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≪2年目 夏の月 24日 (金) 晴れ≫

 夕方に海岸へ行くと、多くの若者が集まっていた。これから花火大会が行われるからだ。

 去年は1人寂しく見ていた花火。しかし今年はとなりにカレンがいる。
 夜空に打ち上げられ、一瞬だけの輝きを見せる花火。この一瞬のために花火職人は人生をかけ、私たちは海岸に集まる。
 カレンは一瞬だからこそいいと言っている。確かにそうなのかもしれない。でも私は、そう思いたくはない。職人たちの願いは、一瞬の輝きだけではないはずだ。きっと永遠に心に残る、特別な一瞬になることを願っているはずだ。
 私も同じだ。私は今この時が、特別な一時になることを願っている。最後の思い出ではなく、楽しい思い出の1つになることを。

 私にとって、今日は特別な日。友人としてカレンと花火を見られる最初で最後の日。
 私は来週、カレンに結婚を申し込む。


≪2年目 夏の月 25日 (土) 晴れ≫

 アージュワイナリーの近くを通ったとき、店からマナさんが出てきた。アンナさんの家へ遊びに行くところらしい。私はポチの散歩・・・じゃなくて、ポチをだっこして散歩しているところだったので、一緒に遊びに行くことにした。
 マナさんは仕事が休みになる土曜日は、いつもアンナさんの家で過ごしているようだ。目的の1つはアンナさんが作るお菓子らしい。でもそれなら、たまには自分で作ればいいのに。
 ・・・などと思っていたのが顔に出ていたのか、アンナさんの家でお菓子作り教室が始まった。

 今日教わったのはケーキ。材料にチョコレートを加えると、チョコレートケーキになるそうだ。早速、今日の夕食に作ってみよう。このところ新しい料理が作れなくて困っていたところなんだ。
 え、ケーキが夕食になるのかって? バターケチャップが朝食になるんだ。なるに決まっているじゃないか!


≪2年目 夏の月 28日 (火) 晴れ≫

 今日は朝から緊張していた。仕事が手につかず、全てをコロボックル達に任せると、私は心を落ち着かせるために牧場を散歩する。
 昼前に帰宅して風呂に入り、軽い昼食をとる。そしての前で身だしなみを整える。
 リュック青い羽根を入れると、私は泉に向かう。今日は火曜日。きっとカレンが来るはずだ。

 誰かの足音で目を覚ました。いかん、早く来すぎて待ちくたびれて、うっかり居眠りしていたらしい。緊張のあまり、昨日はほとんど眠れなかったせいかもしれない。
 慌てて飛び起きた私の前で、カレンが笑っている。ま、まずい。これでは雰囲気が台無しだ。せっかくプロポーズのセリフを考えて、ここですることに決めたのに・・・。

【考えていたセリフ】
 「カレン、きみはこの泉で女神様と出会えることを夢見ていたんだよね。でもその願いはかなわないかもしれない。だってこの泉の女神は、カレン自身なんだから。きみは私にとっての女神なんだ。私にとって一番大切な人なんだ。いつまでも一緒にいたいから、この青い羽根を受け取ってほしい。」

 だ、だめだ。こんな状況でこんなことを言ったりしたら、白い目で見られてしまうのは間違いない。
 えーい、こうなったら当たって砕けろだ。私はリュックから青い羽根を取り出すと、頭を下げてカレンに突きつける。

 カレン「ちょ・・・ ちょっと・・・ ここじゃなんだから、ヨシヒトくんの家に行きましょうよ。」

 ・・・そういえば、泉の中には女神さまがいるんだよな。きっと女神さまは、ニヤニヤしながら見ていたに違いない。それはともかく、私の家へ。

 カレン「ここならジャマが入らないから・・・ ね・・・」

 ・・・もしかして、カレンは私のプロポーズを待っていたのだろうか。よし、考えていたもう1つのセリフだ。

 「カレン、これからずっと、私のために料理を作ってくれないか?」

 こら、そこ笑わないっ!

 カレン「昔から、よく父さんと母さんから結婚式の話を聞かされてて 憧れてたのよねぇ。しかも、ヨシヒトくんがプロポーズしてくれるなんて・・・ 返事? そんなの、決まってるじゃない。私はOK! それじゃ、わたしは父さんたちに結婚することを話してくるからね。」

 私はうれしさのあまりマザーズヒルの山頂まで駆け登り、ベルを何度も何度も鳴らした。今日は人生最良の日だ。いや、これからずっと最良の日にするんだ。

 牧場に戻ってから私は思い出した。しまった、明日は雨だった! うぎゃー、動物たちを小屋に入れなければ!


≪2年目 夏の月 29日 (水) 雨≫

 婚約翌日の今日、予報通りに雨が降っている。前途多難だなぁ、などと思っていたら、な、な、な、なにぃ!? 明日は台風だって!? これは試練なのか!? それとも天の神様が、私に嫉妬しているのか!?
 えーい、私は負けんぞ。台風なんかに負けるものか!


≪2年目 夏の月 30日 (木) 台風≫

 今年は2度も台風に見舞われた。しかも1度目は牛祭りの出場登録前日で、2度目は婚約成立直後にして夏の月の最終日。これ以上ないタイミングで来たものだ。今日が収穫予定になっていた作物もかなりあったのに、全てが無駄になってしまった。収穫できない作物は昨日のうちに刈り取っていたのだが、その時になんとも言えない悲しさに見舞われた。私は処分するために育てたのではないのに・・・。
 お金や手間の問題ではなく、収穫できないことを辛く感じたのは、私が本当の牧場主になれたという事なのだろうか。こんな実感の仕方はしたくなかった・・・。

 2年目の夏の月が終わった。全国のカレンファンから苦情がきそうだが、私は彼女と婚約した。そしてやっぱり全国の読者から苦情がきそうだが、結婚してもこの日記は終わらない。そう、まだしばらくは続くのだ。


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 データは秋の月の1日に目を覚ました時点での、家計簿などから拾って計算しています。
 冷蔵庫や整理棚に入れている物は含まれていません。
 この他にもゴミを12個(合計109個)釣っています。

牧場関連
先月まで 今月 合計
収入 753,347 315,992 1,069,339
支出 653,990 106,220 760,210
増改築 風呂,鶏小屋,牛羊小屋 なし 風呂,鶏小屋,牛羊小屋
54面 +0 54面
力の木の実 +1,不思議な木の実1 7+1
犬(愛情度) +1 10
馬(愛情度) 10 −1
鶏(愛情度) 9,9,9,9,5,6,5,5 省略 P,10×3羽,8×4羽
牛(愛情度) 9,7,3,3 省略 P,10,6,6,5,2
羊(愛情度) 9,3,1 省略 10,6,4,2
道具 全て5(ミスリル) 全て上限 全て5(ミスリル)
レシピ 42 27 69

出荷数
先月まで 今月 合計
かぶ 513 513
じゃがいも 395 395
きゅうり 429 429
きゃべつ 156 156
いちご 129 129
トマト 137 283 420
とうもろこし 164 245 409
たまねぎ 200 584 784
パイナップル 75 252 327
かぼちゃ 124 124
なす 550 550
にんじん 154 154
さつまいも 751 751
ピーマン 527 572
ほうれんそう
たまご合計 320 151 471
マヨネーズ合計 319 75 394
牛乳合計 17 40 57
チーズ合計 10 21 31
リンゴの木関連 172 180
山菜等合計 104 24 128
薬草合計 582 153 735
魚合計 331 81 412
羊毛合計
毛糸玉合計
アクセサリー合計 73 73
鉱物(宝石以外)合計 246 246
宝石合計 258 258
その他(特殊りんご含む)

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