≪春の月、20日(月)≫
今日の依頼はマージョリーさんから。料理を持ち寄ってのお食事会だ。しかしマリオンが世話になっているお礼と言っておきながら食事は私が用意するって・・・なにか裏があるの?
で、必要なのはオムレツ、ごはん、ケチャップ・・・って3種類もあるのか。オムライスの材料3つと覚えればいいのかな? これくらい、メモすればいいだけのことなんだけどさ。「メモしなければ不安なの?」と、突っ込んではいけないぞ!
そして食事会。あ、マージョリーさんがオムライスにしてくれたのか。でもマリオンは不満そうだ。なんでもトマトが嫌いなんだとか。でもマージョリーさんはトマトは入っていないと言って食べさせた。ケチャップにはトマトが入っているんだけど・・・そうか、好き嫌いを無くさせようという魂胆だったんだな。材料を私に用意させれば、マージョリーさんは知らないふりができるから。
その後は、ゼゼの部屋掃除依頼を引き受けた。でも報酬のアイスロッドが売値3360Gで、ごみに混ざっていたジャマイカの売値が7400Gって・・・。いいんだろうか、これ、もらっちゃって。
・・・そうだ、このジャマイカを料理してゼゼにプレゼントしよう。ジャマイカのさしみなら成功率70%だな。よし、頑張るぞー!
・・・ごめん、ゼゼ。失敗した(汗)。
≪春の月、21日(火)≫
今日はエリザさんの誕生日だ。なんだかんだと悩んだけれど、やっぱり一番好きなのは彼女のことなんだと思う。今は友達としか見てくれていないけれど、立派な男になって振り向かせてみせるぞ!
ともかくプレゼントしよう。好きなものは何だろう? カブとか魚とかカレーとかが(服の材料として)好きみたいだけれど、誕生プレゼントに仕事がらみの物ってのもなぁ。かといってデザイナーの彼女に装飾品のたぐいを送るのもなぁ。
ということで、エリザさんに親しい人に話を聞いてみたら、魚が一番よさそうということだった。そういえば、趣味で仕事をしているような人だからな。よし、魚釣りをするぞ!
と思って釣り堀を利用しようとしたら、店番をしていたカルロス兄貴が竿を持って飛び出して行った。まさかカルロス兄貴もエリザさんへのプレゼントを・・・負けられん!
しかし、大物が釣れないなぁ。鱗をスパンコールにできるくらいの大物をプレゼントしたいんだけど・・・場所を変えるか。
そして滝で釣りをしていたら、135cmのサケがつれた。よし、これをプレゼントだ!
エリザ「あら、誕生日プレゼントですか? これは服の材料ですね! 心機一転、新しい服に挑戦しろということでしょうか。」
そういうことにしておきます。(もう慣れた)
今日の依頼は、しののめさんからだ。さくやとペルシャのことで話があるというが・・・はて?
行ってみると、忙しいので2人の食事を用意してほしいということだった。2人とも好きな食べ物と言えば・・・好物はさくやは刺身で、ペルシャはイカ。ということは、イカさしがいいのかな?
・・・という結論にいたるまでに、実はタケノコごはんや焼きイカを持って行ってしののめさんに渡した結果、しののめさんへのプレゼントになってしまったというのは、ここだけの秘密だ。とりあえず、時間はかかったが依頼は完了だ。
≪春の月、22日(水)≫
今日の依頼はダリアから。仕事の手伝いらしいので、きっといつもの材料集めだろう。
まるい石がほしいということで情報を集めて、それがあるらしい滝に採りに行った。そして依頼は完了、芸術作品も完成。作品はプリベラの森に置いておくらしいので、見に行ってみようか。
・・・・・・見なかったことにした。
≪春の月、23日(木)≫
今日の依頼はシアからだ。妹のモニカちゃんに関する相談らしい。
行ってみたところ、人見知りの激しさゆえに、その将来が心配になるらしい。
そして私とでも仲良くなれば人見知りが治るかもしれない・・・という理由なのか、私はモニカちゃんが大好きな絵本、「バラの王子様」の王子様役をすることになった。
続く。
・・・いや手抜きじゃなくて、このイベントは本当にこういう結末だったんですってば!
≪春の月、24日(金)≫
今日はダリアの誕生日。仕事を趣味にしているような人だから、絵具の材料である色つきの草をプレゼントだ。
と初めは思っていたのだが、町の人と話していたときにメザシや田楽も好きなことを思い出した。そっちのほうがプレゼントらしいからそうしようか。ちなみにドクニジマスも好きらしい。・・・ま、一応ニジマスだしな。
で、どれをプレゼントすればいいんだろう? 田楽は材料がない、色つきの草は安っぽい・・・となれば、ドクニジマスだろうか?
ということで、何時間もかけてドクニジマスを釣りあげ、ピチピチをプレゼント。でも「スキ」という程度で、大好きというわけではなかったようだ。来年は田楽をプレゼントしよう。
【注】
ニジマスのニジは虹の意味です。英名レインボートラウトを直訳したものだと思われます。
≪春の月、25日(祝)≫
今日の依頼はモニカちゃんから。・・・の手紙だけれど、実際にはシアが書かせたらしい。ということは、2日前の「バラの王子様」の話の続きだな。
私はシアから渡されたバラの花束を持って、モニカちゃんに会いに行った。そしてお姫様(モニカちゃん)をエスコートして氷原に咲く花を見に行き、滝を見に行き、お花畑を見に行き・・・そして最後に砂漠へ星空を見に行った。
絶景を見に行くのは建前だ。目的は他人と触れ合うことで、それに慣れてほしい、その楽しさを感じてほしい・・・そういうことなんだと思う。策士シアの狙いは。
ついでに言えば、人の感情というものはいい加減なものであり、絶景に対しての感情と一緒にいた人に対する感情がごっちゃになるものだ。つまりシアは、そこまで計算していたと思われる。シアの悪知恵は孔明並みかもしれない。・・・孔明さんに失礼な例えだが。
とりあえず、シアのもくろみは成功しつつあるようだ。分かれるときにモニカちゃんが可愛らしいお礼をくれたことがその証拠だ。
策を講じるというのはあまり好きではないが、これはモニカちゃんのため。彼女が大人になった時、このことを笑って打ち明けられる日が来るのだろうか。そしてその時、姉妹の中は断絶したりはしないだろうか!?
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