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≪夏の月、19日(祝)≫

 今日は「フリーマーケット」の日だ。どんなことがあるのか分からないので、ちょっとドキドキだ。
 町を回ってみると、いろんな場所でいろんな人がいろんな物を売っている。でもお金がないんだよなぁ。3920Gか。仕方がない、今年は見ているだけにしよう。・・・と思ったのだが、安い商品も時々見かける。いずれも定価よりずっと安いようだ。よし、買える範囲でいくつか買っておこう。
 ちなみにモニカちゃんはじゃんけん屋。じゃんけんで勝てば賞品がもらえるらしい。

 もちろん負けた。

 物々交換を希望している人も結構いた。売るのをめんどくさがったカリンからタダでもらったキャベツが、最後には至高のカレー(売値17930G)になってビックリだ。なんだかわらしべ長者みたいだ。他には・・・おっと、やっぱり物々交換で手にいれた無敵の秘薬が45620Gって、すごっ! もしかして、普通のプレイヤーはこの時点でこれくらいのお金は持っているのか? 私が貧乏すぎるのか!? ともかく、この2つは出荷だ。少しでもお金持ちになりたいからね。

 そして夕方5時にカリンが来た時、他にも色々出荷していたこともあって、私は8万Gという大金を手にしていた。フリーマーケット万歳! 成金万歳!


≪夏の月、20日(月)≫

 有角人からの依頼をさっさと片付けるべきなんだろうけど、今の私にはちょっと荷が重い。そこで別の人の依頼をこなしながら自分を磨くことを優先させることにした。急がば回れだ。

 今日の依頼は、っと・・・
 【依頼主:ヘーゼル】届け物をたのめるかい?

 行ってみると、リラックス茶の葉をマージョーリーさんのところへ届けるようにということだった。なんだ、簡単な依頼だな。もしかして、私のレベルに合わせようとしたのだろうか?
 むむむっ、私をお使いしかできないお子様だと思うなよ! というわけで、すぐに依頼終了。もちろん成功だ。
 でもこの依頼、ヘーゼルさんとマージョリーさん、手のかかる娘や孫娘を持った者どうしの悩みと生きがいのようなものが聞けて、ちょっと面白かった。なんだかんだ言っているけど、2人とも娘さんが可愛いんだなぁ。ヘーゼルさんは認めようとしていないけどね。

 ヘーゼル「マージョリーさんは、この町の未来が楽しみだって言ってるけどさ。アタシは正直、ちょっと不安だよ。だって・・・・・・。・・・・・・ウチの子やマリオンが後を継ぐんだよ?」

 私やダリアもいるしね。レインボ〜!

 その後で懲りずに砂漠へ。でも依頼をこなすためではなくて、単なる修行だ。でもやっぱり力尽きて、病院で目を覚ます。
 ・・・・・・あ、今になって思い出した。アクティブシードの力を借りればいいんだ。普段使っていないから、また肝心なことを忘れていたよ。よし、明日こそは頑張るぞ。やっと推奨レベルの15を超えたしね。(現在16レベル)


≪夏の月、21日(火)≫

 今日こそは!
 というわけで、畑仕事を終わらせると、私は砂漠へと向かう。今日はアクティブシードとゼゼさんの力を借りて、3人がかりで突撃だ。
 ・・・が、あと一歩と言うところで大ピンチになり退却する。かろうじて病院送りは免れた。
 うーむ、今日もダメだったか。明日こそは、明日こそは頑張るぞ!
 ちなみにゼゼさん、23レベルもある割に強くない。私がレベルの割に強いのは、スキルによる成長分や装備によるボーナスが大きいからだろうか?

 そうそう、今日は装飾台を購入した。これで製作環境は完璧かな?


≪夏の月、22日(水)≫

 今日もダメでした。終わり。


≪夏の月、23日(木)≫

 ついにサボテンの花を手に入れた!
 しかしいつまでも喜んでいるわけにはいかなかった。有角人の集落近くで、モンスターが暴れ始めたのだ。これまでは丈夫な扉でモンスターの侵入を防いでいたようだが、それももう持ちそうにないらしい。クルルファさんが単身突撃しようとするが、みんなで止めた。その時、彼女の代わりに討伐に名乗り出た勇者がいた。
 私だ。
 戦いに自信があるわけではない。でも他の人よりは強いと思うし、なによりも彼らの信頼を勝ち取るためには、これくらいのことはして見せないといけないような気がしたのだ。
 打算ともいう。でもその先にあるものを考えれば、大事の前の小事ではないか。
 こうして私は、一人で扉の奥に進んで行った。その先にいたのは、エンシェントボーンという巨大な骨モンスターだ。いざ、尋常に勝負!

 ・・・をしたせいで負けちゃった。
 くっ、サボテンの花を入手するので精いっぱいだったんだ。同じ日にこんなやつを倒せるか!

 というわけで、今日はお終い。明日こそは頑張るぞー!


≪夏の月、24日(金)≫

 今日こそはボスを倒すぞー!
 と思っていたのだけれど、あれ? アクティブシードが行方不明だぞ? 昨日どこかに落としちゃったのか!?
 ということで、今日はアクティブシードを捜しに行くことにした。
 ところが見つからない。砂漠の奥まで捜したのに見つからないのだ。アクティブシードは店でも買える。しかし値段が高いためあまり買いたくはないのだ。
 ・・・とはいえ、自分一人ではあの化け物に勝つ自信はない。仕方がない、店で買いなおそう。


≪夏の月、25日(祝)≫

 今日は朝から台風が直撃だ。とはいえ小型らしく、外出することは可能だ。しかし畑が少しやられている。このところ真面目に働いていただけに、ちょっと悔しい。もしもこんなことが続いたら、仕事が嫌いになりそうだ。

 アクティブシードを買い直し、今日こそはの思いで砂漠へ。
 おっ、ゼゼさんも一緒に戦ってくれるのか。前回はきっと、サボテンの花をとる途中でやられていたから戦えなかっただけなんだな。よし、いくぜっ!

 そして3体がかりの総力戦が始まった!
 そしてアクティブシードとゼゼさんが、あっという間にやられた!

 ・・・って、もうちょっと頑張ってくれよー!
 仕方がない、後は自分一人で頑張るぞ!

 その後、長い長い戦いが繰り広げられ・・・今日もダメかという考えがちらつき始めたころ、エンシェントボーンが砕け散った。ついに勝利だ!
 報告に戻った時、事件の真相が判明した。エンシェントボーンは、サボテンの花が大好物だったらしい。だからそれを取られて取り返しに来た・・・。食べ物の恨みは恐ろしいということか。
 ・・・なんだかほのぼのしてるなぁ。

 その後、エンシェントボーンと戦った場所の先で、不思議なオーブを見つけた。クルルファさんは、私がこの集落に来る少し前にオーブが現れたと言っていた。以前に森で見たオーブと同様に、私に関係があるものなのだろう。
 そしてそのオーブに触れた時、また懐かしい記憶がよみがえってきた。それは護衛団の一員として働き、その立場を利用され、周りの人にいいようにこき使われていた私だった。私の名は・・・ヨシヒト。そう、ヨシヒトで間違いない。そして・・・だめだ、これ以上は思い出せない。

 しかしかつての私も他人にこき使われていたんだな。今と変わらないじゃないか!

 町に戻った時、恐ろしい・・・かもしれない事件が起きた。さくやが巨大な魔物に襲われたというのだ。もっともその魔物は、さくやが持っていた弁当をとって逃げていっただけなのだが・・・。
 その弁当泥棒は、オッドワードの谷に向かって行ったらしい。このところ奇妙な遠吠えが聞こえるというから、調べてみる必要があるだろう。
 次の目的地は、オッドワードの谷に決定した。でもあそこ、推奨レベル28なんだよな。私まだ18だぞ。

 自宅の畑に戻ると、不思議な光の門ができていた。そこに入ると・・・ここは有角人の集落!? どうやら砂漠を通らずに行き来することができるようになったらしい。もっとも人間の姿のままでいってしまったため、追い出されてしまったのだが。
 いつか、この姿を受け入れてもらえる時が来るのだろうか?


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