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≪ゴードン王子、失踪≫

 私たちに与えられた新たな任務、それは大戦艦の弱点を突き止めることだ。
 反乱軍にはそれを知る者はいなかった。だが心当たりはある。そう、飛空船に「身も心も奪われ」、今では大戦艦に対抗意識を持つ男、シドだ。私たちはポフトの町へ行き、生き延びていたシドに大戦艦のことを訪ねる。

 シド「飛空船は〔太陽の炎〕で動いてるんだ。大戦艦も同じさ。『太陽の炎』はコントロールが難しいんだ。炎が多すぎると、暴走して爆発してしまう!! 大戦艦のエンジンが吹っ飛べば大爆発さ!」

 妙に楽しそうなしゃべり方だが、まあ人間そういうものだろう。
 ともかく弱点は分かった。その太陽の炎とやらがあれば、大戦艦を破壊できるというわけか。で、太陽の炎ってなに?

 シド「『太陽の炎』はコントロールが難しいんだ。炎が多すぎると、暴走して爆発してしまう!!」

 それはもう聞いたってば。
 どうやら飛空船のことしか頭にない彼に、それ以外のことを訪ねた私が間違っていたようだ。しかたがない、あとは別の人に聞くことにしよう。

 ということで反乱軍アジトに戻り、みんなに聞いてまわる。すると何人かが知っていた。それはゴードン王子の故郷であるカシュオーン王国に伝わる聖火のことらしい。しかし帝国に奪われることを恐れた兄のスコット王子は、城の扉を封印してしまったそうな。そんなことをしたら勝てる戦争も勝てなくなりそうだが、実際に負けてしまったのだから、封印は役に立ったことになるのだろうか。

 他にも色々と気になることはあるが、細かいことを気にしても仕方がない。太陽の炎関係の情報はかなり多いから、分かりやすいように整理してみよう。

*太陽の炎はカシュオーンの城にある。
*カシュオーン城の扉は封印されている。
*扉を開けられるのは、カシュオーンの王族と女神のベルを持つ者のみ。
*女神のベルは、サラマンドにある雪原の洞窟にある。
*太陽の炎は、エギルの松明(たいまつ)にしか灯すことができない。

 最後のエギルの松明というのが謎だが、シドや帝国が太陽の炎を扱っていることを考えると、比較的簡単に手に入る物なのかもしれない。するとカシュオーン城の扉を開けることだけを考えればいいわけだ。幸いカシュオーンの王族であるゴードン王子がここアルテアにいるから、女神のベルとやらは無くても大丈夫だろう。
 ・・・って、ゴードン王子はどこだ? いつもの場所にいないんだけど。

 どうやら王子は行方不明らしい。ずっと悩んでいた王子だが、何かを決意して旅立ったのだろうか。
 しかし間の悪い人だ。こんな時に名乗り出て活躍すれば、ヒルダ王女に好感を持ってもらえるのは間違いないというのに。

 ・・・まさかとは思うが、ゴードン王子は失踪したのではなく、ストーカー疑惑で捕まったんじゃないだろうな。なにせヒルダ王女は、彼がずっと壁の後ろにいたことを知っていたみたいだし。
 そうだ、念のため王女に探りを入れてみよう。

 「あーあ、ゴードン王子さえいれば、女神のベルなんていらないのになー。」

 ヒルダ「彼は一体、どこへ行ってしまったのかしら。」

 うわっ、白々しい! ゴードン王子は牢の中だ。間違いない!


≪あの町へ≫

 ということで、私たちは女神のベルを手に入れるため、再びサラマンドの町へ行くことになった。
 サラマンドは相変わらずの雪景色だ。前回は薄着で行ったため凍えそうになった私たちだが、今回はさらにパワーアップして、みんな銀の胸当てだけという格好だ。金属鎧だけで雪国へ行くのは自殺行為としか思えないが、防寒具はどこにも売っていなかったのだから仕方がない。

 しかし防寒具の他にも、寒さをしのぐ手段はある。ちょっと頭を働かせれば、いくらでも見つかるものだ。例えば私とマリアは、炎の魔法ファイアを使うことができる。そしてFF2の世界では、なんと味方に攻撃魔法をかけることも可能だ。
 つまり凍えそうになっている人にファイアをかければ、あっという間に・・・

 ・・・ヒルダ王女、私たちは今度こそダメかもしれません。いざとなれば奥の手を使ってみますが、それがとどめになるかもしれません。
 もししばらく連絡がなかったら、救助隊を組織して捜しに来てください。その時には、凍傷の薬と火傷の薬を忘れずに。


≪あの人と≫

 サラマンドといえばミセスヨーゼフ、いやダンディヨーゼフ。私たちは雪原に詳しいという彼女、いや彼をパーティに加え、雪原の洞窟へ向かうことにした。しかし雪原を進むためには、雪上船が必要になるという。そこでまずは、彼の雪上船が隠されているという、セミテの洞窟へ行くことになった。

 セミテの洞窟といえば、ニセミスリルを帝国兵が必死に守っていたり、自称世界一の盗賊ポールがお勤めをしていたり、お金が1ギルだけポツンと入れられた宝箱があったりと、サラマンドの中でも特に怪しい場所だ。そういえば、やたらと目立つ真っ青に塗られた変な岩もあったなぁ。

 ・・・で、ヨーゼフさん、なぜ青い岩のところで立ち止まるんでしょうか。まさかこの青い岩、雪上船を隠している場所の目印なんてことはないですよね!?

 ・・・。

 ・・・・・・。

 ・・・・・・・・・。

 ・・・えーっと、私たちは非常に目立つ隠し部屋に入り、そこに転がっていた宝箱の中から雪上船を入手し、少なくとも4人が乗れる雪上船を小脇に抱えて洞窟を出た。

 次の目的地は雪原の洞窟だ。女神のベルの隠し場所になっているということは、それだけ厳しい環境なのだろう。きっとこれまでにない冒険が待っているに違いない。
 ・・・が、雪原の洞窟もサラマンドの領内にある。きっとこれまでにないミステリーまで待っているに違いない。
 さて、これは喜んでいいのだろうか!?


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