トップページに戻る 読み物色々に戻る 2月の日記へ 4月の日記へ

≪きまぐれ月記:2006年3月≫

5日 12日 26日

≪3月5日掲載分≫

 「お酒と一緒に薬を飲むと、酔いが回りやすい」

 こんな話を信じていた人は、今日から認識を改めましょう。これ、大きな間違いです。でも一緒に飲むと気分が悪くなるのは本当です。
 ・・・なんだか矛盾するようなことを書いていますが、矛盾はしていません。
 冒頭の文章、正しくはこうなんです。

 「お酒と一緒に薬を飲むと、薬が早く回って中毒症状をおこし、気分が悪くなる」

 悪酔いの本当の原因は、薬の方なんです。
 アルコールというのは、水に溶けやすい成分も油に溶けやすい成分もよく溶かします。この特殊な性質のため、薬に含まれている、水には解けにくいが油には溶けやすい成分がすぐに溶けてしまい、人間が受け付けないほど強力な効果を発揮してしまうのです。

 そうそう、もう1つ補足が必要ですね。薬の中毒症状なのに、本人が悪酔いだと錯覚する理由です。
 理由は簡単。「アルコール飲料で酔う」というのが、アルコールという薬物によっておこる中毒症状だからです。原因物質は違っても、同じ薬物中毒。区別がつかなくても不思議なことではありません。
 つまり “酔い” という普通ではない状態を心地良いと感じる人が、自ら薬物中毒をおこすために飲むものが、アルコール飲料というわけです。

 ・・・変な話ではありますが、実際に心地良いと感じる人が大勢いるのですから、自己管理さえきちんとできれば、それはそれでいいのかもしれません。
 もっとも私は、酔うのが大嫌いですけれど。普通でない状態 〜思い通りに体を動かせず、思い通りに頭が働かない状態〜 というのを、すごく不快に感じますので。

 ・・・となると、酔った状態を好む人って、思い通りに体を動かせず、思い通りに頭が働かない状態を、なんとも思っていないということなんでしょうか。これを突き詰めて考えていくと、ちょっと怖い結論が出そうな気がします。もっとも結論を書いてしまうと読者からの怖い反応がありそうなので、この話はここで終わりにしますけど。

 次は、眠りに関する誤解のお話です。

 理想的な睡眠時間ははっきりと分かっていないようですし、その人の生活によっても異なってくるはずですが、大人は7〜7.5時間くらいが基本と言われています。また眠らなければならない理由は様々ですが、特に重要な理由として、脳を休める(停止させるわけではない)というものがあります。
 ということは、8時間くらい寝ないと調子がでない私は、他の人よりも頭を使って生きているという結論に・・・なりませんかね?

 冗談はさておき、よく耳にするのが「昨日は6時間寝たのになぜか眠い」なんていう話です。
 これだけで、もうお分かりですよね? 本人は十分だと思っている6時間の睡眠。でもこれでは足りないから眠たいというだけです。「低血圧でもないのに朝が弱い」という人も、原因は単なる睡眠不足という可能性があります。

 もちろん理想的な睡眠と快適な生活には、睡眠時間以外にも様々な要因が絡みます。でも体調不良の原因が眠りにあるのか、それ以外の部分にあるのかを見極めることができれば、それだけでも暮らしやすくなるはずです。

 「今日はよく寝たから気分がいい」

 そう感じることがある人は、普段の体調不良は単なる睡眠不足かもしれません。寝だめはできません。それなのに十分に眠ると気分がいい。これは脳にたまっている疲れを一気に癒しているからで、気分がいいと感じる状態が、その人の本来の状態だからです。
 もしあなたがこの話に当てはまっていて、時間にゆとりがあるならば、もう少し長く眠ることをお薦めします。

 こんなことを書いている私も、このところ仕事で疲れていまして、普段の8時間睡眠では寝たりない状態になっています。思い通りに頭が働かないこの状態は、私にとってとても辛いのです。なのでサイトの更新をする時間があったら眠りたいのです。ですから今回もこの “きまぐれ月記” しか更新していないといって、私に文句を言ってはいけないのです。

 というわけで、このところ恒例になっているサボリの言い訳、おしまい。


≪3月12日掲載分≫

 今、不幸の嵐に遭遇しています。

 今年初めの予想では、2月と3月は充実した月になるはずでした。会社が危ないんじゃないかと疑いたくなるほど休みが多く、これまではやりたくても出来なかったことを、半分くらいは片付けられると思っていたのです。連休前には食糧を買い込んで引きこもり、恋人であるパソコンと毎日イチャイチャする予定だったのです。
 ・・・うん、これって充実してるよね。

 ところが現実は、2月半ばに職場が異動になって忙しくなり、いろんな人に足を引っ張られて連日残業に休日出勤。休日出勤用の食事を会社が手配し忘れて、私だけ食べられない日もありました。
 それでも栄養ドリンクとコーヒーの助けを借りて仕事をこなし・・・その結果として休みの日には力尽き、デートのお相手はせんべい布団。

 さらに不幸は私生活にまで及び、オンボロアパートの抜けそうになっていた床が「ベキッ」という嫌な音を立てるわ、サーバートラブル(?)でサイト運営に支障が出るわ、買い物に行ったら売り切れているわ、さっきからパソコンが変換ミスばかりするせいでイライラするわ、他にも色々あったのに覚えきれないわと、どうにもならない毎日なのです。

 でも落ち着いて考えてみれば、嫌なことばかりではありません。パソコンの前に座れば、ポツリ、ポツリと届くようになった読者からの応援メッセージに励まされ、外に出れば近所にうじゃうじゃといるノラネコの能天気な暮らしぶりに癒されながら暮らしています。それらは今の私を支えてくれているといっても過言ではないほど、嬉しいことなのです。

 前置きが長くなりましたが、今回は近所に住んでいる猫のお話です。
 近所のノラネコには、それぞれお気に入りの場所があるようです。エアコンの室外機の上や、だれかのバイクの上、猫好きの人の部屋の前に置かれた横向きダンボールの中など、決まった場所で決まったネコの姿を見かけます。
 私の部屋の前にある洗濯機の上も、とあるノラネコのお気に入りの場所となっています。洗濯しようと外に出ると、洗濯機の上でネコがゴロゴロしていたことが何度もあります。

 先日の出勤前のことです。そのネコが洗濯機の上で顔を洗っていたのですが、その仕草がまねき猫のような格好でして、思わず笑ってしまいました。
 まねき猫は右手を上げているとお金を招き、左手を上げているとお客を招くそうですが、その猫は右手だったので招くものはお金なんですね。えっへっへ。

 ・・・で、いつになったら招いてくれるのでしょうか。
 「時間外手当で収入増加」というのは何か違うと思いますし、お客を招いているわけでもないのに訪問販売の人はしょっちゅう来やがります。
 まねき猫はインスタントラーメンと違って、生タイプではダメなんでしょうか。それともエサをくれる人だけに限定された、有料まねき猫なんでしょうか。それとも生タイプが招くのは、お金ではない “何か” なんでしょうか。

 とはいえ私は迷信なんて信じていませんので、本気で期待なんてしていないのですが。もっともノラネコの中に黒猫がいたら、今の私なら逆恨みをしていたかもしれませんけどね!
 ・・・ところが。

 ・・・く、黒猫、発見!

 発見場所は、向かいのアパートの出窓です。野良ではなく飼い猫です。ヒマそうに私を見ていました。
 そうか、不幸の原因はお前だったのか!

 なーんてはずはありませんよね。黒猫が本当に不幸をまきちらすのならば、飼い主や近所の人は大変なことになっているはずですから。いくら近所に住んでいるからといって、私だけが不幸になるなんて事は考えられませんからね。迷信を信じたとしても、これは理屈に合わない話です。

 ・・・ん?

 近所には、周囲に不幸をまきちらす黒猫。
 そして私の部屋の前には、“何か” を招くまねき猫。

 そうか、原因はお前らか!


≪3月26日掲載分≫

 「人生は投げるものじゃない。打つものだ。」

 コマーシャルを見ていると、野球の映像を流しながらこんなことを言っていました。
 「人生は投げるものじゃない。」
 いい言葉ですね。
 「打つものだ。」
 ・・・へ? 人生は打つものって、何を打てばいいんですか?
 人生で打つものって、バクチくらいしか思いつかないんだけど!

 このような「良い内容に思えるけれど、きちんと考えると意味が分からない。あるいは意味がない。あるいは問題がある」という言葉は珍しくありません。お笑いでもそうです。ノリで笑わせているけれど、内容そのものに面白みがないことは珍しくありません。
 私はこのような、いい加減な文章をサイトに載せたくはありません。いい加減な世の中では、真面目な人、物事をきちんと考えられる人が損をします。でも本当に楽しい人生を送る資格があるのは、今は損ばかりしている人達であるはずですから。

 いつも損をしている人達が、これまでの人生に誇りを持つことができるように。
 いつも苦労している人達が、これからの人生を楽しく送ることができるように。

 私は思想もお笑いも、手抜きなしのきちんとした文章を書きたいと思っています。もしそういった文章を書けない状態であれば、読者をごまかすことよりも、更新しないことを選びます。
 ・・・というわけで、今回もきちんとした文章を書くゆとりがないので、渾身の手抜き更新になりました。ごめんなさい。

 いい訳ばかり書きたくはないのですが、休日になると仕事の疲れがどっとでまして、ほとんど起きていられないくらい眠くなるんです。どれくらい眠いかと言いますと、夢の中でも起きていられず寝てしまうくらいです。
 どーゆー夢やねん!


トップページに戻る 読み物色々に戻る 2月の日記へ 4月の日記へ