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≪恋の病?≫

 ディストでの竜騎士捜しは失敗に終わったが、出来ることはやったはずだ。そこでアジトに帰還し、事の顛末をヒルダ王女とゴードン王子に報告する・・・つもりだったのだが、アジトの様子がおかしい。そこでみんなに話を聞いてみる。

 兵士「王女の様子が変なのです。どうなさったのでしょう。」

 子供「王女様の様子が変なんだ。会って話してみてよ!」

 王女が変? そういえば父親である前国王が亡くなってからは、ずっと自室に閉じこもっていたが・・・。
 とりあえず、王女のことだけでなく、いろんな話を聞いてみよう。

 町民「ゴードン王子は、すっかりたくましくなられたようだ。これも、君たちと行動をともにした結果だ。」

 ゴードン「ヒルダが、すっかり変になってしまった。1度会って、話しをしてくれないか。私には、どうしたらいいか分からない。」

 ははーん、読めたぞ。父を亡くして心の支えを失った王女は、すぐ側に頼れる幼馴染がいたことに気付いたんだ。軟弱だったゴードン王子が見違えるようにたくましくなったのだから、うっかり惚れてしまっても無理はない。でも戦争をしているこんな時に、本人に告白できるわけがないよな。
 どうやら恋のバトルは、ゴードン王子の優勝が決定したみたいだ。くっ、王子に協力するフリをして、密かに逆転するチャンスを狙っていたのに・・・。
 ・・・仕方がない。ここは潔く身を引いて、本気で王子を応援するか。と、その前に王女を何とかしないとな。

 町民「王女様は、一体どうなされたのかしら。話しかけても笑うだけで・・」

 それはアレだ。きっと戦争で厳しい顔ばかりしていたから、これではダメだと思ったんだろう。「ヒルダ、笑顔よ、笑顔」とか自分に言い聞かせながら、笑う練習をしていたに違いない。

 子供「ぼく、みちゃったんだ。おうじょさまが、ネズミをたべているとこを!」

 素晴らしい! 戦争で食糧難のこの事態を乗り越えるために、王女自らが新たな食材にチャレンジしていたなんて! 恋に悩みながらも反乱軍の事を忘れない。ああ、王女はなんて素晴らしい女性なんだ。
 少年よ、君も王女様を見習って、好き嫌いせずに何でも食べるんだぞ。

 というわけで、王女には何の問題もなさそうだ。どれ、お見舞いにでも行くことにするか。恋の病なら、マリアかレイラに任せればなんとかなるだろう。


≪18才未満お断り(嘘)≫

 王女の私室へ様子を見にいった私たちだが、そこでは意外な展開が待っていた。

 ヒルダ「フリオニール、あなたに話があるの・・・・」

 マリア「わたしたち、外に出てるわ」

 部屋に残ったのは、私と王女の2人だけ。どうやら王女は、私に大事な話があるらしい。
 ・・・って、ちょっと待てーい。これって、もしかして、王女の想い人はゴードン王子ではなく、こ、こ、この私なのか!?
 で、で、でも王女様、私には開発者様からヒロインとして義務付けられた、マリアという女性が・・・って、なんで人の話も聞かず、ベッドに移動するんですか!

 ヒルダ「どうしたの? そばにきて・・・・」

 あわわ、いかん、頭が混乱してきた。こんな時こそ冷静にならなければ。
 私は必死になって欲望を押さえつけ、努めて冷静に考える。
 落ち着け、落ち着くんだ。こんな時には別のことに意識を向けるのが一番だ。私は頭の中で、無理やり九九を数え始めた。
 「にいちがに、ににんがし・・・・・・ごしちさんじゅうご、ごはしじゅう、ごっく・・・」

 ヒルダ「早くきて。じらさないで・・」

 私「・・・・ゴクッ(5×9)・・・・」

 ええい、もう知るもんか。原作ゲームが全年齢対応なんだから、原作に忠実なこのプレイ日記だって全年齢対応になるはずだ! もしここが年齢制限付きサイトになったら、判定した人を訴えてやる!
 というわけで、6才未満の読者様は申し訳ありませんが、ここから先の閲覧は自己責任でお願いします!

 そして(中略)、そのとき(以下略)・・・してたら日記にならんな。面倒だがちゃんと書こう。
 えーっと、情けないことに理性をなくした私がふらふらと王女に近付いていくと、なんと王女の姿が化け物に変化したのだ。どうやらモンスターが王女に化けていたらしい。
 くっ、まったく気付かなかったぜ! しかも私一人で戦わなければならないとは!

 そのとき部屋に入ってきたのが、デバガメ1号、2号、3号・・・もとい、マリア、ガイ、レイラの3人。あんたら、扉の向こうで聞き耳たてていただろう!
 しかしこの援軍はありがたい。偽王女ラミアクィーンはかなりの強敵だったが、4対1では勝負にならず、意外にあっさり倒すことができた。
 ・・・が、本当の問題はここからだ。

 レイラ「油断しちゃダメ! 女は怖いんだよ!」

 うぐぐ、このレイラのセリフ。無言で私を見つめるガイ。そして目を合わせてもくれないマリア。この3人がデバガメ1号、2号、3号だったのは間違いない。
 どうしよー。私の本性がバレちゃったよー!

 再び混乱する私の頭。しかしその時、同性ゆえの同情からなのか、ガイが建設的な発言をして話題を変えてくれた。

 ガイ「王女 本物 どこ??」


≪ヒルダ王女争奪戦≫

 兵士「た、大変です!! パラメキアで闘技会が開かれ、その賞品が、なんとヒルダ様だそうです。」

 完璧なタイミングで部屋に入ってきたこの兵士。きっとデバガメ4号だったに違いない。
 しかし王女を賞品にするというのは大胆な罠だ。私たちを誘い出そうとしているのが見え見えだ。とはいえ、放っておくわけにはいかないのだが。
 ・・・勝てば王女が貰えるそうだしね。一時は諦めたヒルダ王女争奪戦、大逆転で勝利を収めるのはこの私だぁ!

 しかしこの話に目の色を変えたのは、私1人ではなかった。

 ゴードン「私も一緒に行かせてくれ。ヒルダを助け出さなければ。」

 うんうん、気持ちは分かるよ、ゴードン王子。でもねぇ・・・
 このタイミングで現れるってことは、さてはデバガメ5号だな!


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