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≪RPGといえばスライム?≫

 黒い仮面を探すため、南の海にある島の洞窟へ向かう私たち。その洞窟は飛竜の島ディストへ行く途中に見つけており、その時に少しだけ入ってみたのだが、モンスターにボコボコにされ(かろうじて勝利)、すぐに逃げ出していたのだ。
 しかし今入ってみると、「何でこんな奴らに苦戦したのか?」と思えるほど敵が弱く感じられる。いつの間にか私たちは、ずいぶん強くなっていたらしい。

 この洞窟には大きな特徴がある。それはスライム系のモンスターである、レッドマシュマロとイエローゼリーが頻繁に登場することだ。こいつらは弱いのだが、ゼリー状の体ゆえに武器攻撃にはめっぽう強く、魔法で弱点をつかないとまともにダメージを与えることができないのだ。
 もっとも私たちは魔法攻撃は得意だし、連発するために回復薬エーテルを買い込んでいるため、何の苦にもならないのだが。

 しかし、レッドマシュマロにイエローゼリーか。ミシディア周辺には、ブラックプリンという奴もいる。
 マシュマロ、ゼリー、プリン・・・。
 何で食べ物の名前なのかは疑問だが、それならばもう少しおいしそうな名前にすればいいと思うのだが。
 例えば、イチゴマシュマロ、レモンゼリー、クロゴマプリンなんてどうだろうか。
 ああ、そうそう。本家のグリーンスライムも、食べ物系の名前にしてしまおう。こいつは緑色だから、例えば・・・
 ・・・アオジルトロロ?

注:RPGの原典であるダンジョンズ&ドラゴンズというゲームにはスライム系の敵が豊富で、それがFFにも受け継がれているようです。そのゲームにはこんなモンスターがいました。グリーンスライム、グレイウーズ、オーカーゼリー、ゼラチナスキューブ、ラバウーズ、ブラックプディング・・・。・・・今思うと、食べ物系って半分だけですね。みんなこだわりが足りないんだから!


≪黒い仮面の部族≫

 洞窟を探険していると、やがて上り階段が見つかり、島の地上部分に出ることができた。そこはジャングルになっており、仮面をつけた奇妙な部族が暮らしていた。
 もっとも彼らには、仮面をつけていない私たちの方こそが奇妙に見えるようだ。

 島民「うへー、なんでお前ら、仮面をつけてねえんだ? 変な顔!」

 やかましい! 顔も見せられないような奴に言われたくはない!

 島民「この洞窟の一番深いところに、おらたちの宝「黒い仮面」があるだよ。持ってっちゃなんねえぞ! まあ、見つからないだろうがね。けけけ。」

 ふふん。実はもう見つけているのさ。けけけ。


≪ドッペルゲンガー≫

 「白い仮面を地下の女神に捧げよ。良き心あらば、ドッペルゲンガーは動きを止める。黒い仮面をドッペルゲンガーにかぶせよ。彼はなんじの悪しき心と共に去る。」

 黒い仮面を持って、再びドッペルゲンガーに会いに行く私たち。女神像に白い仮面をかぶせているため、こいつはピクリとも動かない。
 ひゃっほー! 私にも良心があったんだ!
 というわけで、ドッペルゲンガーを消し去るために、黒い仮面をかぶせようとする。
 ・・・が、その手が止まった。たしか本には、こう書かれていたはずだ。

 「黒い仮面をドッペルゲンガーにかぶせよ。彼はなんじの悪しき心と共に去る。」

 そう、ドッペルゲンガーが消えるとき、私の悪しき心も一緒に消えてしまうのだ。
 悪しき心が消える。それはいい。しかしもし、私に悪しき心しかなかったら?

 私の心は消滅する!?

 いやいやいや、落ち着け。白い仮面が効果を発揮したのは、私に良心があったからだ。私の心が「善1:悪9」くらいだったとしても、消滅してしまうことはないはずだ。

 私は自分を納得させると、自分のそっくりさんに仮面をかぶせる。
 すると・・・ドッペルゲンガーが消えた!

 もちろん私はここにいる。
 悪しき心が消滅して良心のみが残され、聖人君子となった私が・・・

 しかし心だけでなく、体まで軽くなった気がするのはなぜだろう。悪しき心が消えた分だけ、体重が軽くなったのだろうか。
 ふむ、するとドッペルゲンガーダイエットというのは有効そうだな。
 どれ、一儲けたくらんでみるか。うっしっし・・・。


≪リバイアサン≫

 ドッペルゲンガーがいた洞窟の探索を行い、アルテマを手にするために必要な最後のアイテム、クリスタルロッドを入手することができた。そこで船に乗り、アルテマが封印されているというミシディアの塔に向かう。
 私たちよりもずっと先行していたミンウは、きっと塔の中にいるはずだ。
 追い抜いていたらシャレにならん。

 塔が見えてきたころ、私は戦闘準備を始めていた。私の記憶が確かなら、ここには奴がいるからだ。
 奴の名前、それはリバイアサン。陸の巨獣ベヒーモスと対になる海の巨獣だ。
 ここで思い出してほしい。ベヒーモスの肉が食べられたということを。
 そう、リバイアサンも食べられるのだ!

 私は対リバイアサン用の特殊武器を装備して甲板に立ち、奴が現れるのをじっと待つ。

 ・・・来た。
 巨大な渦潮が出現し、私たちが乗った船は、どんどんその中に引き込まれていく。その中央には・・・いた!
 リバイアサン、いざ勝負!

 私は右手にウイングソード(特製ナイフ)を、左手に三又の槍ことトライデント(特製フォーク)を持ち、奴に挑みかかる。
 奴を倒せばレアアイテム、“リバイアサンの切り身(トロ)” がゲットできるはずだ。
 にぎり寿司を食わせろー!!!

 ・・・。
 ・・・・・・。
 ・・・・・・・・・。

 船ごと食べられちゃった。えへ。


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