≪きまぐれ月記:2005年11月≫
やるべきか。やらざるべきか。
といっても大した話ではなくて、近所の野良猫にエサをやるべきか、やらざるべきかというだけのことなんですが。
面倒をみきれるわけでもないので、放っておくのが一番なんでしょうが・・・。
でも野良猫だって食事にありつくために、必死にネコかぶって私たちを癒してくれているわけですから、労働に対する報酬は支払うべきではないかとなんで真面目な話になるのでしょうか。
閑話休題。
夜勤の仕事帰りに買い物をしてから帰宅したのですが、車を降りてアパートに帰る途中、足元を何かが通り過ぎました。
・・・ネコだよ。あー、こわっ! 後ろから不意打ちで近付かれると、踏んづけそうになるじゃないか!
そのネコは飼い猫以上に人懐っこい奴でして、どこまでも私についてきます。やがてネコの溜まり場に近付いたとき、2匹目に出会いました。そして3匹目、4匹目・・・。
部屋の前まできてドアを開けようとしたとき、ふと振り返るとネコ5匹。どうやらみんなついてきたみたいです。
・・・君たちの魂胆はみえみえだよ。目的は買い物袋の中身だろ!
私はネコをほったらかしにして部屋に入ろうとしたのですが、買い物袋がじゃまで入り口でつっかえてしまいました。そのとき足元を通って部屋に侵入したのが、2匹のネコ。
こらー! 勝手に人の家に上がるんじゃない!
部屋に入れるのは彼女だけだと決めていたのに!(注:彼女いません)
なんとか私も部屋に入ったものの、ネコが1匹見当たりません。2匹入ったはずなのに・・・。
そいつはすぐに見つかりました。掛け布団をきちんとたたまず無造作に置いていたのですが、そこに猫が入れる程度の隙間が洞窟のようにできていまして、奴はそこに入り込んでいたのです。例えるならば、猫サイズのかまくらに入ってこちらを見つめているようなもの。
・・・か、かわいい。
んだけれど、可愛ければ何でも許されると思ったら大間違いだ!
私は首根っこをつかんで摘み上げると外に追い出し、再侵入を足で防ぎ、すぐ近くにいたもう1匹のネコも同様に追い出しました。
ドアを閉める前に外を見ると、残っていた3匹の子猫たちも入ってきたそうにしていました。今回部屋に侵入したのは大人のネコだけでしたが、いずれ子猫が大人のずうずうしさを学んだとしたら・・・。
近所には、ネコが15匹以上いるようです。そのうちの10匹くらいが子猫でしょうか。もし15匹が一斉に侵入を試みたとしたら、私一人ではどうにもなりません。3〜4匹の侵入を許しただけでも大変なことになるでしょう。そして出勤前に侵入されたとしたら、追い出すのに手間取って遅刻なんてこともありえます。
上司「なんで遅刻したんだ?」
私「・・・猫と格闘していました。」
上司「・・・・・・・・・。」
そんな悲劇を防ぐために、世界中の人々、及び猫々に聞いていただきたいことがあります。
子供は大人を見て育つものです。大人たちの自分勝手な振る舞いは、子供たちに確実に受け継がれ、その報いは確実に大人に返ってきます。「子供は見ていないから・・・」などと甘く考えていたら、子供は「大人は見ていないから・・・」とやっぱりマネをするのです。
あなたが幸せに暮らしたいのであれば、そして「今時の子供は・・・」などと言いたくないのであれば、大人らしい行動を心がけてください。学生さんは、大人らしい大人になってください。子猫ちゃんは、人間に頼らずにエサを捕れるようになってください。・・・捕れるようにだぞ。盗れるようにじゃないぞ!
聞いているか、子猫たち!
可愛さだけで生きていけると思ったら大間違いだぞ!
子猫「にゃー、にゃー。」
・・・聞いていないみたいです。
寒さを嫌うネコにとって、冬というのは人間以上に辛い季節でしょう。そして人を恐れぬ奴らならば、屋外にある溜まり場を捨て、私の部屋に目をつける可能性は十分にあります。
だからもし、このサイトの運営が予告なしで中断されたならば、私の部屋が奴らに占領されたんだと思ってください。そして運営が再開され、更新された文章が「にゃー」とか「ごろにゃーご」などというネコ語で書かれていたならば・・・ここがネコによる、ネコのためのホームページに生まれ変わったんだと思ってください。
ズル賢い奴らのことですから、私のふりをして運営するかもしれません。でも語尾が「にゃあ」となっている文章があれば、管理人が「シロ」「ミケ」「タマ」のいずれかにすりかわっていると考えて間違いありません。
近所に野良猫がいる方は、これからの奴らの動きにご注意ください。あなたの部屋も狙われているかもしれません。
でもあなたがすでにネコと暮らしており、一緒にこのサイトを見てくださっているのであれば・・・他のネコにもこのサイトを教えてあげてくださいにゃあ。
“彼女” と出会ったのは、いつのことだったのだろう。
いつものように仕事を終えてアパートに戻ると、そこに “彼女” がいたのだ。
理由は分からないが、“彼女” は私の部屋に住み着くつもりのようだ。見たところ
“彼女” はもう大人だ。私に迷惑をかけるつもりはないのだろうし、自分のことは自分でするつもりなのだろう。でも、はっきり言って迷惑だ。
私に恋人はいない。だから恋人と “彼女” が鉢合わせ、恋人をパニックに陥らせる心配をする必要はない。だからといって、このまま一緒に暮らすというのも問題がある。
そもそも “彼女” は、ここで私と暮らすことが恐ろしくないのだろうか。狭苦しいワンルームだ。“彼女”
のために、専用の鍵付き部屋を用意することなどできはしないのだ。
私は “彼女” を追い出そうとした。“彼女” がなぜ私の部屋を選んだのかは分からないが、私にだって自分の生活があるのだ。さっさと出て行ってもらいたい。
・・・が、結局そうすることはできなかった。なぜならば、“彼女” には日本語が通じなかったからだ。
こうして私と “彼女” の、奇妙な同棲生活が始まった。
私が知る限り、“彼女” はいつも家の中にいた。もちろん私が眠るときにもだ。
私が眠っている間、“彼女” は何をしているのだろうか。“彼女” の生活になど興味はないつもりだったが、つい想像してしまうことはあった。眠っている私のところに、“彼女”
がやってくるのではないだろうか・・・などと。
そんな生活はしばらく続いたが、私は何もしていなかったわけではない。私も男だ。普段はヒツジの皮をかぶっていても、やるときにはやる。“彼女”
と1つ屋根の下で暮らし続けていて、何もせずにいられるわけがない。
私は何度か、“彼女” に手を出そうとした。いや、襲いかかろうとした。しかし
“彼女” はそれを予測しているかのように、いつも安全な場所に身をおき、私の襲撃をかわし続けた。
しかし、ついにチャンスがやってきた。帰宅して電気をつけたとき、“彼女”
は隙だらけの格好ですごしていたのだ。
今は夜。明日は仕事だが、就寝までにまだ時間はたっぷりとある。
急ぐ必要はない。焦る必要もない。
・・・今なら、やれる。いや、やるなら今しかない。
私は “彼女” に気付かれないようにそっと流しに近付き、水切りをしていたカラのペットボトルを手に取った。
「ついに隙を見せたなメスゴキブリ! くらえ、必殺のペットボトルアターック!」
ゴン! ゴン! ゴンゴンゴン・・・ゲシッ!
めでたし、めでたし。
行きつけのスーパーで買い物をしていたのですが、商品の陳列位置が大きく変更されていたため非常に焦りました。自分が方向音痴だという自覚があるためか、迷いようのない店内で迷子になった気分になったのです。
ところで、方向音痴の原因ってなんなのでしょうか。気になる事柄なのでテレビでそんな番組をやっているとつい見てしまうのですが、納得できる答えに出会ったことがありません。番組の内容は正しいのかもしれませんが、自分には当てはまらないように思えてならないのです。
ところが先日、ふと閃きました。他の人はどうか分かりませんが、少なくとも私の方向音痴には、90%くらい絡んでいそうな事柄です。それは・・・
・・・やっぱりこの話、やめちゃっていいですか? というよりも、やめたいんですけどダメですか? いくらネット上の読み物だからといっても、ヨシヒトが本名じゃなくてサイトバレしていない(はず)といっても、変なことを書くのは恥かしいんですけど。
・・・。
・・・仕方がない、書きましょうか。えっとですね。私って初めての場所を歩くときでもね、道を覚えようとしていないみたいなんですよ。あは・・・あは・・・あは・・・
このアホらしい原因の根本的な原因を考えてみたのですが、どうも私が「覚える」という習慣というか癖を持っていないからのようなんです。
私は子供の頃から考えることが大好きだった一方で、暗記することが大嫌いだったため、学生時代には暗記を徹底的に避けていました。国語のテストでいつも漢字が壊滅していようが、塾の英語テストでブービーに大差をつけての最下位を続けていようが、逆に飛びぬけていた思考力に甘えて避け続けてきました。そんなことをずっと続けていた結果、こうなっちゃたのかなぁ・・・と。
今でこそこんな私ですが、8才くらいまでは記憶力は良かったと思いますし、方向音痴でもありませんでした。記憶力と方向感覚が同時に(?)低下していることを考えると、これが原因だとしか思えないのです。
というわけで学生の皆さん。世の中のことも人間のことも十分に知らないのに、「学校の勉強なんて社会に出たら役に立たないよ」と悟った気になって勉強をサボっていたら、私みたいな大人になってしまいますよ。方向音痴になりたくなかったら、英語のスペルや歴史年表の語呂合わせだってきちんと覚えましょうね。
・・・という怪しげな結論を読んで、「ああ、そうなんだ!」と簡単にだまされたりしないように、きちんと頭を使って暮らしましょうね!
余談ですが、私はいまだに携帯電話の使い方が覚えられません。電話が鳴ると、どのボタンを押せばいいのか分からず焦ります。アイコンを確かめずに押すと切ってしまいます。それどころか初めの頃はアイコンすら覚えられず、確かめているのに切ってしまうこともありました。
というわけで、かけた電話がことごとく受信拒否されていたお父さん、お母さん。あれはただの押し間違いだったんです。こんな息子でごめんなさい。
でも身内以外からの電話を問答無用で切ってしまったことは、まだ2回しかありませんのでご安心ください。
・・・どちらも会社の上司からでしたけど。
【編集後記】
冗談めかして書きましたが、学校の勉強にはこういった意味(「覚える、考える」という習慣や方法を効率よく身につける)もあると考えています。重要なのは学歴ではなく、実際に何を学んだか。そしてそれ以上に重要なのが、どんな人間に育ったかです。「教育関係者が意図していようといまいと、学生は授業で習ったこと以上のことを学んでいる。だから学校の勉強には大きな意味がある。」私はそう考えています。
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