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≪もう誰にも止められない≫

 宝箱から入手したミスリルもどきを持ってアルテアに帰還した私たちは、すぐさまヒルダ王女に報告を行う。

 ヒルダ「それが、ミスリルなのですね!?」

 いえ、残念ながら、これはどう考えても・・・。

 ヒルダ「それを町の武器屋にいるトブールに渡してください。」

 いや、だから、これは・・・。

 ヒルダ「ああ、これで帝国と対等に戦えるわ!!」

 ダメだ。ヒルダ王女、私の話を聞いていない。まあ、帝国のミスリルもまがいものだから、対等といえば対等なんだろうけど。

 そしてヒルダ王女が言っていた、トブールという武器職人のところへ行く。彼は自分で反乱軍一の鍛冶屋だと言っていたから、きっとこれの正体に気付いてくれるだろう。

 トブール「おおっ! ミスリルだ!」

 うそつけっ!

 トブール「よーし、わしがどんどん、剣や鎧を作ってしんぜよう。」

 これっぽっちで作れるかいっ!

 トブール「作った剣や鎧は、店で買ってくれ。さて、忙しくなってきたぞ!!」

 タダじゃないのか。しかもみんな、勝手に盛り上がってしまっている。こうなっては、私にはどうすることもできない。
 ・・・仕方がない。日記に書くときには、このミスリルが本物だったことにしておこう。矛盾がないように書くことくらい、ヘリクツ大王の異名をとる私には簡単なことだ。

 私は半ばあきれながらも、ミスリル(めっき)の盾を4つ購入して店を出た。


≪新たな任務≫

 おかしな結末になったとはいえ、私たちは初めの任務を無事に完了することができた。そこで新たな任務を受けるために作戦司令室へ行く。

 ヒルダ「大戦艦の建造を指揮するダークナイトは有能な男のようです。幸い彼は、急にパラメキアへ呼び戻されました。」

 ちなみにパラメキアというのは、帝国の名前だ。
 ダークナイトはバフスクの町で見かけたが、確かに普通の奴とは違う。恐らく帝国の中でもトップクラスの存在だろう。その彼が呼び戻されたということは、よほど大きな事件があったに違いない。

 ヒルダ「ミスリルを奪われて慌てているのでしょう。」

 あー、なるほどー(棒読み)。

 さて、私たちの新たな任務は、厄介なダークナイトがいないうちにバフスクへ忍び込み、大戦艦を破壊することだ。すでに潜り込んでいる反乱軍の仲間が、大戦艦に近づける抜け道を発見しているそうだから、それほど面倒な任務にはならないだろう。


≪反乱軍リポート≫

 ヒルダ「あなた方とミンウの力なら、できないことはないと信じています。」

 これは今回の任務を受けたときに、私たちにかけられた言葉だ。一国の王女が、一介の戦士にすぎない私たちにこんな言葉をかけてくれる。これほど励みになることはない。
 リーダーにとって大切なことは、信頼されることと信頼すること。ヒルダ王女のリーダーシップは完璧だ。だから彼女を慕って人は集まる。そして彼女を信じて人は戦う。

 兵士「アルテアでフィンの王女が反乱軍を作ったと聞いて、私はここに来ました。私も帝国と戦います!」

 男の子A「ぼくもはんらんぐんにはいって、ていこくとたたかうんだ!」

 男の子B「大戦艦を、ブッ壊すんだっ!」

 その一方で、相変わらずな人もいる。

 ゴードン「今度は大戦艦を破壊しに行くのか! ああ、私にも何かできないだろうか。君たちの半分の力でもあれば・・・・」

 ゴードン王子、もっと勇気を出すんだ! 壁の後ろから王女を見守っているだけじゃダメだぞ! そんなことでは、ストーカーと間違われても言い訳できないぞ!


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