≪春の月、10日(水)≫
エリザさんの洋服屋で、モコモコのきぐるみが売られていた。・・・モコモコに変身できる私が買う意味あるんだろうか。いや、なんとなく買ってしまうんだけどさ。
エリザ「ここで着ていかれますか?」
だから、勘弁してくださいってば。
その後はソフィアを誘って氷の花を見に行った。その時に、なぜ反対の言葉でしゃべるのかを聞いてみた。
ソフィア「・・・・・・ウソをホントにするためよ。わたしは正直者でいいの。自分でそうなることを選んだんだから。」
嘘を本当にするためなのか、それとも本当を嘘にするためなのか。どっちなのだろう。
でもそれ以上は教えてくれなかった。何か重い過去があるのかもしれない。もっと仲良くなれば教えてもらえるのだろうか。それとも聞かない方がいいことなのだろうか。
今日の依頼はイオンから。聞きたいことがあるというが、はて?
イオン「おてんばな女の子とおしとやかな女の子、どっちが好み?」
極端でなければ気にしない。
イオン「髪が短い女の子と長い女の子、どっちが好み?」
極端でなければ気にしない。
この後も質問が続いたのだが、長くなるので以下省略。
意図が丸見えな変化球ど真ん中な質問ばかりだけど、一応聞いてみようか。・・・この質問、何の意味があるの?
イオン「あらゆる戦いにおいて、まずは敵を知ることが大事なの・・・・・・たぶん。」
私はイオンにとって敵らしい。敵と書いてライバルと読むアレだな! 今度の釣り大会も負けないぞ!
≪春の月、11日(木)≫
今日はシアの誕生日。プレゼントを忘れたりしたら一巻の終わりだ。もちろん二巻には続かない。依頼を放棄してでもプレゼントを渡さなければ! といってもシアの好きなものは花だから、簡単に渡すことができるんだけど。もし手に入らなければ、シアの店で買えばいいしね(汗)。
ともかく冷蔵庫に入っていたチャームブルーの花を・・・チャーム!? チャームって魅了って意味? まさか花言葉は「あなたの心を盗みます」とか、そんなやつではないだろうな!
べ、別に、特別な意味はないんだからな!(ツンデレ男バージョン)
その後はダリアを誘って虹のかかる滝へ。
ダリア「ヨシヒトくんはさ、将来どうするの?」
そりゃあ決まっている。頑張って働いて、町の人からの信頼を得て、結婚して、家族でモンスター牧場を作り上げるのさ!
もっとも現在でも19匹のモンスターを飼っているから、目的はすでに達成されているんだけどさ。つまり、残るは手段のみだ。・・・・・・って、あれ? 私のしていること、何か間違ってる?
ともかく私は、「幸せな家庭を築きたいです」と答えた。
ダリアはどうなんだろうか。芸術家としての才能と実力はあるんだろうが、方向性に大きな問題があるだけに、大成するとは考えにくい。でも芸術ってのは生活のためにするものではないような気もするし、生活さえできれば、そして人に迷惑さえかけなければ、やりたいことをやっていくのがいいのかもしれない。
さて今日の依頼は、やりたい放題で人に迷惑をかけっぱなしのマリオンから。「注射器奪還作戦を展開するわ!」ということなので、とうとうあの巨大注射器を没収されたのだろう。自業自得だ。
・・・って、この依頼、放っておいたらダメかな? 成功させたくないんだけど。まあ、それでも引き受けるんだけどね。マリオンによると「アリはアリ地獄に落ちるもの」らしいが・・・それ、私のことじゃないよね?
とりあえず依頼は何とかこなした。相変わらずムチャクチャなマリオンにまたもや殺されそうになったが、寸前でマージョリーさんに助けられ、猛毒を飲まされることは免れた。マリオンはマージョリーさんからお説教をされ、とりあえずは一件落着だ。
報酬はわけあってショコラから。毒消し薬サッパリポイズンを27個。
・・・ぷっ。ふふふ・・・わっはっはっ!
そうか、ショコラがマリオンに狙われているのに生きていられるのは、これを大量に持ち歩いているからなのか!
・・・でもその副作用で、背が伸びないんだったりしてね。
【追記】この結末(報酬)は私の勘違いで、実際にはマージョリーさんからショコラ経由で渡されたものでした。
≪春の月、12日(金)≫
今日は私の誕生日だ。1年目は何事もなく終わってしまったが、今年は違う。見よ、このプレゼントの山を!
ちなみにオンドルファさん(男)からは、恋の予感というジュースをプレゼントしてもらったぞ(汗)。私にそっちの趣味はないんだが。
昼からはトゥーナを誘って砂漠へ。
トゥーナ「結婚って考えたこと・・・・・・ある?」
前にカリンにも同じことを聞かれたな。あるといえばあるし、トゥーナのことが好きと言えば好きだ。でもそれは結婚したいという意味ではなくて・・・うーん、このところモテまくりだ。誤解を与えるような行動はしていないはず・・・とは言い切れないのが問題だな。気をつけよう。
依頼はペルシャから。「困ってる。タスケテ」というからには、大変なことなんだろう。ペルシャのことだけに、「大変だよー! タイが変!」で終わりそうな気もするが。
行ってみたら、愛用のモップが壊れそうだから、修理に必要な丈夫なクモ糸を届けてほしいということだった。
それくらいは簡単簡単。すぐに届けたら、報酬が丈夫なクモ糸・・・ま、ペルシャだしな。
夜に自室で、シャインという魔法の修行をしていたら、テーブルとイスと花瓶を壊してしまった。がーん。壊れるんだ、家具って・・・。
後に残されたのは、イス1つ。だだっ広い部屋にイス1つ・・・さびしい。また買ってこよう。
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