トップページに戻る 読み物色々に戻る 8月の日記へ 翌年の日記へ

≪きまぐれ月記:2009年11月≫


≪11月5日掲載分≫

 一昨日だったでしょうか。たばこ増税の可能性があるということで、テレビでも関連する話題が多かったのですが、その中に非常に不愉快な番組がありました。といっても喫煙規制に関する嫌煙家と愛煙家の対立は、大抵同じ話の展開になるんですけれど。
 で、どんな展開になるかと言うと、嫌煙家はまっとうな理論展開をすることで、喫煙を否定しようとします。それに対して愛煙家は、事実の一部を隠したり歪めたりした理論展開をすることで、「喫煙には大きなメリットがある」「禁煙促進には大きなデメリットがある」ということを主張します。あるいは自分たちばかりがしゃべって、嫌煙家にしゃべらせません。その後無知な、あるいは蝙蝠な、あるいは愛煙家の司会者によって「難しい問題ですね」と結論を出さないままで締めくくられます。

 でもここまででお分かりのように、喫煙規制とはすでに正解が出ている問題です。正解とすべき答えが存在している問題だとも言えます。
 例えば私が見た番組では、「喫煙者が減ったら長生きする人が増えて医療費が増す」なんてことを愛煙家の森永卓郎氏が言っていましたが、医療費がかさむのは「病気になってから死ぬまでの年月」なわけですから、病気になりやすくなる喫煙を否定しても医療費が増すなんてことはないはずです。実際に専門家の計算によって、喫煙が大幅な医療費増につながっていることは常識となっています。

 うちのサイトのコラムでは書いていないことも多々ありますが(愛煙家に甘い書き方をしていますが)、喫煙者による喫煙擁護理論はほぼ全てがヘリクツです。Go smokingという喫煙擁護サイトに掲載されている筒井康隆氏の喫煙擁護コラムも、私が読んだ部分(初めの4話)に限れば全てヘリクツです。あまりにも内容がひどすぎて(悪質すぎて)、5話以降は読む気にもなれませんでした。
 というわけで、愛煙家の理論には惑わされないように気をつけましょう。


トップページに戻る 読み物色々に戻る 8月の日記へ 翌年の日記へ