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≪2年目 春の月 1日 (月) 晴れ≫

 1年前の今日、私はこの村にきた。その当時はもちつき大会にも呼んでもらえず、私は一人で畑を耕していた。その延長が、今のこの姿だ。牧場は大きく変わった。今のキャンディ牧場を、荒地だという人はいないだろう。しかし私自身は変わっただろうか。少しは変わることができただろうか。
 ポストを見ると、年賀状が届いていた。お世話になった人から、親しい友人から、そしてあの女の子からも・・・。
 私はもはや、ミネラルタウンの一員だ。自分がどうであれ、ここで生きていかなければならない。
 1年経っても、私がすべきことは変わらない。牧場経営が軌道に乗ったとはいえ、かつての楽園には遠く及ばないのだから。牧場をもっと豊かにしなければならないし、ミネラルタウンの平和も守らなければならない。しかしそれが辛いことだとは思わない。大好きな牧場だから、大好きな村だから、私はすべてをかけられる。
 そうか、私は変わったんだ。ここで暮らせることへの喜び。この気持ちだけは、去年の私にはなかったものだから。

 あー、疲れた。真面目な文章なんて書くものじゃないな。いつもの3倍は時間がかかったよ。

 女神さまが出ているクイズ番組で、13回連続当たりを記録した。これは0から9までの数字が1つ表示され、次にでる数字がそれよりも大きいか小さいかを当てるというものだ。こういうものは勘を働かせるよりも、確率どおりに選択して幸運を待つのが一番だ。0から9だから、4以下の数字が出れば「大きい」を、5以上の数字が出れば「小さい」を選ぶ。これでは何の面白みもないが、こういうものはこうするものだ。
 で、賞品はリラックス茶の葉。賞品の説明文によると、これはコロボックルとのお茶会でもらえるものらしい。そうか、女神さまってコロボックルだったんだ!

 冗談はともかくとして、今日はもちつき大会の日。四天王の1人であるこの私が、食べ物イベントに参加しないわけにはいかない。そしてつきたてのおもちをほおばる。うーん、うまい!
 期待していた大食い大会ではなかったが、食べ放題だから昼食を抜いてきた甲斐があったというものだ。
 残ったおもちをどっさりもらったから、これは料理に使ってみようかな。作れそうな料理って、雑煮と焼き餅くらいかな? そういえば、お好み焼きに入れるのもおいしいんだよな。おっと、力うどんを忘れてはいけないな。それから揚げもちやおかきにも・・・ああ、今から楽しみだ。
 ・・・あ、キーボードにヨダレが落ちた。

注:もちろん冗談です。ゲームボーイアドバンスの上に落ちたわけでもありません。だから、ホントに冗談なんですってば! ・・・ええっと、それからここに書いてある料理は、実際に作れるかどうかはまだ試していません(だから黒字で書いている)。攻略のヒントではないのでご注意を。


≪2年目 春の月 2日 (火) 晴れ≫

 今日からポチのトレーニング再開だ。冬の間はほとんど運動させてやれなかったから、なまっているだろうな。
 などと思いきや、運動不足を感じさせない好ダッシュと好記録。でも記録はひ・み・つ! 14mで驚いていた以前とは比べ物にならないほど上達しているので、夏の月の本番をお楽しみに!


≪2年目 春の月 3日 (水) 晴れ≫

 牧草が冬の間に枯れてしまったため、は放牧していない。明日は雨なのだが、おかげで私の仕事はあまり増えないので、今日もフリスビーと釣りをするため海へ行く。
 なんだかサボってばかりいるように思われそうだが、冬の間に固まってしまった畑を耕す大仕事は、ちゃんと終わらせているのだ。もちろんその後は、コロボックル任せなんだけど。


≪2年目 春の月 4日 (木) 雨≫

 女神さまのクイズ番組で、なんと20回連続当たりを記録した。賞品は化粧水
 ・・・個人的には、リラックス茶の葉の方がうれしいんだが。化粧水なんて自分で使うものじゃないし、この手のプレゼントって、あまりする気になれないんだよね。もっとも作物のお裾分けや花のプレゼントだって、たまにしかしていないんだけど。

 ルドルフが馬になった。
 ・・・同じネタを何度も使うのは気が引けるのだが、ともかく子馬だった昨日までよりもずっと大きくなったのだ。これなら私が乗って走ることもできそうだ。誰だか知らないが、鞍までつけてくれているし。
 そして乗ってみたのだが、速い! とにかく速い! 自分の足と比較するのもなんだが、2倍くらいは速いのではないだろうか。これなら草競馬に出場できそうだし、牧場内の移動時間も短縮できる。でも、乗りたいときに近くにいるとは限らないんだよな。


≪2年目 春の月 5日 (金) 晴れ≫

 ヨーデル牧場ムギさんがやってきて、ルドルフを育てたお礼にルドルフをくれた。
 ・・・そういえば、ルドルフってムギさんから預かっていただけなんだよな。すっかり忘れていたよ、あっはっは。でもまあ、これまで一生懸命世話をしてきた甲斐があったというものだ。ルドルフ、これからもよろしくな!

 酒場で牛乳を飲む。
 というのは、なんとなく子供っぽいイメージがあるのだが、私はアルコール類が好きではないので、酒場で注文するのは牛乳パインジュースなのだ。
 しかしこの牛乳、どこから仕入れたものだろう。近頃はたまにとはいえ、うちの牧場からも牛乳を出荷しているのだが。
 私が出荷した牛乳を酒場が仕入れ、それを私がお金を払って飲む。・・・なにかおかしいような気がする。そういえばアージュワイナリーデュークさんも、自分が酒場に売ったワインを、わざわざお金を払って酒場で飲んでいるらしい。お金よりも交流を大切にするなんて、のどかな村だよなぁ。


≪2年目 春の月 6日 (土) 晴れ≫

 海で釣りを始めたのは9時50分だった。ただし朝の
 このところ仕事は本当にコロボックル任せで、私がするのは私でなければできない一部の仕事だけ。こんなことでいいのだろうかとは思うのだが、彼らが仕事に慣れてきたので、私が手伝う必要がないのだ。もう少しすれば収穫に人数を割かなければならなくなるので、私の仕事も増えるのだろうが・・・。
 いっそのこと、敷地をすべて畑にしてしまおうか。でもそれじゃあ、農場物語だよな。


≪2年目 春の月 8日 (月) 雨≫

 念願のなべが届いた。しかしテレビショッピングの人も考えてないよな。料理に欠かせないなべを最後にして、めん棒泡だて器なんかを先に売り出すんだから。ま、これで調理器具がそろったから、料理が楽しくなりそうだ。
 そういえば、去年の夏に収穫したトマトがまだ冷蔵庫に入っているのだが、今でもなんともないようだ。冷蔵庫で保存してはいけないさつまいもも、やっぱり問題なし。ミネラルタウンはのどかな村だとは思っていたが、まさか作物までのどかだったとは。


≪2年目 春の月 11日 (木) 晴れ≫

 コロボックル達のお茶会に呼んでもらった。小さな彼らが住んでいる家だから、イスもテーブルも、何もかもがとっても小さい。まるでおとぎの国に迷い込んだみたいだ。そしてシェフネン自慢のお菓子とお茶を楽しみながら、楽しく語らう。
 無邪気で陽気な彼らと一緒にいると、なんだかボクまで楽しくなってくるの。ぜひ来年も呼んでほしいの。
 ・・・あ、口ぐせがうつってしまったの! なおらないのー!


≪2年目 春の月 12日 (金) 雨≫

 今日は私の誕生日なのポストを見ると、友人からのお祝いの手紙が入っていた。去年は何事もなく終わって寂しい思いをしたものだが、今年は朝から一味違う。雨が降っているので、水もしたたるいい男になったつもりで街へ行く。

 雑貨屋ではいちごの種が新しく売り出されていた。いちごは連続で収穫できるタイプなので、月初めに植えるのが理想的なのだが、今からでも自分が食べる分くらいは収穫できるはずなので、もちろん購入する。なんとなく、誕生日のプレゼントという気がしなくもない。

 エレンさんの家にお邪魔していたとき、サイバラさんが遊びにきた。この2人とムギさんは、どうやら昔からの友人のようだ。私は邪魔にならないように、部屋の隅で2人の話を盗み聞きしていたのだが、その時エレンさんは、サイバラさんのことを確かにこう呼んだ。

 エレン「サイちゃん」

 私にとって、最高の誕生日プレゼントだった。

注:同じ名前、同じ呼び方でも、年齢によって感じ方が変わるものだ。例えばムギさんはおじいさんだから名前に違和感はないが、このおじいさんにも子供だった時代はあるわけで・・・。逆にポプリは数十年後が心配である。


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