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≪きまぐれ月記:2006年7月≫

2日 9日 23日 30日

≪7月2日掲載分≫

 ここは日常生活を題材にした読み物サイトです。貧乏で貧乏性で器用貧乏な管理人の、自虐ネタサイトではありません。いつもおかしな方向に話が転がっていきますが、本来は日常に潜む身近な非常識を暴き、常識について考えてもらうことを目的とした、とってもマジメな読み物サイトです。

 ・・・という本来の趣旨に管理人の能力がついていけず、2週続けて更新をお休みしたことをお詫びいたします。

 さて、開き直って愚痴日記。
 日本で暮らすためには、いくつかの義務を果たさなければなりません。その義務には納税とか勤労とか子供の教育があるわけですが・・・社会人が義務を果たすのには、無理があるような気がしてなりません。
 特に一人暮らしの経験がある方、そう思ったことはありませんか?

 引越しをすると住所変更のために役所や役場へ行かないといけないのに、そして税金などを支払うためには銀行や郵便局へ行かなければならないのに、それらの施設が平日の昼間にしか利用できないなんて、おかしいと思いませんか?
 仕事が終わってから、あるいは休日に行こうとしても、閉まっているのは不便だとは思いませんか?
 ほとんどのお店は日曜日や夕方でも利用できるのに、なんででしょうね?
 これ、誰もが納得できるような理由があるんですかね?
 ほとんどの人にとって、重要な施設が利用したい時にだけ利用できないなんて、理不尽以外のなにものでもないと思うのですが。

 もっとも現在の私は、これに関しては恵まれています。交替制の仕事をしているので、「・・・あの人、いい年してこんな時間に町をぶらぶらして・・・」などと思われかねないような時間帯に外出できるため、こういった常識の壁は、無理をしなくても乗り越えることができます。

 というわけで、仕事が夜勤だった先週の月曜日に、いつもより少し早起きをして、近所の郵便局へ税金を振り込みにいってきました。納税は国民の義務ですからね。それに私はもう大人ですからね。少しくらいの早起きは、笑って我慢するくらいの心の広さはありますよ。いくら貧乏だからって、滞納しようなんて考えたりはしませんよ!
 ふっ、平日の昼間にしか働かないのにまともな給料をもらっている郵便局員よ。貧乏な私が生活のリズムを変えてまで働き、食費を削ってまでして収める税金だ。ありがたく受け取るがいい!

 局員「すいません。納税は4時で終わりました。」

 あー、そうなんですかー。

 その時には笑って引き返した私ですが、車に戻って時計を見たときに、やるせない気持ちになりました。

 PM 4:03

 こんな不幸がある一方で、世の中には顧客第一の考え方をすることで、売上アップを目指しているお店もあります。例えば交替制勤務である私の場合、夜勤の週は仕事帰りに買い物をするのが難しいのですが、24時間営業のお店が近くにあると非常に助かります。そして私が暮らしているところには、そんなお店がいくつかあります。
 ここからは、そんなお店で買い物をしたときのお話です。
 ・・・もっともそんなお店で、真っ昼間に買い物をしたときのお話なので、実は全然つながりがないのですが。

 普段は夜中に行くそのスーパーには、もう1つの良さがあります。それはレジ袋削減の努力をしていることです。ポイントカード制になっていて、袋を20回断わってスタンプが一杯になれば、100円の割引券として使うことができます。もちろん私は、マイバッグを持ち込んで買い物をしています。
 ・・・環境のためですよ?
 割引券のためという、貧乏性レベル1な理由じゃないですよ。
 レジ袋を捨てる時にもったいなく感じるからという、レベル2な理由でもないですよ。
 さすがに「カードとスタンプの原料がもったいないから、それも断わる」なんていう、レベル3の領域には到達していないけどね!

 ちなみにこれ、人にもよるのでしょうが、実行するのは勇気がいります。実行している人がどれくらいいるのか分からないのですが、分からないからこそ「もしかして私だけ?」という変な恥かしさがあるのです。人と違うことをするのは、物事の良し悪しに関係なく勇気がいるものですから。それにマイバッグを持って店内をうろつくと、万引き犯に見られそうな・・・
 自意識過剰ですかね?

 でも、もちろん良い事だって沢山あります。
 その日はレジで順番待ちをしていたのですが、別の店員さんがやってきて、隣のレジを開けてくれました。その店員さん、とっても元気がいい若い女性でして、私から買い物カゴを奪い取るようにして、すぐにレジ打ちをしてくれました。

 私「あ、レジ袋はいりません。」

 恥かしくても勇気を出して、この一言は欠かしません。
 ふっ、これでポイントカードと一緒に、私のイメージもアップだぜ!
 良い事というのは、このことさ!
 もちろん弁当の割り箸もお断り。さらにイメージアップだぜ!

 でも、1つだけ問題が。
 その店員さん、割引シールが張られている商品のとき、そのことを私に伝えながらレジを打ってくれたのです。これ自体は間違いを防ぐためであり、その店での決まりごとなんだと思うのですが・・・
 私はその日、いつものように、割引シールが張られた物を大量に購入していました。そしてその店員さん、本当に元気がいい人でして、声がとても大きいのです。

 店員「398円が2割引き、33円が2割引き、198円が半額・・・

 恥かしさは5割増しです。


≪7月9日掲載分≫

 巷では健康食品や健康情報が大人気ですが、本当に重要なものというのは極々身近な存在の中にあるものでして、その1つが野菜です。野菜といっても様々な種類があり、栄養面から見てもひとくくりにすることは出来ないのですが、「とにかく食っとけ! 嫌いな人も、食べられるものだけで良いから食っとけ!」というくらい重要な食品です。

 でも、野菜嫌いの人は本当に多いです。私もその一人でして、キャベツやキュウリ、大根などは好きだけど、ニンジン嫌い、ピーマン大嫌いという、割とよくいるタイプの野菜嫌いです。
 ・・・でも、パセリは好きです。あの不味さがおいしいんだよなぁ。

 ちなみに嫌われる野菜には傾向があります。それは水分が少なく栄養が豊富ということです。
 これは考えてみれば当たり前のことでして、水分が少ないとそれ以外、例えば栄養素の割合が多くなります。つまり成分が濃いということなので、味も濃くて癖がある。その結果として嫌われやすいということです。

 ・・・いや、多分そんな傾向があると思うんですが、もしかしたら私の思い込みかも。それに傾向があるといっても、比例するというほどではないし・・・

 ともかく、重要でありながら嫌われがちな野菜ですから、食べやすい野菜の中に栄養素が豊富なものがあれば、ちょっとした生活のコツとして活かすことができると思うのです。実際には栄養素が豊富なものだけでなく、乏しいものを食べることにも意味があるので、総合的にはなんでも食べるのが一番なんですが。でも「そんなの無理!」という人だっているわけですし、何でもいいから食べることで、野菜に対する苦手意識を無くすきっかけになるかもしれませんからね。私がそうだったのですが、「食べられない」と思いこんでいた野菜の中に、「不味いとは思うけど、食べられないほどじゃない」「思っていたほど不味くない」というものが、けっこうありましたから。

 ・・・が、総合的に考えて栄養素が豊富な野菜というのは、どれも癖が強いんです。独断と偏見で3種類を選ぶなら、パセリ、青じそ、モロヘイヤ・・・
 モロヘイヤはまだ食べやすいと思うのですが、やっぱり厳しいですかね。パセリと青じそなんて、野菜というより飾りとか薬味ですし。
 ちなみに私は、野菜嫌いなのに全部好きです。もしかして、ゲテモノ食いなんでしょうか。

 それはさておき、“自称” 一般向け生活情報サイト管理人の誇りにかけて、愛読書である食品成分表を調べなおしました。
 すると、あったのです!
 先ほどの3種に勝るとも劣らぬ豊富な栄養素を含み、しかも多くの野菜嫌いの人からも愛されている奇跡の野菜が!

 その名はトウガラシ!

 さあ、あなたも挑戦しよう!

【注】
 五訂食品成分表でのトウガラシは、生は野菜、粉は香辛料として扱われています。
 ちなみに今回の日記は、情報ではなく娯楽です。いくら生でもトウガラシを野菜として食べるのは危険ですので、絶対に試さないでください。


 半年くらい前からでしょうか。仕事が早番の週は、朝までぐっすり眠れる日が少なくなりました。先週もそうでして、熟睡できたのは毎日4時間程度。仕事はコーヒーと集中力でこなせるのですが、とにかく眠いのです。仕事が休みだった昨日は17時間ほど横になっていたのですが、それでも寝たりないような感じです。

 話はちょっと変わりますが、私は横になって目を閉じているときが、もっとも頭が働きます。特に眠る前の時間が最高の状態でして、こんな時には半ば無意識に考え事をしてしまいます。最近では滞っているコンテンツの構想を練っているのですが、なかなかの手ごたえです。

 ・・・いえ、そのはずなんですが、横になっているとそのまま寝てしまうわけでして、目が覚めたときには全部忘れてしまっています。そしてパソコンの前に座って思い出そうとするのですが、ちっとも頭が働きません。
 なのでまた考え直すために、ちょっと横になろうと思います。

 ・・・Zzz。


≪7月23日掲載分≫

 交替制勤務というのは辛いです。
 きちんと眠ってさえいればそれほどでもないのですが、その眠るという当たり前のことがとても難しいのです。これは人間がそういう生き物だからであり、本来のリズムに逆らうのは間違いなく体に悪いことであり、もし理想の社会というのが存在するならば、そこに交替制という勤務形態はないはずだと断言できるようなことだからです。

 私は3年くらい前から交替制の生活を送っていますが、今でも睡眠不足で苦労することは珍しくありません。すぐにでも普通の仕事に変わりたいくらいです。
 もっとも、通常時間帯の勤務になることもできたのです。今の職場に異動してすぐに、通常勤のリーダーから「君のような人を通常勤にほしい。うちに来てくれないか?」とスカウトされたことがありましたから。
 ここでいう「君のような人」が、一体どんな人のことなのかは怖くて想像する気にもなれませんが、その誘いを断わって、私は今でも交替制で働いています。
 なぜかといいますと、交替制だと月収が1万5千円くらい多くなるからです。
 貧乏性というな!

 ちょっと高価なものを買えばすぐになくなる1万5千円。
 モラルやポリシーを捨てれば、簡単に稼げるかもしれない1万5千円。
 でも普通の、いえ普通未満のサラリーマンにとっては、簡単に稼げる金額ではありません。そして決して小さな違いでもありません。
 もし私の月収が、今よりも1万5千円少なかったとしたら・・・

 怖いので想像するのは止めますが、ともかくお金に釣られて無理な生活を続けています。
 でも、やっぱり辛いです。特にこのところ生活のリズムが完全に狂ってしまい、休日になると力尽き、サイトの更新を休むことも多くなりました。
 うぐぐ、何とかしなければ・・・

 というわけで、現状を真面目に分析してみました。
 私が苦労しているのは、早番の週に早く目が覚めてしまい、その後は一睡もできないことです。このところ疲れているのか、目覚し時計をセットし忘れる日が多いのですが、それが問題にならないくらい眠れません。
 これらから考えてみた原因は、次の3つです。

【1】悪いリズムが癖になっている。
【2】夜中に目が覚めたとき、心の中で「どうせ今日も眠れないだろうな」と決め付けてしまっている。
【3】4時起きのため、「早起きしなければ!」という意識が過剰になっている。(目覚し時計が鳴らなかったら・・・などという不安も含む)

 【1】は悪循環を起こしているのでどうしようもなく、改善できそうなのは【2】と【3】でしょうか。とはいえどちらも自覚はなく、深層心理の話なので厄介です。
 ・・・あ。深層心理という言葉、当たり前のように使ってはダメですね。

 少し話がそれますが、深層心理に関する怪しい説明をしておきます。
 深層心理とは、意識の中の自覚できない部分のことです。専門用語の中では、割と有名な言葉かもしれません。
 マスコミで取り上げられる心理学の話はかなり怪しく感じるのですが(知識や理論は正しいが、どの程度の影響があるのかを考慮していない・・・と感じる)、深層心理は日常生活に大きく関わっているはずなので、この言葉は一般常識として知っておいたほうがいいかもしれません。もっとも理解するのは非常に難しいことだと思いますので、「深層心理というものがある、ということだけ」を知っておけば十分だと思いますけれど。

 さてこの深層心理、分かりやすく言えば本音のことです。人は他人と話すときに本音と建前を使い分けることが多々ありますが、自分が本音だと思っていることも、「実は建前」と「本当の本音」に分かれます。ではなぜそんなことが起こるのかというと、意識の奥深くに、感情の源とも言える核のような部分が隠れているからです。
 その自覚すらできないほど心の奥深くに隠された、でも最も本質的な部分だからこそ人の行動に大きく関わってくる意識、それが深層心理です。つまり人は誰しも、本当の自分を知らないと言えますし、同じ事が他の人にも当てはまると言えるのです。
 ・・・という説明でいいのかな? 自分でも自信を持って自信がないと言える説明なので、本当に怪しいのですが。

 話を戻しますが、この深層心理、当然ながら自覚できません。なので私の不眠症に深層心理が関わっているかどうかすら、正確に判断することはできません。自分の感情の傾向と実際の行動パターンを照らし合わせて分析するなど、理屈っぽく考えて推測するしかありません。はっきりいって、素人にできるようなものだとは思えません。
 ・・・が、気が付くとそんなことを考えていまして、その結果が先ほど書いた、

【2】夜中に目が覚めたとき、心の中で「どうせ今日も眠れないだろうな」と決め付けてしまっている。
【3】4時起きのため、「早起きしなければ!」という意識が過剰になっている。(目覚し時計がならなかったら・・・などという不安も含む)」

 という2つの仮説だったわけです。

 問題なのが、深層心理を自分の都合に合わせてコントロールする方法です。意識できない部分をコントロールするというのは、簡単なことだとは思えません。もっとも今回に限れば、決して無理なことではなさそうですが。
 なにせ不眠症の原因と思われるのが、思い込みと緊張感。つまり今の私に必要なのは、自然体ですごすことになります。ならば自分の意識と理想がズレていることを自覚できた(と思える)ことが、結果としてリラックスすることに繋がるはずですから。もちろん寝る前には、リラックスすることを心がけるのも忘れません。

 「うぉっしゃー! 気合を入れてリラックスするぞー!」(大嘘)

 この結果ですが、実は既に出ています。なぜかといいますと、今回の日記に書いた内容は先々週に考えていたことでして、わずか一週間だけとはいえ実績があるからです。

 火曜日までは、夜の8時に寝ても12時ごろに目が覚めてしまい、以前とまったく変わりませんでした。ところが水曜日の夜には久しぶりに1時半まで、そして木曜日の夜には2時半まで眠ることができました。目標の4時まで、あと少しです。
 そして土曜日の休日が潰れたため、やはり8時就寝となった金曜日。なんと連続11時間半の爆睡を実現し、7時半に気持ちのよい目覚めを体験することができたのです。

 ・・・7時半?

 うぎゃー! とっくに仕事が始まってるよ! 目覚ましをセットするの忘れてた!

【ぼやき】
 休日出勤だったため、記録の上では遅刻扱いにはなりませんでした。でも実質は2時間の遅刻です。
 ああ、なんでオチがつくかなぁ。トホホ・・・。


≪7月30日掲載分≫

 私が暮らしているところは、自然がとても豊かです。アパートの周囲はもちろんのこと、会社の敷地内でさえ、数多くの野鳥の姿を見ることができます。
 ・・・野鳥といっても、カラスとスズメのことなんですが。

 そんな環境にある、隙間だらけのオンボロアパートで暮らしていると、部屋の中に虫がしょっちゅう入ってきます。ここ数ヶ月の間だけでも、ムカデ3匹、ゴキブリ数匹、クモ10匹ほどが侵入しており、虫が平気な人でないと逃げ出してしまいそうなくらいです。かつては虫大好き少年だった私でさえ、ヒヤヒヤしながら暮らしています。
 蚊もすごいです。すぐ近くに田んぼ、水路、沼があるせいか、部屋にいる時にはずっと蚊取り線香をつけていないと、大変なことになってしまいます。

 先日は、台所の壁をナメクジがはっていました。子供の頃には手でつかんで遊んでいたナメクジですが、今では抵抗があります。いつの間にか私とナメクジとの間には、距離ができていたようです。
 でもナメクジは、決して近寄りがたい生き物だとは思いません。カタツムリとの違いは、外側に殻があるかどうかだけですし、どちらも貝の一種ですから、きちんと調理すれば(たぶん)食べられます。

 ・・・と自分に言い聞かせ、「でもエスカルゴを食べたいとは思わないなぁ。ナマコを最初に食べた人は凄いって言う人がいるけれど、個人的にはエスカルゴを食べた人のほうが凄いと思うなぁ。」などと思いながらも手でつまみ、外にポイッと捨てたわけですが、すぐにそのことを後悔しました。

 「せっかく台所にナメクジがいたのに、なぜ塩をかけてみなかったんだ!」

 ナメクジに塩。
 私は1度しか試したことがありません。でもその時には塩の量が少なかったからなのか、目立った変化は見られませんでした。知識としては、「ナメクジに塩をかけると溶けるというのは嘘だが、水分を奪われて小さくなる」ということを知っています。でもそれを、自分の目で見てみたかったのです。

 ところで、このナメクジに塩をかけるという話、別に塩でなくても構いません。肝心なのはナメクジの水分を奪うことなので、砂糖をかけてもそれなりの効果はあるそうです。
 でもそれならば別の粉末でも、ほんの少しくらいは効果があるのかもしれません。

 例えば、コショウ。
 例えば、抹茶。
 例えば、小麦粉。

 しかしさらに考えてみると、かける粉が一種類である必要すらないことに気付きました。そこで何種類もかけてみるのはどうでしょうか。

 初めに塩コショウをふりかけ、次に片栗粉をまぶし、さらに溶いた玉子をつけ、最後にパン粉、あるいはゴマなどをまぶして、180度に熱した油の中へ・・・

 今、初めてエスカルゴを食べた人の気持ちが、ほんの少しだけ理解できた気がします。


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