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≪夏の月、16日(水)≫

 今日の依頼はトゥーナから。大事な話があるらしいが・・・。
 しかし鍛冶屋にはいなかった。そこでカリンに話を聞いてみたところ、氷原に咲く花のほうへ行ったのを見たような気がするという。・・・なんなんだ、その怪しげな言い方は。仕事に集中していたので、目に入らなかったということなのか?
 念のためにソフィアにも聞いてみたが、知らないという。ただ「この前、ヨシヒトとはもう会えないって言ってたわよ。」とのこと。今月の2日に起こった、謎の事件が関係しているのだろう。ともかく、トゥーナに会ってみよう。

 トゥーナは氷原で、モコモコと並んでたたずんでいた。あれは、あのトゥーナになついていたモコモコか? そうか、消えたわけじゃなかったんだな。安心した私は彼女に声をかけた。ところが・・・。

 トゥーナ「・・・・・・もう、あたしに近づかないで。・・・・・・お願いだから。」

 強い口調で拒絶された。今はなにを言ってもダメかもしれない。時間が解決してくれるとも思いにくいが、私はその場を後にした。
 その後、トゥーナの横にいたモコモコが私の側を走って行った。モコモコもトゥーナから遠ざけられたのだろうか? つまり今、トゥーナは一人だ。いや、独りぼっちだ。

 その時私はひらめいた。あのモコモコのふりをすれば、トゥーナに近づけるかもしれないと。私はモコモコに変身した後、雪をかぶって普通のモコモコに化けた。うまくいくだろうか・・・。

 トゥーナ「そっか・・・・・・。戻ってきてくれたんだ。」

 やっぱり、独りぼっちはつらいんだ。
 トゥーナは相手がモコモコであるのに安心したのか、語りかけてきた。

 トゥーナ「・・・・・・ガジ、心配してるかな。ヨシヒトは・・・・・・。・・・・・・もう、嫌われちゃったよね。どうしていつも、こうなっちゃうのかな・・・・・・。やっと仲良くなれたと思ったのに・・・・・・。あの光が・・・・・・、みんな、みんな、持ってっちゃうんだよ。」

 例の呪いの話か。その正体が分かれば、トゥーナは普通の女の子として生きられるのかもしれない。だが、今はそれがなんなのか分からない。

 トゥーナ「だからもう、誰とも仲良くならないって・・・・・・。そう決めたのに。・・・・・・決めたのにな。・・・・・・やっぱり、独りはさみしいよ。」

 そういうと、彼女は眠りに落ちて行った。悩みを打ち明けられてほっとしたのだろうか。それとも泣き疲れたのだろうか。
 彼女が眠りについている間に、私は人間に戻ることにした。やがてトゥーナは目を覚ました。

 トゥーナ「帰って。あんたと話すことなんて何もない。・・・・・・もうイヤなの。やっと見つけたと思ったのに・・・・・・。やっと、つかめたと思ったのに! でもね・・・・・・。手を開いたら何もないの。いつも、空っぽなの。もう、耐えられない。大事な人を失うのは、もう・・・・・・。・・・・・・・・・・・・耐えられないよ。」

 その時、謎の光が現れた。でもなんだろう、この感じは。何か懐かしい、この感覚は何なのだろうか。
 ふと横を見ると、モンスターを呼び出す門が現れ、そこから例のモコモコが現れた。

 トゥーナ「・・・・・・消えちゃったかと、思った。」

 モコモコも、そして私も消えてはいない。これがその証拠だ。私は、トゥーナを強く抱きしめた。

 私「・・・・・・ほら、消えてないよ。」

 その後、私たちは鍛冶屋の前で別れた。その時、奇妙なことに気がついた。私の服に、以前砂漠で助けてもらった赤い巨鳥の羽根がついていたのだ。あの鳥、どこにもいなかったはずなのに・・・。
 トゥーナには謎がある。私には何も分からないが、彼女はどうなのだろうか。彼女はどこまで自分のことを知っているのだろうか。
 ・・・彼女の謎を解くカギ、それは彼女自身にあるのかもしれない。

 時間が余ったので、ずいぶん前に挑戦して挫折した、プリベラの森にいるボスっぽいザコに再挑戦してみた。4種類いるようだが、なんとか全種類撃破。何度も倒したのに、素材アイテムは1種類しか入手できなかったのが残念だ。これからもちょくちょく挑戦してみようか。でもここの敵もボスみたいに、だんだん強くなったりするんだろうか?


≪夏の月、17日(木)≫

 今日はマリオンの誕生日だ。プレゼントは・・・患者がベストか!?
 「人体実験に協力しまーす!」
 って、そんな怖いことはやりたくない。そもそも私はモコモコであって、モルモットじゃないんだ。
 ・・・って、あれ? もしかして、モコモコとモルモットって似てる?

 モコモコ => モコモッコ => モルモット

 キャー!!!

 マリオン、こ、これで勘弁してください。(おひたしをプレゼント)

 今日の依頼はシアからのもの。花畑にモコモコの子供が遊びにきているので、一緒に遊ぼうということらしい。
 しかし子供とはいえモコモコはモンスターだ。さすがはモンスター使い、シアは本当にモンスターを怖がらないんだな。これは優しさなのか、それとも無垢なだけなのか・・・。植物にも心を感じている節があることから、私は後者ではないかと思うのだが。

 私が花畑に行った時、シアは怪我をしていた子モコモコ(言いにくいなぁ)の手当てをしていた。その時背後から別のモコモコが・・・私はとっさに間に入り、シアをかばった。そのモコモコは逃げて行った。
 ・・・って、今のモコモコ、親だよね? まずいことしちゃったかなぁ。

 子モコモコモコの怪我は結構ひどいらしく、シアは自宅に戻って看病すると言い出した。「危険ではないか?」そういってもシアは気にしない。結局私も手を貸すことになり、シアの自宅に連れて帰ることにした。私が倒れていた時には引きずって行ったのにな・・・。
 子モコモコモコモコは、元気になるまでシアが預かるらしい。大丈夫だろうか・・・。それに親モコモコも気になる。問題が起こらなければいいのだが・・・。

 余った時間は、今日もボスっぽいザコ退治。5種類目を発見した。でも楽勝。もっともグリモアと言うドラゴンと戦っている時に油断して、久しぶりのノックアウトをくらったのだが。回復は早め早めのほうがいいんだろうな。気力をケチって失敗したよ。


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