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≪きまぐれ月記:2005年12月≫

11日 18日


≪12月11日掲載分≫

 「友は喜びを2倍にし、悲しみを半分にする。」

 きちんとした文章はさっぱり覚えていないので適当に書いたのですが、こんな意味の有名な言葉があります。でもこれって変だと思いませんか? だって物理的には、どこかから何かをもらわなければ、2倍になったりはしないんですよ。どこかに何かをあげなければ、半分になったりはしないんですよ。
 ということは、その人は友達の喜びを奪い取って2倍にし、悲しみを無理やり押し付けて半分にしていることになります。酷い人がいるものですね。

 ちなみに最近の私は失敗と不運のオンパレードでして、ちょっとばかり凹んでいます。そこで喜びを分けてくれる人や、悲しみを受け取ってくれる人を探しているわけですが・・・こんな時に限って、頼みの野良ネコがまったく見当たりません。野生の勘で逃げ出したのでしょうか。

 というわけで、どなたか私と、真の友情を育んでみませんか?
 (意訳:愚痴を聞いてください)

【愚痴、その1】
 先週の更新で日記を書かなかったのは、時間もネタも十分にあったのに、書き上げることができなかったからです。そんな「途中で挫折して保留」にしたテキストが増えるたびに、自分の文才の無さや教養の不足という現実を思い知らされるわけで、たまには愚痴ってみたくなるのです。
 「読むのは簡単でも、書くのはとっても大変なんだよー!」
 あーあ、好きで管理人やってて凹んでるんだもんなぁ。

【愚痴、その2】
 私が実際に働いている工場には、私が所属している会社(派遣会社)の事業所がありません。そこで年末調整の書類(お金になる)を提出するため、片道1時間ちょっとのドライブ・・・という予定があったのですが、道に迷って会社にたどり着けませんでした。
 提出期限、過ぎちゃった・・・

【愚痴、その3】
 キシリトールガムを噛んでいたら、銀歯が外れて歯医者へ行くはめになりました。
 ・・・これは漫才のネタか何かですか。

【愚痴、その4】
 治療中の歯にしていた詰め物が邪魔で、噛むと痛みがありました。詰め物をしていたのは左の奥歯だったのですが、私は左で噛む癖があるためすぐにそこで噛んでしまい、いつも飛び上がっていました。
 「右だったら苦労しなかったのに! なんで左の銀歯が外れるんだよ!」
 答:ガムも左で噛んだから。

 ちなみに歯の治療は、先週やっと終わりました。ところで歯医者といえば病院、病院といえば、男性の憧れ白衣の天使がいるわけですが・・・
 ・・・えっと、一般論を書いただけなのに、女性読者の軽蔑のまなざしを感じたのはなぜでしょうか。誤解を防ぐために書いておきますが、私は白衣よりも普段着のほうが・・・じゃなくて! 私がしたいのは、「白衣の天使って言うけれど、みんな天使のことをどれだけ知ってるの?」というお話です。

 本来の(神話の)天使って、どんな存在かご存知ですか?
 私は知りません!
 ・・・では話にならないので、なけなしの知識と想像力を総動員させて、多少怪しげな文章を書くことにするのですが、天使とは神の手足となって働くための存在で、神と人間との橋渡しをするのも仕事の1つです。そのため人が神の怒りに触れるようなことをした場合、直接手を下すのは天使であることが多いようです。天使によって滅ぼされた町もあるなど、神話によっては、そして人によっては、悪魔よりも恐ろしい存在といえます。もちろん一般的なイメージに近い守護霊のような天使もいまして、数的には一番なのでしょうが・・・それらは一番の下っ端です。

 さて、白衣の天使が守護霊のような天使ではなく、もっと偉い天使だったらどうなるでしょうか。偉い天使のほとんどが男性的だというのはさておき、当然ながら患者のわがままなんて許しません。
 わがまま患者には天罰が下ります!
 カルテが書き換えられます!
 注射器が凶器に変わります!
 厨房の塩と砂糖が入れかえられます!

 ・・・すいません、調子に乗りすぎました。医療関係者の方ごめんなさい。

 現在の病院では、わがまま患者が野放しになっていることが多いようです。現代の医療ではどうにもならないようなことで病院側が訴えられることもあり、そんな場合でさえマスコミも市民も原告の味方につくというケースが珍しくないようです。
 しかし医療関係者も患者も、「平等であるべき人間」です。また対等な立場であって初めて、医療関係者は本来の仕事に専念することができます。つまり対等でなければお互いに不都合が生じるわけですから、わがまま患者には天罰が下ってもいいんじゃないかと思うのです。そしてもし、マスコミに「白衣の天使、本性をあらわす!」などと叩かれても、批判されるのはマスコミのほう。それが当然だと思います。

 もっとも天罰が評価される世の中になったとしても、天罰を下して「いい事をした」と思える人はほとんどいないでしょう。それどころか「他に方法は無かったのだろうか」などと後悔するかもしれません。ですから患者のワガママは、それを我慢する人も、心を鬼にした人も苦しめます。自己中心的な行動というのは医療に限らずそういうものですから、感情や自分の常識だけで行動していてはいけないと思うのです。

 「自分の常識は正しいのか」
 信じることの素晴らしさが語られることはよくありますが、現実には疑うことの方が重要かもしれません。人を疑い、そして自分の常識や行動も疑ってみる。すべてを疑って初めて、本当に信じられるものが見つかるのですから。
 もっともこの日記ページに何度もアクセスしてくださっている人は、こういったことを真面目に考える人であり、人を信じ自分を疑うという損な人かもしれません。本当に疑うことを知ってほしいのは、こんな文章や考え方を避けて生きている人、つまり自分が他人に与える影響を考えることすら思いつかないという人なのですが。

 ・・・と、話が思いっきりそれてしまいましたが、私が本当に書きたかったのは、治療してくれた先生が奇麗な女の人だったので、「白衣の天使だっていいよね!」と自分の常識を見つめなおしていたところ、ビックリするような金額を請求されて「天罰!?」という、愚痴その5でした。
 これって、追加料金とか含まれていたりしませんよね?

【オマケ:歯磨きについて】
 歯の健康のために最も重要なのは、日頃からの歯磨きです。歯磨きには歯茎を鍛える効果もあるので、決して軽視してはいけません。
 「歯磨きは食後すぐに3分間」と言われますが、個人的な感覚では「最低5分、できれば7分」くらいしないと、奇麗には磨けないように思います。いつも5〜7分は大変ですし、私も普段は雑なものですが(本当は良くない)、最後の食事の後だけでもきちんとすれば、かなり違ってくると思います。きちんとした磨き方で5分以上というのは、かなり腕が疲れますが。

 歯磨きのコツは、歯ブラシの毛先部分で磨くこと。力をいれてゴシゴシと磨いても汚れは落ちませんし、歯茎を傷めてしまいます。ブラシを押し当てた状態で横に小刻みに動かして、歯と、歯と歯茎の間を磨きましょう。そして最後に上下にシュッ、シュッと磨くのが、私が(ピー)年前に病院で教えてもらった磨き方です。歯茎が弱っているときにこの磨き方をすると、軽く出血することがありますが、そのうち出なくなります。

 昔はしょっちゅう虫歯を作っていた私ですが、この方法にしてからは1つも虫歯ができていません。・・・が、銀歯が外れたことが今回のを含めて2度あります。一度目はもらったキャラメルで・・・


≪12月18日掲載分≫

 今週は2日続けて月見うどんを食べた日がありました。そのときに思ったのですが、次の2つのセリフって、どちらがより貧乏性っぽいでしょうか。

 A「今日贅沢して、うどんに玉子を入れるぞー!」
 B「今日贅沢して、うどんに玉子を入れるぞー!」

 Aは貧乏で、Bこそが貧乏性という感じもするのですが、どんなものでしょうか。
 あ、そこの読者さん。これは例え話ですから、哀れみの涙なんて流さなくていいんですよ。今日の私は、ちょっとリッチにコンビニ弁当の予定ですからね! 本当はもっと安い海鮮巻き寿司を買おうと思っていたんだけど、大嫌いな生タマネギが入っていたら嫌なので、奮発して普通の弁当にしたんですよ!
 ・・・あ、涙が。

 という質素な生活をしている人に夢を与えてくれる時期がやってきました。そう、年末ジャンボ宝くじです。私の勤め先でも、この話をよく耳にします。
 当らないと思いながらも買い続け、莫大な賞金に夢を見る宝くじ。でも実際にどれくらい当るものなのか、きちんと分かっている人はほとんどいないのではないでしょうか。
 ということで、知りたい人が多そうなことを計算してみました。ちなみに元になるデータは、宝くじの公式サイト(2005年の年末ジャンボ)に書いてあったものを使っていますが、くじにも同じことが書いてあるはずです。
 参考のために表を掲載しておきますが、それ自体は重要ではないので、読み飛ばすことをお薦めします。

1ユニット(1000万枚)あたりの本数等・・・通常は74ユニットあたりで表示されています。
本数 賞金額(円) 本数×賞金額(円)
1等 1 200,000,000 200,000,000
前後賞 2 50,000,000 100,000,000
組み違い賞 99 100,000 9,900,000
2等 3 100,000,000 300,000,000
3等 10 5,000,000 50,000,000
4等 10,000 10,000 100,000,000
5等 100,000 3,000 300,000,000
6等 1,000,000 300 300,000,000
特別賞 100 600,000 60,000,000
外れ 8,889,785 0 0
合計 10,000,000   14億1990万

 注目してほしいのが、太字で書いている約14億円という数字です。これは購入者に支払われる賞金の総額です。宝くじ1ユニットを買い占めるために必要な金額は、「1000万枚×300円」ですから30億円。つまり売上の半分も還元されないことになります。ギャンブルである競馬の場合で7〜8割くらいの還元がありますので、宝くじはギャンブルよりも割に合わないということになるのです。

 もう1つ重要なのが、元を取れる確率です。今度の表は、じっくり見てください。

購入数 投資額 元を取れる確率
1枚 300円 11%
10枚 3000円 1.1%
100枚 3万円 0.002%
1000枚 30万円 0.001%

 見事なものですね。なぜこれほど悲惨な確率になるかというと、1等、2等、前後賞の合計6本のために、売上総額の20%、賞金総額の42%にあたる6億円もかけているからです。これでは数十万円〜数百万円の “中当り” を増やすことなんてできません。・・・1つ目の表を見直してみるとできそうな気もしますが、きっと経費の問題でできないんでしょう。・・・た、たぶん。
 つまり宝くじとは、大勢の人から資金を集めて極一部の人を億万長者にするという、不可解な存在だといえます。法的に認められているとはいえ・・・何か引っかかりませんか?
 そこでお次は、幸運を手にした場合のお話です。

 一般のサラリーマンが稼ぐ金額が、1.5億〜2億程度だと言われています。・・・が、私のように派遣会社の契約社員で、しかも残業や休日出勤が少ない人だと、1億円にもなりません。
 1日8〜10時間、週に5〜6日、それを40年続けてもその程度。そんな仕事だって結構大変なものです。でも宝くじは、運だけで同程度のお金を手にすることができるのです。

 運というものは、それほど価値があるものなのでしょうか。運命というものを信じる人はいますが、それは先入観や誤解が生み出すまやかしのようなものにすぎません。運命など存在しなくても、運命としか思えないような偶然は確率的に起こりうるのです。そしてそんな偶然が多くの恵まれた人を生み出し、多くの恵まれない人を生み出しているのが今の世の中です。これ自体は必然的なことであり、どうにもならないことですが、可能な範囲で格差をなくしていくのが人権を尊重するということであると思います。
 でも宝くじは・・・40年分の労力に相当する偶然を、人為的に作り出しているのです。

 だから私は宝くじを買いません。自分の人生を、運にゆだねたいとは思いませんので。
 でも宝くじを買う人を止めようとまでは思いません。どうせ買ったところで当らないのですから。それに「1億円当ったら何を買おうか。」などと想像して楽しむためにお金を使うことは、プロスポーツやコンサートを見るために入場料を払うのと同じことなのですから。

 非現実的な確率で、非現実的なお金が手に入るからこそ夢を見られる。それが宝くじというものだと思います。だから「宝くじは夢を買うもの」という言葉は、99%正しいと思っています。
 でも宝くじが、毎年何百人もの億万長者を生み出しているということも事実です。もし買ったものが夢ではなく現実だったとしたら・・・。あるいは買いたいものが夢ではなく、初めから現実だったとしたら・・・。
 宝くじに夢を見る人が、現実から逃げたいだけではないと願いたいものです。現実から目を背けて幸運に期待する生き方では、幸運に恵まれてさえ幸せをつかめないかもしれないですし、なによりも現実と向き合って生きている人に、迷惑をかけることだってあるのですからね。

 ・・・というふうに、人の一生が運に左右されることを嫌う私ですが、時には幸運を祈りたくなることもあるんですよ。例えば、コンビニ弁当のポテトサラダを食べるときとかね。

 「どうか、タマネギが入っていませんように。」

【言い訳の雑学】
 タマネギ生産者の方すいません。でもこれは単なる個人的な嗜好にすぎず、タマネギを否定しているわけではないんです。そこでお詫びを兼ねて、栄養学的な視点からタマネギの魅力を書かせていただきます。
 タマネギというのは、野菜としてはビタミン、ミネラルともに乏しく・・・あわわ!
 ええっと別の話を・・・タマネギは「人間にとって無くてはならない栄養素」というのは乏しいのですが、「あったほうが良い成分」というのはきちんと含まれています。でも最大の魅力は味にあると思います。生のときの辛み、熱を加えたときの甘味は、料理人やグルメにとっては欠かせない存在です。また食材から十分な味が出るというのは、少ない調味料でおいしい料理を作れるということであり、生活習慣病の予防にも効果的なのです。つまり栄養豊富な食材を使うことだけが、体に良い料理を作る秘訣ではないということですね。


【おまけ1:ギャンブルの仕組み】
 宝くじや競馬などの場合、当ったときにもらえる賞金は、参加者が出した掛け金から支払われる。分かりやすく言えば、胴元(経営者)1人と参加者10人でギャンブルをする場合、参加者10人が出し合ったお金を、胴元を含めた11人で取り合うようなもの。胴元は必ず一定の金額を手にするのだから、ほとんどの人が損をするのは当然といえる。


【おまけ2:宝くじ】
 “よく当たる店” というのが注目されるが、これは実際にはマヤカシだ。宝くじのような運100%のものでも結果に偏りが出るのは当たり前のことであり、そのため偶然よく当たった店と、当たらなかった店ができる。そしてよく当たった店はそれを宣伝するから売上が伸び、大量に売れた分だけ “その店から” 当たることが多くなる。が、くじ1枚あたりの当選率はまったく変わらない。


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