントされたから、苦情の手紙を出したのだろうか?
 ・・・やばい。やばすぎる。金のモコ綿をプレゼントすることは簡単だ。でもそうすると、しょっちゅう催促されるようになりかねない。これは断らなければ。

 ・・・いや、まてよ。これは私の正体を告白する良いきっかけなのか? でもさくやはモンスターを嫌っている。私の正体を知って、彼女はどんな反応をするだろうか?
 ・・・でも逃げちゃいけない。いつかはバレることなのだから。私は意を決して家を出る。

 そうしたら雨が降っていたにもかかわらず、さくやが待ち構えていた。キャー!
 い、いかん。ビックリして頭の中が真っ白になった。と、とりあえず今は断ろう。仕切り直して今度告白しよう。金モコ狩りは、また今度ね!

 さくや「そんないけずなことゆわんと。ほら、一緒にいこ! ほんなら、レッツゴーや!」

 いやいやいや、どこに行っても金のモコ綿は手に入らないんだってば! 私からしか採れないんだからさ!
 でも真相を話していいのかどうか分からない。そこで「金のモコモコに心当たりがあるから、1人で探しに行ってくる。」と言って、さくやを帰らせた。

 そして自宅に戻り、自分の毛刈りを始める。その途中で事件は起きた。さくや乱入!
 って、自宅に鍵がないのを忘れてた! っていうか、なんでこの町は鍵をかける習慣がないんだよー!

 バレた。見事にバレた。モコモコ姿を見られてしまった。

 さくや「・・・・・・ウチをだましてたんやね。」

 うわー、さくやが涙ぐんでるよ!
 そしてさくやは、走ってどこかへ行ってしまった。これはまずい。すぐに追いかけて言い訳しなければ!
 旅館に行ってみたが、さくやは帰っていなかった。ただしののめさんによれば、落ち込むようなことがあるとさくやはオッドワードの谷に行くらしい。ペルシャにも聞いてみたところ、さくやは海の見える場所が好きらしい。・・・って、谷に海の見える場所なんてあったっけ? あるとしたらかなり奥のほうだぞ。谷は推奨レベル28。さくやは現在6レベルだ。
 これはまずい! 急いで追いかけなければ!

 峠でさくやを発見した。さくやは泣いていた。そして責められた。私が正体を黙っていたことを。

 さくや「なあ、ヨシヒトはん。ホントのことを話してくれへんか? ウチのこと、もっと信用してくれへんか?」

 ・・・そうだな。友達をもっと信用しなければ。私は自分の正体を告白した。そしてさくやは・・・私の正体を受け入れてくれた。と思ったら・・・。

 さくや「いや、ちょっと待って。ほんなら・・・・・・。いや、大したことやない。ただ、ちょーっとおもろいことを思いついてん。」

 ちょっとまてい! さくやがいう「おもろいこと」って、私にとっても面白いこととは限らないんだけどさ! いったい私に何をさせる気なんだよー! 見世物か? サーカスか? いずれにせよ金儲けの片棒を担がされるのは間違いない。勘弁してくれー!

 さくや「その時までのおたのしみや。」

 楽しくなーい! 楽しいのはさくやだけだー!

 結論。
 さくやにとって、モコモコはやっぱりモンスター。ねえ、私の人権は?


≪秋の月、7日(祝)≫

 今日はソフィアの誕生日。去年と同じくレアなあきかんをプレゼント。しかし釣りの腕が上がってきたからか、ゴミが釣れることが少なくなってきた。レアごみをプレゼントできるのは、今年が最後かもね。わざわざゴミを買ってくるのも変だからね。

 今日の依頼はマージョリーさんから。トマトを9個持ってきてほしいという。
 9個も・・・作物はほぼ全種類9個ずつ冷蔵庫に保存しているから、あることはあるんだが、何に使うんだ、9個も・・・。

 そして配達して依頼は完了。
 このトマトは、マリオンと一緒に食べるためだったらしい。そして教えてくれた。トマトが大好きだったマリオンが、マージョリーさんの失敗がきっかけで食べず嫌いになってしまったことを。でもマリオンにとっては憧れであり世界一の魔女であるマージョリーさんには、自分が失敗した話などできなかったということを。
 ・・・これも愛なのだろうか? 孫の夢を壊すことなく、大好きなものをこっそり食べさせるのは・・・。

 そうそう、今日の最後は役に立たない豆知識。
 小鳥を捕まえるとき、十字ボタンを小刻みに押してほんの少しずつ近づけば、Rボタンを押さなくてもゴーストブーツを履いたままでも、ちゃんと捕まえられることが判明した。
 ・・・本当に役に立たない知識だな。


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