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≪春の月、16日(水)≫

 今日の依頼はマリオンから。例の「またショコラを爆発させちゃった・・・・・・。」というやつだ。
 ・・・ショコラってよく生きていられるなぁ。それにいくらマリオンの良いところを知っているからって、いまだに友情が失われないってのも凄いよな。でもこの文面からすると、さすがのマリオンも今度は相当こたえたようだ。反省はしているのだろう。少しは成長しているのだろうか?

 マージョリーさんによると、マリオンには気分転換のため砂漠に行かせたらしい。そこで砂漠に行ってみたら、マリオンが倒れていた。まさか、魔物にやられて・・・。

 マリオン「ま・・・・・・魔法の薬と間違えて、しびれグスリを飲んだ・・・・・・。」

 自爆だったらしい。
 その後病院に連れて帰って一件落着。

 余談だが、以前にマージョリーさんからガジさんに届けるように言われたトイハーブは、マリオンの巨大注射器を修理するためのものだったらしい。マリオンが持つ強大な魔力を、安全のために制御する巨大注射器。それが壊れないようにするためだったようだ。
 マージョリーさんは以前、トイハーブのことを、心を受け止めてくれる素敵な器に関わるものだと言っていた。そしてそれを、自分にとって最も大切なものだとも。マージョリーさんにとって最も大切なもの、それはマリオンであり、彼女の幸せだったということだろうか。

 もっとも肝心なマリオンは、復活したと同時に暴走していたのだが。注射器に連射機能を付けてどうするんだよ!
 ・・・マージョリーさんがマリオンを温かく見守っていられるのは、別に達観しているのではなく、もはや諦めているのではないか、そんな気がした一日だった。


≪春の月、17日(木)≫

 買い物が終わって何気なく所持金を見てみたら、なんと222223ゴールドだった。ピッタリじゃないところが私らしいというか、万年残念賞男らしいというか、神に見放された迷えるモコモコと言うか、ともかく悔しい。
 ついでに買い物をしていたときに気付いたのだが、商品の所持数が画面下に表示されるんだな。本当に今さらだけどね。

 さて今日の依頼は・・・カリンからだ。「連れてって」って、どこにだろう? まさか都会にか?

 カリン「都会には飢えたオオカミが沢山いるから、女の子は注意するようにって言うから。」

 ということで、ダンジョンまで予行練習に行きたいらしい。いや、この場合のオオカミは比喩的な表現であって、モンスターではないと思うぞ。むしろ私を護衛につけてダンジョンなんかにいったりしたら、オオカミさんに襲われてしまうかもしれないぞ?

 カリン「さあ?(本に書いてあっただけだもん)」

 そして森まで行ってみたのだが、入口ですでにカリンはバテていた。
 その後もカリンは休憩するために、鉱石を採るところが見たいとか、りんごを採ってきてほしいとか・・・。
 とりあえず目的地にはついたのだが、「(都会に行くには、これにオオカミがついてくるのかあ)」「まあ、田舎もそんなに悪くないかもね・・・・・・。(都会って大変そう)」と、都会へ行く夢が揺らぎ始めているようだ。いやいや、今回もオオカミはついていたぞ。モコモコの皮をかぶっていただけで! ついでに言えば、シアレンスの町は田舎じゃないぞ。私を入れても人口22人のド田舎だ!

 しかし、この程度の冒険でこの疲れようでは、カリンの運動不足は深刻だな。

 カリン「私にとっては大冒険だったの。」

 ・・・考えてみれば、私もこの町に来たばかりの時は、今日くらいの冒険でヘロヘロだったんだよな。すると当時の私と今のカリンは同程度ってことか。するとカリンも、鍛えれば私のようになるのかな?
 私は今のこの町が好きだから、カリンに都会に行ってほしくはないけれど、カリンの夢をかなえてあげたいと思わないでもない。応援してあげようか。

 目標、カリンのレベルを20以上にする。(現在3レベル)


≪春の月、18日(金)≫

 今日の依頼はトゥーナから。ブローチを作る手伝いをしてほしいらしい。そこで材料を採るために砂漠へ行ったのだが、帰りに私が崖から転落!

 ・・・・・・・・・あれ? 崖の上に戻っている。どういうことだ? 確かに崖から落ちたはずなんだが。激突の衝撃もあった気がするのだが。
 側に綺麗な鳥がいるのに気づいた。クジャクのような姿をした巨大な赤い鳥で・・・この鳥が私を助けてくれたようだ。
 しかし崖から落ちたショックは強く、それ以上意識を保ってはいられなかった。

 再び目を覚ました時、赤い鳥はいなかった。・・・夢? でも、側に落ちている綺麗な羽根は・・・・・・。
 その後トゥーナと合流。トゥーナは鳥の羽根を見て「それ・・・・・・もらってもいい?」
 いいけど、トゥーナにしては珍しいような気がするぞ。自分の欲求を言葉にするなんて。
 しかし何だったんだろうか、あの赤い鳥は。それにモンスターが人の命を助けるなんて・・・。いつかまた、会えるだろうか?

 その後、カリンを鍛えるために冒険のお誘い。目的地はインヴァエル川(推奨レベル40。くどいようだがカリンは3レベル)。スパルタ人も真っ青の超スパルタ修行だ。カリン、頑張れよー!

 その結果、わずか6時間ほどで17レベルに成長。目標まであと少しだ。


≪春の月、19日(祝)≫

 今日は「モコモコ感謝祭」だ。モコモコを抱きしめたいという人だとか、飼いたいという人だとか、虹色に染めたいという人だとか、「オレの肉体美を見ろー」と言う人だとか、感じ方は人それぞれだが、実際には毛を刈る競技だ。1年目でも優勝できたんだから、今回も優勝できるかな? 今年もスプーンで挑戦だ。
 って、すでに毛を刈られた普通のモコモコを叩いたら、もの凄い減点じゃないか! 去年は気づかなかったぞ! これって意外に難しい競技だったのか!?

 【結果】

 1位  ヨシヒト  6460ポイント
 2位  ガジ  6060ポイント
 3位  グルテン  4680ポイント

 なんとか優勝だ。・・・・・・・・・って、あーーーーっ!
 モコモコの気ぐるみを着て参加するつもりだったのに、すっかり忘れてた!
 くぅ、男ヨシヒト一生の不覚。来年こそは、来年こそはモコモコ姿で参加するぞー!

 反省会が終わったら、カリンを誘って冒険だ。

 カリン「明日の出荷は無理かも・・・・・・。(もーだるい・・・・・・)」

 祭りに参加したくらいでこんなことを言っているようでは、まだまだ鍛え方が足りないな。よし、目標を25レベルに変更だ! インヴァエル川に向かって走るぞー!(体育会系)

 そして夜遅くまで修行に励んだ結果、カリンは立派に25レベルまで成長した。これでもう、体力不足の心配はないはずだ。・・・でもカリンの場合、性格がなぁ。はぁ。


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