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≪きまぐれ月記:2004年6月≫


 私の食事は、食パンに具を乗せて2つ折りにするという、手抜きサンドウィッチが中心だ。味、値段、手軽さ、保存性を考慮して、具はピーナッツチョコ、魚肉ソーセージ、スライスチーズのどれかということが多いが、この3つに行き着くまでには失敗もあった。
 例えば、ダメ元で試してみたら全然ダメだったチーズかまぼこや、私は生活のために本気で実験したというのに、とある有名絵日記サイトがネタとしてやっていたことを知りショックを受けた、カ○リー○イト(チョコレート味)などがその代表だ。

 ・・・が、今日食べたのは、そんな失敗作程度のものではなかった。本当は、こんな恥かしいことは日記に書きたくない。いくら私でも、変人だとは思われたくないから。
 それでも書かなくてはならない。タバコが嗜好品として扱われている影で、タバコ恐怖症の人がどれほど悲惨な生活を送っているのかを、1人でも多くの人に知ってもらうためにも。
 ・・・ああ、指が動かない。さすがにこれを書くには勇気がいる。それでも書かなければならない。
 ええい、笑いたければ笑え! 馬鹿にしたければ馬鹿にするがいい!

 私は今日、食パンにパンの耳をはさんで食べました!


 茶柱が立つといいことがあるという。そんな迷信は信じていないが、この手の話は嫌いじゃない。むしろ信じていないからこそ、純粋に楽しめるのかもしれない。
 私は先日、2日連続で似たような出来事に遭遇した。初めの日は弁当にキャベツの芯が入っており、その翌日は自動販売機で紙カップジュースを買ったら、氷なしボタンを押したのに小さな氷が1つ入っていた。信じていないのに「何かあるといいな」と思ってしまうのは、根が単純だからだろうか。それとも日記のネタになることを期待しているからだろうか。

 あれから1週間がたつ。いい事は何もなかった。あの出来事そのものが小さな不幸だったらしい。


 有給休暇を取って、のんびりとサイトの更新作業をする。
 そういえばこの有給休暇というもの、日本人は使い方が下手だといわれる。そこで上手な使い方を考えてみた。

 * 連休になるように休み、家族サービスなどを行う。

 * 人気商品の発売日に休み、確実に購入する。

 * 会社で出る弁当の献立表を見て、嫌いなおかずがでる日に休む。


 掲示板に久しぶりの書き込みがあった。勘違いと手違いとトラブルとその他もろもろが重なって消してしまったので、もう見ることはできないのだが、内容は「同じランキングサイトに同じ日に登録した者どうし、一緒に頑張りましょう」というものだった。よくは知らないが、同盟というやつだろうか。
 せっかくなので、うちのサイトも参加させてもらうことにした。同盟(?)の名前は、みんな「ReadMe!兄弟」と呼んでいるので、多分そんなところで落ち着くのだろう。

 ざっと兄弟サイトを見て回ったのだが、同じ読み物を扱うサイトでありながら、内容は様々だ。日記、エッセイ、小説、お笑い、本格派・・・。規模も歴史も様々で、これからというところもあれば、すでに多くの読者を抱えているところもある。なるほど、確かに同級生というよりも兄弟という方が似合っている。

 扱う内容は違っていても、自分のサイトに夢を見ているのは同じだと思う。その夢は小さな楽しみの1つかもしれないし、人生を賭けるような大きなものかもしれない。でもそこに優劣はない。みんなの夢がかなうといい。そう思わずにはいられない。
 しかし思った通りにいくとは限らないのが現実。そんな時には、初心に返ってみるのも1つの手なのかもしれない。例えば兄弟サイトを巡回して、今の気持ちを思い出してみるとか・・・。

 などと “ちょっといい話風” に書いてはみたものの、きっと最初に壁に当たるのはうちなんだろうな。リンク集、頑張って作ろーっと。


 「このまま眠りたい」と思うときランキング。

3位 : 仕事の汗を流した後、湯船に浸かってくつろいでいるとき。

2位 : 夜勤の週の、午前4時ごろ。

1位 : 目覚まし時計が鳴ったとき。


 少しずつではあるが、アクセス数が増えてきた。理由は様々だろうが、以前は非常に多かったような気がする「トップページを見ただけでお帰りになるお客様」が減り、その分だけ再来者が増えたのかなーなんて思ったりもする。そこで調子にのった私は、さらなるアクセスアップを目指して、ゲーム系検索サイトへの登録を1つ増やしてみることにした。(注)

 これまでの経験から言うと、ゲーム系検索サイトへの登録は数より相性という感じがする。規模が同程度であっても、うちのサイトで扱っているジャンルの扱われ方によって、来客数に10倍以上の差が出ているからだ。それに「自分はこの検索サイトしか利用していない」というような人はあまりいないとも思うし。
 また相互リンクにするサイトが多いと、自分のサイトからのアクセスが分散するのでランキングで不利になってしまうし、なによりリンク集がごちゃごちゃしてくる。だから片っ端から登録し、そのほとんどが相互という私のやりかたは、あまり良くないのではないかとも思う。
 しかし今回の登録先は、これまでに登録しているサイトよりも規模が大きそうなところだ。やり方がどうであれ、かなりのアクセスアップが見込めそうだ。

 などと期待していたのに、迷惑メールだけが激増したのはなぜ!?

注:私が知っている限りでも、もっと効率の良いアクセスアップ方法はいくつもある(そういった方法を紹介しているサイトもある)。それをしない理由は・・・秘密にさせてください。


 私の視力は両目とも0.01くらい。15cm離れただけで、この文章を読むこともできない。だから普段はコンタクトレンズをしているのだが、風呂へ行く前などにはメガネに代えている。

 今日はそのメガネで、ちょっとしたトラブルに遭遇した。
 目が乾いたため、目薬を注すためメガネを外して側に置いた。そして再びメガネをかけようとしたのだが、置いた場所は枕もとにある棚。目の悪さと暗さが重なってよく見えない。手探りで探したが見つからない。その時、賢い私はひらめいた。

 電気をつけて明るくしよう。

 そう思って顔を上げたら、目の前にメガネが置いてあった。棚の上の段に置いていたらしい。
 視界の外では、2.0でも見えません!
 視力よりも、痴呆が心配な気がします!


 買い物から帰る途中で、自転車に乗ってふらふらと走っていた人に声をかけられた。道を尋ねようとしているのだろうか。しかし運の悪い人だ。東京駅で道に迷い、同じところをグルグル回り、同じ人に同じ場所を3度たずねた経験を持つこの私に声をかけるとは。きっと神に見放された人に違いない。
 と思っていたら宗教の人だった。

 宗教の人と話すのは好きではない。以前は「なぜ神を信じられるのか」という興味があって積極的に話していたこともあったが、それなりの結論が出た今となっては、時間の無駄でしかないと思うから。まあここで断わってしまうと、近くにいる他の人が話しかけられ、そのまま引っかかってしまう可能性もある。そこで人助けのために、少し付き合うことにした。せっかくだから、「いったいどんな手口で人を引っかけているのか」ということを勉強させてもらおう。

 そして話しをしていると、その人は家族と撮った写真を取り出して私に見せながら、自分の家族がいかに幸せであるかを話し始めた。よくある手だ。なんだ、この程度か。つまらん。
 そう思っていたら、彼は奥の手を出してきた。
 「これが妹です」となんの脈絡もなく指差したのは、なかなかのべっぴんさん。

 こんな手口は詐欺だと思う。

 その後すぐに彼と別れたのだが、1つ気になることがある。それは彼の目がおかしかったことだ。あれは絶対、あっちの世界しか見えていない。
 ・・・ん? 近くには10人くらい人がいたのに、私しか見えていないように話しかけてきたのは、もしかして、私がすでにあっちの世界の・・・。

 いーやーだあああぁ!


 会社では皮手袋をして作業をしているのだが、これには何種類かが用意されている。それらは全て特徴が異なり、中には非常に固い物もある。ほぐさずに使うと指をほとんど曲げることができず、親指とその他を、はさみのように動かすことしかできないほどだ。こんな状態で仕事をしていると、はさみだけで不自由なく生活しているカニやエビが、不思議と偉大な存在に思えてくる。そんな時の私なら、きっとカニの後ろに後光を見ることになるだろう。思わず手を合わせてしまうかもしれない。

 いっただっきまーす!

 冗談はともかくとして、その固い手袋の中に、パワーグローブ(実際には英語。商品名?)と書かれている物がある。これは名前どおり、パワーがいるグローブだ。
 そのパワーグローブ、いつのまにか形が変わっていた(気のせい?)。改良されたのだろうか。私は期待して表示を見てみた。しかし残念ながらパワーグローブという表記のままで、ハイパワーグローブにも、フルパワーグローブにもなってはいなかった。
 この会社、サービス精神が足りないと思う。


 純粋な人ってどんな人を差すんだろう。以前の日記で「純粋な心を無理なく持ち続けられる世の中こそが理想」と書いては見たものの、何かが引っかかっていた。理屈系情操教育サイト(笑)の管理人として、現実味のない理想論など唱えたくはない。しかし感覚的にではあるが、あの言葉が間違っているとは思えない。そこで考えてみたところ、やっぱり正しいんじゃないかな? という結論に達した。
 ややこしい話で申し訳ないのだが、禁煙推進サイトらしい例をあげて私の考えを書いてみたい。

 問い:次のうち、もっとも理想的と思われるのはどれですか。

 1.喫煙は一種の文化であり、タバコはいつなんどきでも自由に吸えるようにする。
 2.喫煙は吸わない人にも大きな害を与えるため、麻薬に指定して禁止する。
 3.吸う人と吸わない人が共存できる世の中を目指す。

 普通に考えると、正しいのは「3」だろう。でも本当にそうだろうか。
 共存を目指すならば全ての人が平等でなければならないが、そのためには喫煙者は、喫煙のせいで出した損失を補わなければならない。しかし喫煙の害はあまりにも大きいため、損失を補おうとすると、喫煙者は生活ができなくなってしまう。つまり共存を目指すと矛盾が生じてしまうのだ。

 このように、「良さそうなこと」が「良いこと」であるとは限らない。そしてそれを見分けるためには、真実を知る必要がある。
 さて、純粋というのはどんなことだろう。さきほどの問いに「3」と答えることだろうか。いや、それには単純という言葉が相応しい。むしろ「2」と答えることではないだろうか。正しいことを正しいと言う。間違っていることを間違っていると言う。そしてそのために、きちんと物事を考える。それが純粋ということではないだろうか。

 例え世の中が善人ばかりで、人をだまそうとする人がいなかったとしても、間違うことはある。だから私はこう考える。
 だまそうとする人はいない。でも人の言うことを鵜呑みにする人もいない。それが理想。
 理想の世の中を作ることは不可能だが、それに近づけることは可能。だから、そのために生きている人が報われる社会こそが、現実的な理想。
 そう信じて生きる人を、純粋な人というのではないだろうか。

 辞書に載ってることと違うけどね。

注:タバコの害について詳しく知りたい方は、このサイトのエセコラム、またはリンク集(生活関連)に掲載しているサイトをご覧下さい。


 私がよく見るサイトの管理人さん(男性)に、メールでラブレターが届いたらしい。
 差出人は23歳で独身で彼氏なしのOL、かえでさん。プロフィールを見て興味を持ったらしい。
 確かにそこの管理人さんのプロフィールはかっこいい。興味を持つ女性がいても不思議ではない。
 ・・・が、その正体はスパムメール(迷惑メール)。手の込んだことをする人がいるものだ。

 その話を知ったとき、「かえでさん、私のところにも来ないかなー」と思っていた。何しろ “かえでさん” は、プロフィールを見て興味を持ったことになっているのだ。私はエセコラムにある自己紹介に、「愛媛県出身の男」であることしか書いていない。私のところに同じ文面でくれば、間違いなく大笑い。日記のネタとして最適だと思ったのだ。

 かえで「プロフィールを見て興味を持ちました。」
 私「かえでさん、自分のことを語らない人が好きなんですね。」

 メールが届く前からオチを考えているあたり、私はビョーキなのかもしれない。
 それから数日後、メールを確認していると、見慣れないタイトルが目に入った。
 きたー!

 差出人は、27歳の主婦、みかこさん。子供はいないと書いてあるあたり、芸が細かい。

 でも、なんで+4歳?
 なんで主婦?
 私に興味を持った理由が「プロフィールを見て」ではなく、「掲示板を見て」ってどういうこと!?
 先週の私はヘマばかりして掲示板を荒らしてしまい、いまだに落ち込んでいるところなんだけど!

 もしかしたら、それで「夫とうまくいっていない主婦」になったのだろうか。悩みを抱えている異性を引っ掛けるときには、自分も悩みを抱えているように見せかけるのは有効な手段だ(同じ悩みがベスト)。そして相談する相手には、自分と同い年か年上で、かつ信用できそうな人を選ぶものだ。私を何歳だと判断したのかは分からないが、恐らく23歳で遊び人風のOLよりも、27歳の主婦とした方が確実だと考えたのだろう。
 ・・・そこのあなた、こんな手に引っかからないように。もちろん悪用もしないように。

 実際にはプログラムで機械的に送りつけているのだろうが、ともかく怪しいメールであることは分かった。そしてきっと、私からのこんなメールが届くことを期待しているのだろう。

 「みかこさん、悩みがあるのなら相談にのりますよ。」
 「みかこさん、そんな旦那さんとは別れなさい。」
 「みかこさん、私と一緒に新しい生活を始めましょう!」

 お、面白すぎる。妄想が広がりすぎて、収拾がつかなくなりそうだ。あまりの面白さに、悩みなど吹っ飛んでしまった。こんなに面白いスパムメールなら、月に2通までは大歓迎だ。

 ああ、私はみかこさんに興味が湧いてきました。いえ、もう愛してしまったのかもしれません。もしこの日記を読んでいたらお願いです。またメールを送ってください。
 こんな日記を書いてしまったら、もう以前のような日記には戻れません。
 今度ゆっくり、2人の将来のこと −この日記を連載企画にするかどうか− について話し合いましょう。
 みかこさん、私はいつまでも待っています。あなたからの、愛がつまったスパムメールを!


 行きつけのドラッグストアで、栄養ドリンクを2箱(20本)まとめ買いする。するとおまけにラップがついていた。
 私は自炊をしていない。ラップなんてあっても・・・と初めは思ったが、少し考えれば使い道は見つかるものだ。例えば食パンの保存。私が普段食べているもので、最も日持ちしないのが食パンなのだが、ラップで包んで冷凍庫に入れれば、長期間の保存ができるのだ。そして食べるときにはラップを外して、凍ったままオーブントースターで焼くだけだ。

 ・・・オーブン?
 私、オーブン持ってない!


 少し前の話になるのだが、同じ仕事をしていた相棒君がリタイアした。
 そして約2週間後、新しい人が入ってきた。背は平均よりも上。体も細くない。一見すると肉体労働に向いていそうに思える。しかし私の目はごまかされない。服の上から感じられる筋肉よりもぜい肉寄りの体型。機敏さとは無縁の身のこなし。そして緊張感のかけらもない顔立ち。
 きっと彼は、運動が苦手だ。

 この私の予想は、悲しいことに間違ってはいなかった。新入り君、3日目にしてすでにカウントダウンが始まっているような気がする。不器用ではないから作業そのものは遅くないのだが、要領が悪く時間を無駄にしていることが多い。しかも持久力不足(根性不足?)で、昼を過ぎるとペースがガクッと落ちてしまう。
 だ、大丈夫なんだろうか。今にも死にそうな顔をしているんだが。

 まあ慣れればどうにかなる仕事だし、少しずつコツを教えていけばなんとかなるかな。・・・あんまり飲み込みも良さそうじゃないんだが・・・。

 あ、部品をそんなに積んだら危ないよ。

 新入り君「どれだけ積んだら危ないのか分かりません。」

 うがぁー!

注:危険を予測する能力は、普段の生活の中で磨かれる。例えば車の運転の場合、止まりたいと思ってから実際に止まるまでにどれだけの距離が必要かを自分の経験で知っておけば、必要な車間距離を感覚的に判断できるようになる。間違っても40km/hで走行中に、車間距離1m以下という馬鹿げたことはしないように(著者、ヒヤヒヤした経験あり)。


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