≪夏の月、25日(祝)≫
今日はさくやの誕生日だ。喜ばれそうなプレゼントは・・・金のモコ綿?
いやいや、さすがにそれは無理があるだろ。自分で自分の毛を刈ってプレゼントなんて・・・。
ということで、無難にトキメクおさしみをプレゼント。もっともペルシャに見られたらまずいから、無難と言えるかどうかは怪しいのだが。
今日の依頼はショコラから。料理を食べてくれればいいという、簡単だが裏がありそうな依頼だ。
そして食堂に行くと、グルテンさんから真相を教えてもらった。なんとショコラの料理試験があり、私に食べてもらうことで判定するのだという。
・・・って、責任重大じゃないか!
グルテン「お題は、一番大切な人に食べてもらう料理です。」
一番大切な人に・・・そうか、それで手紙には詳しいことを書かなかった、いや書けなかったのか。でもショコラにとって一番大切な人って、家族やマリオンじゃないんだな。ちょっと意外だ。いや、身内は除外なのか?
やがて運ばれてきたのは、ショコラ特製カレーライス。うん、美味しい!
でも私の反応を見て、グルテンさんは難しい顔をしている。
その後グルテンさんは、私とともに呼んでいたドンチャコスさんにオムライスを出した。ドンチャコスさんは、凄い勢いで食べはじめた。
ショコラ「全然、喜び方が違う・・・・・・。どうして・・・・・・? どうしてこんなに違うの!? やっぱり、立派な料理人になるためには、大きくならないといけないの・・・・・・?」
どうやらショコラは、昔グルテンさんに言われたことを勘違いしていたようだ。そうか、それで背が低いのを気にしていたんだ。
グルテン「私が言ったのは背の事ではありません。器の大きな料理人になれと言ったのです。あなたはまだ、心からヨシヒトくんの事を理解してはいないようですね。」
ショコラ「・・・・・・ゴメンね、ヨシヒトくん。」
ショコラは泣きながら自室に駆け込んだ。
グルテン「ショコラは大丈夫です。今は・・・・・・乗り越える時なのです。」
・・・。グルテンさんを信じよう。ショコラは一流を目指して階段を上っている時なんだ。時には踏み外して転がり落ちる時もあるだろう。でもそれを糧にして、また昇り始めればいいんだ。そして諦めなかった人だけが、一流と呼ばれる領域にたどり着けるんだ。頑張れ、ショコラ!
と、格好をつけた後は、のんきにグリモア退治。タダで鱗がほしいからね!(1つゲット)
≪夏の月、26日(月)≫
今日の依頼はマリオンから。
あまりにも危険な内容であるため、本日も自主規制させていただきます!
・・・という1行ですむから、日記を書くのが楽で助かるよ。
と思いきや、一緒に湖や広場に行って、色々と愚痴やら思い出話やらを聞かされることになった。なんだ、これじゃあ手抜きができないじゃないか。
まずは湖でお弁当。マージョリーさんが作ってくれたというサンドウィッチだ。でもこの赤いの、マリオンが嫌いなトマトだよね?
マリオン「(トマトは)いつもおばあちゃんが抜いてくれてるもの。この赤い部分は別の素材の色味ね。」
・・・またマリオン騙されてるよ。どう見てもトマトじゃないか。どう味わってもトマトじゃないか。マリオンのトマト嫌いは食べず嫌いなんだろうな。
そして広場へ。マリオンが話してくれたのは、昔から『人のことを考えろ』とマージョリーさんから叱られていたこと。そして無茶な魔法の使い方を叱られ、魔法をあまり使わないように言われていたのは、自分に魔法の才能がないからなのだろうと。だからこそ才能を補うために、医術を学ぶことを始めたのだと。どうしてもおばあちゃんのような立派な魔女になりたいから・・・。
でもマリオンは、色々と勘違いをしていると思う。例えば・・・って、あれ? なんだが体がおかしいぞ?
お弁当の時に飲んだお茶に怪しい薬が入っており、それが妙な作用を引き起こしたらしい。私は意識を失った。
目が覚めたのは病院のベッドの上。私はそこまで引きずられていったのだろうか?
お茶に入っていた薬には、その人の本来の姿を取り戻す効果があるらしい。ということは、モンスターハーフな私の場合、本来の姿と言うと・・・あれ? どっちなんだ? 普段は人間の姿になっているけど、本来の姿と言うと・・・もしかして人とモコモコを足したような、八頭身モコモコになるのか? うわー、キモっ!
そんなパニック状態で、マリオンから告白された。「私、ヨシヒトのことが好きなのかも。」と。
今はそれどころじゃないんだー! ・・・って、えええ!?
私の反応を見て迷惑に思われたと感じたらしいマリオンは、走って病室から出て行った。その直後、私はモコモコに変身してしまった。ちなみにいつもの金モコだ。そのまま眠ってしまったため、何が起きたのかは分からない。分からないのだが・・・。
猛烈にやばい気がする。だってモコモコ姿で眠ってしまったのだから。もしこんな姿を見られていたら・・・。
しかし目が覚めた時、騒ぎは起こっていなかった。ふぅ、どうやら助かったようだ。
・・・助かったんだよね?
≪夏の月、27日(火)≫
今日の依頼はペルシャから。前回の依頼の時にペルシャは過労で倒れていたのだが、その時に「元気になったらどこかへ遊びに行こう」と約束していた。今日はそのことらしい。よし、たまには遊びに行くか。
そしてオッドワードの谷へ。そこで突然告白された。私のことが大好きなのだと。でもお風呂やさくややしののめさんのことも同じくらい大好きで、雨は困るけどキライじゃなくて、イカはキライだけどおいしくて・・・言っていることがメチャクチャだが、言いたいことは分かった。でも、それでいいんじゃないかな? 大好きだと言える人が大勢いることは、それだけ幸せな人生を送っているということなんだから。恋人が何人もいたりするのは問題だけど、それとはまた別の話なんだから。
ペルシャは私を信頼してくれている。ならば私もペルシャを信じよう。私の正体を知っても、そんなことで友情が壊れたりはしないはずだと。
私は彼女の目の前で、モコモコの姿になってみせた。・・・この姿、怖くないよね?
ペルシャ「か・・・・・・かわいーっ!」
そして抱きつかれ・・・って、首絞めてるってば! たーすけてー・・・・・・きゅぅ・・・。
しばらく気絶していたようだが、何とか復活することができた。ここでゲームオーバーとか、病院に送られて治療費の請求をされたりとかだとシャレにならないからな。
そして2人で旅館に帰宅。ペルシャと2人きりで外出し、ペルシャが妙に楽しそうに帰宅したため、しののめさんからあらぬ誤解を受け、あやうく今夜の旅館の食事がジンギスカン鍋になるところだった。
・・・しののめさん、めっちゃ怖かった。
|