トップページに戻る ゲームの話に戻る 前のページへ 次のページへ

≪1年目 冬の月 23日 (日) 雪≫

 明日は聖夜祭が行われるのだが、これは家族でホームパーティを楽しむというものらしい。
 家族・・・か。
 ミネラルタウンに私の家族はいない。明日もきっと、私はいつものように仕事をして、夜にはいつものように釣りをし、そして眠るのだろう。
 ・・・いや、今の私には家族がいる。ポチルドルフ、そしてコロボックル。みんなただの家畜や従業員ではない。明日の夜くらいは、彼らとゆっくり過ごすのも悪くないだろう。

 酒場でカレンに、明日の聖夜祭にこないかと誘われた。はーい、行っきまーす!


≪1年目 冬の月 24日 (月) 晴れ≫

 夕方に雑貨屋へ行くと、聖夜祭の準備をしていた。
 ふう、間に合ったか。今日ここで、劇薬の製造と人体実験が行われるという情報を入手したのだ。真相を突き止め、惨劇を防ぐのが私の目的だ。
 テーブルにならべられた料理は、どれもおいしそうに盛り付けられている。芳しい香りも食欲をそそる。見たところカレンの手によるものはなく、情報はガセネタだったことが判明した。サーシャさんの料理を雑貨屋の3人が食べて、私だけがカレンの料理を食べるという最悪の事態も想定していたのだが、余計な心配だったようだ。


≪1年目 冬の月 25日 (火) 晴れ≫

 宿屋へ行くと、ダッドさんから奇妙な問題を出された。

 問い.あなたはランのことをどう思いますか。

   A.好きです
   B.友達です

 「好きか嫌いか」と問われたら迷わず大好きと答えるけれど、この2択だとBじゃないかなぁ。
 と思って「友達です」と答えたら、ダッドさんの機嫌が急に悪くなってしまった。どうもダッドさんの頭の中では、「私とランが結婚してめでたしめでたし」という筋書きができていたようだ。

 私はそこまで信用されていたのだろうか。たしかに牧場経営は順調だし(今月は赤字確実だけど)、ランとは仲がいいけれど・・・結婚か。考えたこともなかったな。
 たしかにミネラルタウンへ来た当初は下心も少しだけあったし、年齢的には考えてもいい頃だ。実は気になる人もいる。しかし今は、結婚まで考える余裕がないのだ。牧場のことだけでも精一杯のうえ、ハリスさんが頼りにならない以上は、村の平和も私が守らなければならないのだから。

 トーマス氏カレンの2人を相手に戦い続けている私は、常に身の危険にさらされている。この戦いに、他人を巻き込むことなどできはしない。苦しむのは私一人でいい。私の死を悲しむ者など、決していてはならないのだ。
 牧場物語には、ハードボイルドな主人公がよく似合う。
 ・・・なんちゃって。


≪1年目 冬の月 28日 (金) 雪≫

 雑貨屋に青い羽根が入荷したらしい。これは男性が女性にプロポーズするときに渡す物で、結婚しそうなカップルが噂になったときに入荷するらしい。
 ・・・なんか、ヤな風習だな。
 でもこれって、誰が買ってもいい物なのか? 例えばグレイマリーのために入荷した物を、私が買ったりしたらまずいんじゃないのか? まあ、先日のダッドさんの様子を見ても、今回は私のためなのは明白なので、私がさっさと買ってしまえば問題はないはずだが。
 しかし、噂になっているのは私と誰なのだろう。やはり相手はランなのか? それともカレンか? 個人的にはエリィも捨てがたいのだが、あまり女性の名前を書き並べると、私がとんでもない遊び人に思われそうなので、この辺りでやめておく。

 雑貨屋に行くと、巨大な青い羽根が置いてあった。長さ50cmほどだろうか。しかし誰が買うのか分かっているのだから、こんな買うのが恥かしい物は通信販売にしてくれたらいいのに。いやいや、こんな物は村が買い上げ、特定の年齢に達した人にもれなく届けるというのが筋ではないのか? なにせ雑貨屋は街の中央にある。こんな目立つ物を持って街を歩くなど、小心者の私にはできやしない。もっとも私のリュックは特別製なので、巨大な青い羽根を、誰にも見つからないように持ち運ぶことができるのだが。
 おや、持ち物が一杯で青い羽根が買えないぞ? 4次元リュックとはいえ、釣り竿やらクワやらオノやらを入れていると、さすがにこれ以上は入らないようだ。仕方がない、出直すか。

 いつものように海で釣りをしていたのだが、今日は絶不調。中魚が1匹釣れただけだ。これだけを出荷しても仕方がないから、ダッドさんにプレゼントすることにしよう。ランとの結婚話をうやむやにしたせいで何となく話しにくくなったので、物でごまかそうという高度な心理作戦だ。
 ダッドさんに渡したのはフグ。大きさを考えると、多分トラフグだろう。日本では1kgで3万円にも達する、超高級魚だ。
 ・・・しかし、何かが間違っている気がするのはなぜだろう。

注:フグといえば、毒を持った生き物の代表的な存在だ。


≪1年目 冬の月 29日 (土) 晴れ≫

 あわわっ! 楽しみにしていたテレビショッピングが、年末特別番組でつぶれた! ああ、念願のなべが売り出されるはずだったのに・・・。
 とぼとぼと家の中を歩いていると、絶望で目の前が真っ白になった。
 ・・・いや違う。そろそろだとは思っていたが、こんな紛らわしい時に来やがったか。万歩計10万歩記念の女神さまめ!
 前回の1万歩記念は、お供えの催促が真の目的だったと思われる。すると今回もそうなのだろうか。そういえば冬の月になってから、さっぱりお供えしていない。まあ、春になったらまたお供えするようになるだろうから、それまで待っていてくださいよ。

 1日遅れたが、青い羽根を購入した。街を回ってみた印象では、噂の相手はランカレンに分かれているようだ。しかし今のところ結婚するつもりはないので、青い羽根は物置代わりの宝箱にあげることにした。


≪1年目 冬の月 30日 (日) 晴れ≫

 夕方からは広場で年越しそばを食べる行事があり、明日の0時からはマザーズヒルで年越しの集いが行われる。しかしどうやら、どちらか片方にしか参加できないようだ。時間的には両方に出られそうなものだが、そういう伝統なのだろう。
 どちらに行くか迷ったのだが、今年は1日1食か2食で暮らす日が多かったので、最後くらいは腹いっぱい食べたいと思い、年越しそばを食べに行くことにした。

 食べ物イベントには必ず参加しているのが、普段ロクな物を食べていない木こりのゴッツさん、収入のない仕事をしているために差し入れに頼って生活している神父のカーターさん、食いしん坊のラン、そして1日1食の日も珍しくない私の4人だ。実際には他にもいるのだが、イベントにかける情熱は、この4人が飛び抜けているといっていいだろう。食べ物イベントの四天王といってもいい。もちろん今回も、4人そろっての参加だ。

 しかし年越しそばの並べ方が料理祭の時と同じというのは、どうにかならないものだろうか。あのときは右から2番目がカレンの料理だったから、今回もそこが当たりじゃないのかと、余計な心配をしてしまうのだが。
 一番右の器を取った私は腹いっぱいになるまで食べた後、お土産に余ったそば粉をどっさりもらって帰宅する。こうして私の、ミネラルタウンでの1年目が終了した。

 一年を振り返ると、普通の人の3倍は濃い生活を送ってきたような気がする。荒地を開拓して牧場を立て直し、経営を軌道に乗せた。動物達やコロボックル達と楽しい毎日を送り、牧場の外にも多くの友人ができた。
 目的の1つであった、女の子との再会も果たした。彼女があの女の子だという証拠はないが、私は確信している。いや、そう思いたいだけなのかもしれない。明日からは春。私のところには、恋の季節が少しだけ早く来てしまったのだろうか。


≪1年目 冬の月 牧場成績≫次のページへ

 データは春の月の1日に目を覚ました時点での、家計簿などから拾って計算しています。
 冷蔵庫や整理棚に入れている物は含まれていません。
 この他にもゴミを38個(合計73個)釣っています。

牧場関連
先月まで 今月 合計
収入 465,076 72,237 537,313
支出 330,600 139,150 469,750
増築 自宅2,鶏小屋,牛羊小屋 風呂 風呂,鶏小屋,牛羊小屋
30面 消失 0面
力の木の実 +1
犬(愛情度) +1
馬(愛情度) +2
鶏(愛情度) 5,5,5,5,2,2,1,1 省略 6,6,6,6,3,3,3,3
牛(愛情度) 4,2 省略 6,4,0
羊(愛情度) 省略 6,0
クワ 5(ミスリル) 上限 5(ミスリル)
カマ 5(ミスリル) 上限 5(ミスリル)
オノ 5(ミスリル) 上限 5(ミスリル)
ハンマー 3(銀) +2 5(ミスリル)
じょうろ 5(ミスリル) 上限 5(ミスリル)
釣り竿 3(銀) +1 4(金)
レシピ +9 13

出荷数
先月まで 今月 合計
かぶ 152 152
じゃがいも 80 80
きゅうり 62 62
トマト 137 137
とうもろこし 164 164
たまねぎ 200 200
パイナップル 75 75
なす 550 550
にんじん 154 154
さつまいも 751 751
ピーマン 572 572
ほうれんそう
たまご合計 206 17 223
マヨネーズ合計 70 166 236
牛乳合計
チーズ合計
リンゴの木関連 135 27 162
山菜等合計 78 78
薬草合計 481 29 510
魚合計 125 142 267
羊毛合計
アクセサリー合計 39 42
鉱物(宝石以外)合計 155 91 246
宝石合計 258 258
その他(特殊りんご含む)

トップページに戻る ゲームの話に戻る 前のページへ 次のページへ