≪冬の月、１０日（水）≫

　今日の依頼はグルテンさんから。
　・・・だったんだけど、こなすのに時間がかかりそうな依頼だったため、申し訳ないけどキャンセルだ。

　その後は谷でエリザさんとデート。その途中でチロリ（リス）の色違いであるフワリをゲットだ。フワリも可愛いよ〜。

　ふと気がつくと、２５時になっていた。やばっ、早く帰って寝ないと！　エリザさん、遅くまで付き合ってくれてありがとうございました！　ドンチャコスさんへの言い訳は、「モコモコと遊んでいました」でOKだ！

≪冬の月、１１日（木）≫

　今日の依頼はダリアから。棚が壊れたので修理を手伝ってほしいらしい。「修理してくれ」ではないところがポイントだ。きっと自分でレインボ〜な棚にしようと思っているのだろう。

　ダリアのアトリエに行く途中で、雑貨屋に寄ってみた。グルテンさんからの依頼に必要な食材が売られているかもしれないと思ったからだ。結果は外れだったわけだけど、面白い話が聞けた。なんとカリンが、お店のことをもう少し真剣に考えてみようと言い出したのだ。そしてこの店が嫌いなわけではないのだと。

　そういえば昔、カリンからこんな話を聞いたことがある。病気で寝込んでいた時、働いていた母がお客さんと楽しそうに話す声が聞こえてきて、とても寂しく感じたのだと。もしかしたらカリンの怠け癖は、その時からなのかもしれない。
　働くことよりも自分を大切にしてほしいと思った子供のころの願い。その時に生まれてしまった、働くということを拒絶する意識。カリンを怠け者にしたのは、そんなことがきっかけだったのではないだろうか。
　でもカリンは、もう子供じゃない。いつまでも甘えていられるわけじゃない。過去に何があろうと、大切なのはこれからの幸せだ。そのためにも働いてもらわなければならない。働くことの楽しさを知ることができれば、そして大切さを知ることができれば、彼女は過去を乗り越えられるのではないだろうか。そのために必要なのは・・・職場環境の充実化。客であり取引相手でもある私の存在は、その１つと言えるだろう。私がもっと真面目に、もっと楽しく働けば、それが彼女に伝わるかもしれない。
　私がこの町に来て、もうすぐ１年。私の存在は、すでにこの町の一部になっている。毎日の行動に、もっと責任を持たなければならないのかもしれない。

　さて依頼である棚の修理。やはり修理そのものはダリアが行うため、私は材料の調達をすればいいらしい。木材はちょうど持っていたのでそれを渡し、後は鉄。それくらいは自宅の整理棚にあるだろう。
　・・・と思っていたら、なぜか入っていなかった。代わりにながぐつ（釣れたゴミ）とか、レアなあきかんが・・・私はどんな基準で物を保管していたのだろうか？
　ともかく無いのでは仕方がない。砂漠に行って採ってこよう。そして依頼完了。
　・・・って、ここで完了なの？　レインボ〜な棚は見せてもらえないの？　そりゃないよ！

　その後でエリザさんとインヴァエル川へ。今日は行けるところまで行ってみよう。そして最深部、氷壁に埋まった巨大な顔を見つけた。その時、私の記憶がよみがえった。奴こそが、私が追っていた最後のモンスターだ！

　私「デスウォール！！　ついに見つけたぞ！　『はじまりの森』へ送り返す！　覚悟！」

　しかし奴は強かった。私は奮戦したが、勝てそうになかったため逃亡することにした。しかし手も足も出なかったわけではない。今月中に、何とか倒して見せる！
　・・・と、エリザさんの前だから格好をつけてみた。あんまり自信ないけどね。

≪冬の月、１２日（金）≫

　今日も朝から牧場仕事。バッファモーは牛乳を、コケホッホーは玉子といったように、ほとんどのモンスターは毎日出荷物を提供してくれる。嬉しいことだ。しかしチロルやフワリは、毛皮をプレゼントしてくれるのだ。もちろんうれしいのだが、彼らはどうやって自分の毛皮をはいでいるのだろうか？　もしかして脱皮？　彼らは爬虫類なのか？　それとも昆虫類なのか？　あの毛皮にしか見えない物体は、実は鱗や殻なのか？
　・・・そうか、だからエリザさんは、毛皮っぽい物体を服に使おうとはしないんだ。納得。

　今日の依頼はペルシャから。新しい入浴剤を作りたいから、その材料調達をしてほしいということだ。しかしペルシャは、何でもイカな人だからなぁ。まさか・・・。

　ペルシャ「新しい入浴剤を作りたいから、イカを持ってきてねっ！」

　ほら、やっぱり！（汗）

　で、依頼の結末。さすがにこれは、さくやに止められたらしい。

　ペルシャ「イカ墨を入浴剤にするって言ったら、汚れるやんってー。」

　夕方からは、いつものデート。今日も川だ。そこで空飛ぶペンギンのペンペンをゲット。これでモンスター１８匹目だ。あと２匹まで飼えるんだけど、何を飼おうかな。まだ見ぬモンスターもいるだろうから、もうしばらく様子を見ようかな。