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≪転職資格試験≫

 大神官が戻ったダーマ神殿にて。

 男「あんたは今、何の職をやってるんだ? ・・・へえ、旅芸人か。たしかに転職した方がいいかもな。」

 「転職した方がいい」って・・・旅芸人って、そんなにひどい職業だろうか。確かに攻撃力は低いし、魔法の使用回数は少ないし、存在するかもしれない究極の職業勇者の劣化版という感じもするが、いつどんな時でも足手まといにはならないという素晴らしさがあるんだぞ。私の憧れである器用貧乏な職業を卑下することはゆるさーん!

 一番卑下しているのは、私のような気がします。

 それはさておき、冒険者向け職業には基本職と上級職があるらしい。上級職に就くためにはトレーニングを積んで資格を得る必要があり、ダーマ神殿ではバトルマスターと魔法戦士の訓練を受け付けていた。今は転職の予定がない私たちだが、資格は今のうちにとっておこうと思いたち、訓練を受けてみることにした。

 バトルマスターの試験は簡単だった。根気が必要な精神修行ということだったが、討伐対象であるスライムに逃げられないように、ラリホーの魔法で眠らせればいいだけだ。意外に効きにくくてビックリはしたけれど。
 しかし魔法戦士の資格は厄介だ。その合格条件とは、魔結界をはった状態で、そのキャラクターがメタルスライムに3回とどめを刺すというもの。倒すだけでも厄介なメタルスライム(硬い上にすぐ逃げる)を条件付きで3度というのは、ちょっとひどすぎやしないか?

 しかしこういう時は頭を使うものだ。早い話、魔結界とメタル斬りを同じ人物が使えればいいのだ。そこで資格のためにいったん転職をして、すでにメタル斬りを覚えていた私が、魔結界を習得することにした。こうすれば、きっと簡単簡単。考えてみれば、魔法戦士になるためには魔法使いと戦士の修業を積んでいなければおかしいわけだし、上級職なのだから、これくらいのハードルは必要なのかもしれない。

 さて、頭を使ったトレーニングの結果は!?

 まだその途中だったりする。メタルスライム出てこーい!

 封印のほこらの入り口近くを行ったり来たりして、メタルスライムが出てくるまで根気との戦いだ。メタル野郎、出現率が低いんだもんなー。バトルマスターの修行よりも精神鍛練になってるよ!
 これでもし魔法戦士が役立たずだったなら、ダーマ神殿を訴えてやる!

 ・・・ああ、そうか。だから大神官は悩んでいたんだ。クレームが多いから。そしてクレーマーを返り討ちにするために力を求めたんだな。さすがに魔神になるのはやりすぎだと思うけれど。

【注】
 魔結界とメタル斬りの習得に必要なスキルポイントは合計21。スキルポイントは貴重なので、それらのスキルが不要な人は気をつけましょう。この方法だと簡単なのは確かなのですが。


≪過去を振り返ってみる≫

 なんとか魔法戦士の資格を取得した私たちは、天使界で取得していたルーラ(瞬間移動)の魔法を使って、これまでに訪れた町や村の様子を見にいくことにした。

 セントシュタインの宿屋兼酒場は、評判も良く繁盛しているようだ。またその店では、錬金ができるようになっていた。錬金というのはアイテムの合成をおこなうことで、実はもっと早い段階からできたらしい。薬草の回復力では物足りなくなってきたため、上薬草や癒し草をいっぱい錬金しておこう。
 ベクセリアでは問題学者だったルーフィンが、子供たちに勉強を教えていた。評判もいいようだ。
 他の町や村でも、平和な日々が戻っていた。いや、私は騒動が起こる前の平和を知らないため、本当に戻ったのかは分からないのだが。それでも住人達は、今の生活に満足しているようだ。

 そういえば私は天使時代、ウォルロ村の守護天使だった。ウォルロ村のことにしか関われなかった以前よりも、多くの人に関われる。これは素晴らしいことのような気がしてならない。
 ちなみに肝心なウォルロ村では、ニードが宿をつぶしそうになっていた。やる気がないのだから、近いうちにつぶれるだろう。
 こんな問題児を抱えていたら、どんなに優秀な守護天使でも守護しきれないと思う。私が守護天使のままだったなら、きっと過労か胃潰瘍で倒れていたに違いない。彼の守護をしなくて良くなった現在の生活は、本当に素晴らしいことのような気がしてならない。

 村長(ニードの父)「まったく、わが子ながら情けない。あの根性のなさは、いったい誰に似たのかのう・・・・・・?」

 誰に似たというよりも、名前が悪かったんだと思います。


≪果実を求めて≫

 ツォの浜で、大人の強欲と怠慢から、少女の人生を救うことができた。
 ビタリ山の頂で、魔物から彫刻家の夢を守ることができた。
 サンマロウの町で、誘拐犯から少女を助け損ねたが、最後には丸く納まった。
 グビアナ王国で、わがまま女王をドラゴンから助けるのが嫌だったので、しばらく放置してから救助した。
 カルバドの集落で、妖術師の陰謀から遊牧民たちの誇りを守ったのは私ではなかった
 エルシオン学院で、熱血鬼教師の亡霊から不良たちを嫌々助けた。

 私を三流冒険者っぽく感じた人もいるかもしれないが、それはきっと気のせいである。
 ともかく、これらの事件で原因となっていた、女神の果実を回収することに成功した。ダーマで入手したものと合わせて7つ。すべての実を取り戻すことができたのだ。あとはこれを、天使界に届けるだけだ。

 ちなみにこれら6つの事件を解決するために、実時間で10時間ほどかかっている。それをたった6段落で書いているのは、読者の皆様に余計な文章を読ませないための配慮であって、断じて手抜きなどではないったらない!


≪おまけの回想録、レンジャー資格試験≫

 それは3つ目の果実を入手する少し前のこと。ビタリ山のふもとでレンジャーの講師に出会った。修業をすれば上級職であるレンジャーに転職できるようになるらしい。

 レンジャー。それは大抵のRPGにおいて(?)万能型の戦士であり、つまりは私の憧れである器用貧乏職なのだ! この世界のレンジャーがどうなのかは分からないが、いつか転職するときには、私はこれになろうと思う。

 で、修業をしていたのだが、これが結構大変だった。合格するためにはメイジキメラ(魔術を操る合成生物)5体を毒のダメージで倒す必要があるのだが、その毒の成功率が低いのだ。しかもメイジキメラは強力な炎を吐いて攻撃してくるため、のんびりしていたらこちらがやられてしまう。
 それでも私たちは、奇策によって合格することができた。その奇策とは、私が旅芸人であることを生かしてメイジキメラを笑わせ続け、ついでにラリホーの魔法で眠らせ、時間を稼いでいる間にやっつけるというものだ。
 魔物をも笑わせる私のボケ。実は7割以上スベッていたのだが、それでも凄いことではないかと思う。なにしろ寝ているメイジキメラさえも笑わせたのだからな!
 ・・・ニヤニヤしながら眠っているメイジキメラ。ちょっぴり気持ち悪かったことを記しておく。


≪おまけその2、与太話:プレイ日記を書くのも楽じゃない≫

 今回が第7話となるドラゴンクエスト9のプレイ日記ですが、まいりました。これほど書くのが難しいとは。
 シリアスな話が多いうえにテキストにほころびや無駄が少ないため、冗談を入れるところが見つからないんですよ。もっとも私の体調不良や能力不足が原因である可能性もあるんですが。無理に書こうとすると単なるあらすじになってしまい、プレイ日記と言えないつまらないものになってしまうのです。第6話までは何とか書いてきたのですが、これ以上は無理だな、と感じました。
 そこでご覧の通り、女神の果実関連のイベント(実際にはきちんとしたストーリーがある)は思いきって省略することにしました。

 さて問題なのが、この先です。
 省略したらダメですかね? ここでやめたらダメですかね?
 というわけで、

 ・・・なんちゃって。


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