トップページに戻る ゲームの話に戻る 前のページへ 次のページへ

≪夏の月、5日(木)≫

 13回目の今日はダリア。以前橋を架けるときにお世話になった、レインボ〜な芸術家だ。耳がとがっているところを見ると、普通の人間ではないのだろう。森に飾った作品だけが家族という、ちょっとさびしい生活をしているはずなのだが、あの元気の良さは何なのだろうか。強がり? いやいや、きっと単なる能天気だ。

 絵画、彫刻などをこなす芸術家。虹が大好きで、何でも虹色にアレンジ。今日もどこかでレインボ〜。

 ダリアは6時50分ごろに起床。元気よく外に飛び出すが、外は雨。部屋に戻って・・・2度寝!? わはははっ! こんなのがあるんだ!
 7時半ごろに再び起き、8時半から部屋の中をうろうろ。書きかけの絵を眺めたり、完成して飾っている作品を眺めたり・・・。どうやら自分の世界に浸っているようだ。ダリアの世界・・・きっと虹色なんだろうなぁ。
 11時11分に食事開始。と思いきや、持っていたジュースを何かの機械にぶちまけた。うーむ、芸術家の行動は理解できない。もっとも作品を誰からも理解されていない芸術家の行動なので、理解できなくてあたりまえなんだけど。あ、でもあの虹の橋は評価しているぞ! 笑えたし!
 夕方になって外出し、7時すぎに旅館のお風呂へ。
 8時すぎに帰宅して、書きかけの絵に取り掛かる。しかしあの書きかけの絵、一か月前と変わっていないんだけど、絵画ってそんなに時間がかかるものなんだろうか?
 1時間ほど描いたら中断し、部屋の中をぶらぶら。そして11時に就寝。

 ちなみにダリアの書いた自画像、自己評価では100000兆億ゴールドらしい。ついでに書きかけの絵は、完成したら100億万ゴールドなんだそうだ。芸術家も算数くらいは勉強しておいたほうがいいと思った一日だった。
 それじゃあ、お休み。レインボ〜。


≪夏の月、6日(金)≫

 14回目の今日は、無口な女の子トゥーナ。彼女も昨日のダリア同様に耳がとがっているため、普通の人間ではなさそうだ。エルフ(人型の妖精)なのだろうか? 鍛冶屋のガジさんと暮らしているが兄妹ではなく、家族はいないらしい。

 あんまり人と関わりたがらない女の子。でも、意外とみんな気にかけているみたい。時折、隠れた情熱がちらりとのぞくことも。

 トゥーナは6時20分ごろに起床。しばらく自室でゆっくりした後、8時から店番に入る。店の商品がきちんと整頓されているのは彼女のおかげであり、鍛冶のことにしか興味がないガジさん一人だったなら、この店はひどいことになっていただろう。もっとも以前から整頓中の売り物も大量にあることから、彼女が特別綺麗好きなのではなく、ガジさんがあまりにも無頓着すぎるのだろうけど。
 6時に夕食を食べながら外出。そして旅館のお風呂へ。同じく風呂に入りにやってきたカリンによると、自分やトゥーナはお客さんに怒られる時が多いとのこと。いつも寝ているカリンはともかく、トゥーナも怒られているらしい。彼女、無愛想だからかな。接客業向きの性格じゃないんだろうけど、ガジさんはそれ以上に問題があるからなぁ。まだトゥーナの方がマシだと思うよ、私は!
 ・・・と慰めてあげたら、ぶんなぐられそうな気がしたので、心の中にとどめておいた。
 8時半ごろに帰宅。自室に戻ったり、店の商品を確認したりしたのち、夕食は闇の結晶!? そんなもの食べたらお腹壊すよ! と思ったら、タンスにしまうだけだった。ふぅ。・・・って、タンス!?

 トゥーナ、着替え中。

 その後で鏡に向かい、11時に就寝。・・・ソフィアの時にも思ったんだけど、寝る前に身だしなみを整えてどうするんだろう。まあいいや、お休み!

 でも、今日はまだ終わらない。実は今朝ガジさんと話していたときに、面白い出来事があったのだ。

 ガジ「ヨシヒトは好きなコとか居ないのカ?」

 面白いので話をするのが好きな子は何人もいるなぁ。カリンとか、マリオンとか、ダリアとか、会話していて飽きないよな。ということで「いますけど・・・・・・」と答えてみたら、

 ガジ「恋はいいよナ!」

 と、妙にノリノリで食いついてきた。
 ちょっと待て、私はカリンとかマリオンとかダリアとかの話をしているんだぞ。となればそれは恋人の話ではなく、変人の話に決まってるじゃないか!
 もしかしてガジさん、好きな人がいるんだろうか? 以前の日記で「エリザさんに片思い?」的なことを書いたのだけど、本当にそうなのかもしれない。うーむ、今後の展開に興味津津だ。もっとも仕事と趣味がごっちゃになっているこの2人って、初めは良くてもいずれ破たんしそうな気もするんだけどね。
 でもこういう話って、なんだかワクワクするよね!(近所のおばちゃん的思考)
 しかし、エリザさんか・・・ライバルだな!


≪夏の月、7日(祝)≫

 15回目の今日は、アマノジャクで大富豪のドンチャコスさん。いつも食べてばかりいる人だ。娘はエリザさんとソフィア。娘さんは美人なのに本人がアレということは、きっと奥さんはきれいな人なのだろう。(失礼!)

 食べることが大好きな大富豪さん。おいしいものをマズイというアマノジャク。ほら、今日もまた『いただきまセン』の声が。

 しかし惜しいな。ドンチャコスさんは明日が誕生日なんだ。明日が訪問の日だったらプレゼントを持って行けたのに。
 ともかく今日は、1つの目的がある。それはドンチャコスさんがどうやってお金儲けをしているか調べることだ。これまで私は、彼が働いているところを見たことがない。しかも娘2人は、どう考えても儲けているようには見えない。きっと彼のどこかに、楽してお金持ちになる秘訣が隠されているはずだ。

 7時半。娘二人がとっくに起きているのに、ドンチャコスさんはまだ寝てる。
 8時前にようやく起床。ちなみに机の上のノートには、難しそうなことがいろいろ書いてある。私には理解できないことばかりだ。

 ドンチャコス「ワタシだって、街の行く末のことを全く考えてイマセンから。」

 彼の言葉は意味が逆なので、色々と難しいことを考えているということなのだろう。フムフム、お金もうけには知性と教養が必要ってことなんだな。いきなり挫折だ。
 起きてすぐに、花を食べながら外出。広場を通る時にまた食事。行き先は・・・旅館と食堂の間の道。・・・って、何の用? すぐ近くにはお稲荷さん(?)を祭っているところがあるけれど・・・はて? 神頼みなのか? しかし私は神を信じる気にはなれない。さらに挫折だ。
 11時前にパイナップルを食べながら食堂へ。なんだかよく分からない行動だ。そして3時すぎまで食事。いったいどれだけ食べたんだ!? いっぱい食べることがお金持ちになる秘訣なのか!? 滅多に食事をせず、食べてもレシピパンか雑草という私には真似ができない。またもや挫折だ。
 外は雨が降っていたので、食事をしながらドタドタと自宅までダッシュ。そのまま家の食堂へレッツゴー!(汗) しかしさすがに何かを食べるわけではなさそうだ。いったい何をしているんだろう? もしかして、食事のイメージトレーニング?
 5時半からはまた食事。食べ終わったら、すぐさまお代わり。さらに刺身を食べながら自室へ・・・もう、好きにしてくれ。
 そして部屋の中をぶらぶら。仕事をしているようには見えないが、頭の中はフル回転なのだろうか? 口を動かすことが脳の活性化につながるのだろうか? それともあれだけ食べなければ脳のエネルギーが不足してしまうのだろうか? どう見ても、お腹のほうに余分なエネルギーがいっているようにしか思えないのだが。
 その後いったん部屋を出て、階段の踊り場で何やら考え事。何かを思いついたらしく、慌てて自室へ・・・って、また食べてるよ。
 そして9時15分ごろに就寝。・・・って、早っ! 普段の私の次くらいに早いよ、きっと!

 しかし一体なんなんだ、この人は。食べてばかりで働いているようには見えなかった。しかも睡眠時間は10時間以上。食べて寝るだけの生活だ。これでどうやってお金儲けをしているのだろうか。
 ・・・思い当たることは3つ。1つは莫大な遺産を受け継いだというもの。2つ目は驚異的な知性の持ち主であり、わずかな時間の頭脳労働が莫大な富に変わるというもの。3つ目は優秀な組織のトップであり、自分は何もしなくても部下がすべてしてくれるというもの。
 これらのことを、私にマネができるだろうか?
 ・・・最後のものならば可能かもしれない。何せ私はモンスターハーフ。この特徴ゆえに、モンスターを家畜のように飼育することができるらしいから。モンスターの大牧場を築きあげれば、私は富と名声を一度に獲得できるのではないだろうか?
 ・・・と思ったのだが、それ以前の問題として、私自身がシアのペットなんだよな。ということは、私の財産はシアの物? とどめの挫折だ! うわー! ジャイアニズム反対! 私はシアからの独立を目指すぞ! これがとりあえずの大目標だ!

 私はそう強く誓いながらも、その日はすぐに寝るのであった。睡眠時間だけは、ドンチャコスさんにも負けていないと思う。睡眠成長スキルは27レベルです。
 ちなみに2番目に高いのが歩行スキルの23レベル。次がラブスキル(ヒマつぶしに練習している回復魔法関連)の22レベルで、その次が釣りスキルの20レベル・・・って、遊びまくっているのが良く分かるなぁ、これ。うひゃー、恥ずかしい!


トップページに戻る ゲームの話に戻る 前のページへ 次のページへ