≪小話≫
【誉め言葉】
彼女と初めてデートした時の話なんだけどな。彼女がかわいい服を着てきたから、俺、精一杯に誉めたんだよ。「馬子にも衣裳だね!」って。そしたら彼女、怒って帰ってしまったんだ。
この言葉の正しい意味を知ったのは、それから数日後のことだった。
間違いに気づいた俺は、彼女に必死に謝って、機嫌を直してもらったんだ。
そして2回目のデートをすることになった。俺は同じ失敗をするまいと、その日に備えて、ことわざ辞典でしっかり勉強しておいたんだ。
彼女はその日も、すごくかわいい服を着てきた。その服を着た彼女のかわいさには誰もかなわないと思って、こう誉めたんだ。
「鬼に金棒だね!」
それ以来、彼女は口をきいてくれないんだ。何がいけなかったんだろうな。
【今時の子供】
教師:「人」という字は、人と人が支えあって生きているからこんな形なんですよ。
児童A:支えあうって言うよりも、小さな人が大きな人を必死になって支えているように見えるんだけど。
児童B:無能な上司の下では働きたくないよなぁー。
児童C:人っていう字、大きな人が小さな人にのしかかっているようにも見えるよね。
児童A:つまり、出る杭は打たれるって意味かな?
児童B:出世のためには、他人を踏み台にすることもやむなしってことなんじゃない?
児童C:やっぱり、世の中は弱肉強食かぁ。
教師:こんなクラス、もうやだ・・・。
【伏字にあらず】
パーソナルコンピュータ、略してパソコン。しかしそれでも長いと感じる人が多いのか、PCと略されることも珍しくありません。しかしいずれはもっと短く、P(ピー)のみで表現される日が来るのかもしれません。
A : Bさんって、P持ってる?
B : 持ってるよ。昨日の休み、家で一日中Pしてた。
A : 実は今度ピーを買おうと思っているんだけど、ピーの事よく分からなくてさ。どんなピーがいいか教えてくれない?
B : あー、ごめん。僕もピーにはあまり詳しくなくてさー。たしかCさんがピーに凄く詳しいらしいから、聞いてみるといいよ。
A : サンキュー! ピー買って、今度の連休にピーしまくるぞー!
こんな日が来ないことを祈ります。
【生かされなかった教訓】
昔々、あるところに、村の特産品である炭を売って暮らしている商人がいました。
彼は隣村へ商売にいく途中で突然の吹雪にあい、近くにあった洞窟に避難することにしました。
しかし吹雪は一向に止みません。やがて日は沈み、寒さは耐えがたくなってきました。しかしそこは洞窟です。周りに燃やせるものは何一つありません。
それから数日後。
彼は売り物を自分のために使うことを思いつかず、大量の炭の側で凍死体となって発見されました。
昔々、あるところに、そんな昔話を何度も聞かされ「自分は賢く生きるんだ!」と心に誓い、武器商人となった男がいました。
彼は山奥の村へ商売に行く途中で突然の吹雪にあい、近くにあった洞窟に避難することにしました。
しかし吹雪は一向に止みません。やがて日は沈み、寒さは耐えがたくなってきました。しかしそこは洞窟です。周りに燃やせるものは何一つありません。
その時、彼は思い出しました。幼い頃に何度も聞かされた昔話を。
彼は売り物の武器の中に、燃やせそうなものがないか探すことにしました。すると幸運なことに、とても良く燃える物が見つかったのです。
そして彼は、そのダイナマイトを手に取ると・・・
【子守り】
娘 : ママー、ねむれないからおはなししてー。桃太郎がいいな。
母 : また桃太郎? 昨日もそうだったでしょ?
娘 : だって桃太郎きくと、すぐにねむれるんだもん。
母 : そうね、ほんとによく眠れるお話よね。それじゃあ静かに聞いてね。
娘 : はーい。
むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんと桃太郎が暮らしていました。
ある日おじいさんは、東へ1kmのところにある山へ柴刈りに、おばあさんは北へ600mのところにある川へ洗濯に、桃太郎は北北東へ2kmのところにある島へ鬼退治に行きました。
さて問題です。
家と山と川と島を頂点とする図形の名称と、その面積を求めなさい。
娘 : ぐー、ぐー・・・
【使用前、使用後】
(使用前)
弘法は筆を選ばず
(使用後)
弘法にも筆の誤り
【オツリ】
オツリはいらねえぜ。みんなとっときな!
(死ぬまでに言ってみたい言葉)
オツリはいらないんだよ! 本当にいらないんだってば!
(トイレで唱えるおまじない)
【量産型回文】
道を歩いていると、小学生が回文(逆さ言葉)の競争をしていました。行き先が同じだったこともあり、しばらく耳を傾けていたのですが、子供の中にも要領のいい人がいるものですね。思わず感心してしまいました。
A : トマト!
B : まさお様。
A : しんぶんし!
B : まさこ様。
A : たけやぶやけた!
B : まさみ様。
A : ・・・もう、わかんない。
B : まさと様。
B : まさる様。
B : まさえ様。
B : まさき様。
A : Bくん、ずるーい!
追記:他にも「なか○かな」でもできますね。探せば色々ありそうです。
例:中田かな(人名編)/仲間かな(その他1)/泣かそかな(その他2)
【未来エネルギー】
現代社会を支えているものの1つ、電気。これを生み出すために、私たちは様々なエネルギーを利用している。例えば火力。例えば水力。例えば原子力。
しかしそれらはどれも、環境に多大な影響を与えたり、発電量が少なかったりと、大きな欠点を抱えている。
でも、どうして誰も気がつかないのだろう。ごく身近に存在する、クリーンで強力なエネルギーの存在に。そのエネルギーを発電に利用すれば、間違いなくこの世が変わるというのに。
私はその既知のエネルギーを利用する、画期的な発電システムを考案した。手元にある試作品はおもちゃのような小さなものだが、これを応用すれば、巨大な発電所を作るのも難しいことではないはずだ。
そして今、共同研究者である私の友人が、このアイデアをとある企業に売り込みに行っている。まもなく帰ってくるだろう。そして必ずやよい返事を持って帰ってくることだろう。
しかし帰ってきた友人は、なぜか苦笑いをしながら結果を報告してくれた。
「やっぱり無理なんだってさ。電力発電なんて。」
自分の子供には、決して言ってはならない言葉。
「親の顔が見てみたい。」
いずれみんな死ぬんだ。働いたって無駄さ。
(終末思想)
あわわ、サイトの更新準備が全然できてない!
このままでは2週続けて日記だけの更新になってしまう!
でも今度の日曜は買い物に行かないといけないし・・・うわーっ!
(週末ヤバそう)
総菜屋の前で、子供が指をくわえていた。
(シュウマイほしそう)
【言葉の言い換え】
おしゃべり→社交的
能天気→ほがらか
ムッツリスケベ→奥ゆかしい
【新・桃太郎】
昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが暮らしていました。
2人には子供がいませんでしたが、代わりに桃から生まれた男の子に桃太郎と名付け、大切に育てていました。
そして桃太郎が8歳になったある日、2人はこう聞かれました。
「ねえ、普通の子供はどうやって生まれるの?」
2人は逃げるようにして、おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きましたとさ。
めでたし、めでたし?
【新・かさこ地蔵】
それは年の瀬の、雪が降るとても寒い夜のことでした。
おじいさんは売り物の笠と自分の頭巾を、寒そうにしていたお地蔵様にかぶせてあげました。そのためお正月のお飾りやおもちを買うことはできなくなりましたが、信心深いおじいさんとおばあさんは良い事ができたと思い、幸せな年越しをすることができました。
元旦の朝、2人は外に出て驚きました。なんとお飾りや沢山のおもちが置いてあったからです。きっとお地蔵様が恩返しをしてくれたのでしょう。
2人がお地蔵様に感謝して、幸せなお正月を送ろうとしていた矢先に、村が大騒ぎになりました。なんと庄屋様のお屋敷に、泥棒が入ったというのです。
犯人はすぐに捕まりました。本人は最後まで否定していましたが、現場におじいさんの頭巾が落ちていたため、誰も信じてはくれませんでしたとさ。
めでたくなし、めでたくなし。
【新・一寸法師】
お姫様を食べようとした悪い鬼を、みごとに退治した一寸法師。そばには鬼が持っていた、打ち出の小槌が落ちていました。
一寸法師はあこがれのお姫様と結婚するために、打ち出の小槌を使って大きくなろうと思いました。打ち出の小槌を振れば、どんな願いでもかなうと言われていたからです。
しかしお姫様に小槌を振ってもらったところ、「ゴツン!」と一寸法師の頭に当たってしまいます。
おかげでたんこぶの分だけ大きくなれた一寸法師でしたが、お姫様には相手にされませんでしたとさ。
めでたくなし、めでたくなし。
母 : 今日のおかずは何がいい?
娘 : ちんぴらごぼう!
母 : ヒツジさんの鳴き声は?
娘 : メーメー!
母 : じゃあ、ウシさんの鳴き声は?
娘 : ウッシッシ!
姉 : 大人の恋に、時間はいらないものなのよ。
弟 : 迷っている時間なんてないもんな。
母 : 男の子が池に落ちました。どんな音がしたでしょう?
娘 : ボッチャン!
母 : 正解。ではトンボが落ちたら?
娘 : ボトン!
母 : すっごーい、また正解! ところで、今やっているのはなんていう遊びかな?
娘 : オヤジギャグ!
母 : クイズでしょ!
長めの小話とサンプルエッセイも御覧ください。特にサンプルエッセイ。ぜひ読んでー。
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