≪１年目　冬の月　１日　（土）　晴れ≫

　今日から冬。外に出ると、一面の銀世界が私を待っていた。
　･･･はて、今日の天気は晴れなのに、一体いつ雪が降ったのだろう。
　などと不思議がっていては、ミネラルタウンでは生きていけない。こういうものは、どこからともなく湧いてくるものなのだ。

≪１年目　冬の月　２日　（日）　晴れ≫

　天気予報によると、明日は大雪らしい。家から出てはいけないと言っているのは、大雪が台風なみに恐ろしいからなのだろうか。

≪１年目　冬の月　３日　（月）　大雪≫

　あわわ、なんだこの雪は！？　昨日のテレビでは家から出るななどと言っていたが、これでは出ようとしても出られない。雪が積もりすぎて、ドアが開かないじゃないか！
　この村の気候はどうなっているんだ！？

≪１年目　冬の月　４日　（火）　雪≫

　台風の翌日には唖然とさせられた。風で飛ばされてきた巨石が牧場に落ちていたからだ。しかし今日も同じような巨石が落ちているのは、一体どういうことなんだろう。地形や季節を考えると雪崩は考えにくい。やはり風で飛ばされてきたのだろうか。
　あれが１つでも家に当たったらと思うとゾッとする。おじいさんの死因にはストレスが絡んでいるはずだ。私も長生きはできないかもしれない。もしかすると、トーマス氏がこの牧場を手放したのも、これのせいなのかもしれない。

　牧場を崩壊させたのがトーマス氏ではなく大雪だったとすると、彼がポチを恐れる理由は？
　･･･いや、やはり犯人はトーマス氏なのだ。そして牧場をどんどん復興させていく私と比較されて、自分が無能だと思われるのを避けるために、台風や大雪の日にこっそり牧場に忍び込み、奥義・最大ため攻撃で牧場を崩壊させていたのだ。
　全ての元凶は、やはりトーマス氏なのだ。このことを証明できれば、憧れのベストエンディングが待っている。一刻も早く証拠を集め、悪徳村長の魔の手から、ミネラルタウンを救うのだ。
　･･･そうか、９コ集めると何かが起こるという真実の玉は、名前の通り、トーマス氏と法廷で戦うために必要な証拠の品だったのだ。そしてポチの小屋からも１つ見つかったのは、やはりポチが鍵を握っているからなのだ！

注：信じないでね。

≪１年目　冬の月　５日　（水）　晴れ≫

　明日も大雪！
　またあんな巨石が飛んでくるのだろうか。それともトーマス氏が忍び込んで悪さをするのだろうか。
　どちらにせよ自宅にいるのは危ないのだが、動物たちを置いて私だけが避難するわけには行かない。
　･･･どうせ避難しても、朝の６時には連れ戻されるんだし。

≪１年目　冬の月　６日　（木）　大雪≫

　家に閉じ込められると何もすることがない。テレビは映らないし、調理器具がまだそろっていないため、料理も満足にできない。材料だけは大量にあるのだが･･･。
　結局、ポチとボールで遊ぶくらいしかできない。２度も増築したこの家は私１人には広すぎるのだから、コロボックル達が泊まってくれればいいのに。やはり彼らも、この家の危険性を知っているのだろうか。
　そういえばコロボックル達の家は、この牧場から一番遠いところにあるんだよな。彼らの足だと片道２時間半はかかりそうなのだが、朝の６時にここへ来て、夜の９時に帰っていく彼らは、一体何時間眠っているのだろう。
　･･･そうか。だから仕事中に、しょっちゅう居眠りしているんだ！

≪１年目　冬の月　７日　（金）　晴れ≫

　明日も大雪だよー！

≪１年目　冬の月　８日　（土）　大雪≫

　あわわ、大雪のせいでテレビショッピングが見れない！

≪１年目　冬の月　９日　（日）　雪≫

　はは･･･。あははは･･･。あしたも大雪だー！

　広場でクリフと出会った。
　･･･と思ったらクリフが倒れた。３食とも食堂のご飯を食べていながら情けない。
　･･･もしかしてアージュワイナリーでは食事代は支給されておらず、彼が注文しているのは朝：水、昼：水、夜：水なのだろうか！？
　なんて冗談いってる場合じゃない！　病院に連れて行かなければ！

　幸い発見が早かったため、クリフは大事には至らなかったようだ。ひとまず安心。
　･･･しかし病院にカーターさんを呼んだのは誰だ？　聖職者を呼ぶなんて、ちょっと用意が良すぎませんか？

　警官のハリスさんと立ち話。この辺りでは、夜になると野犬などが出ると言っている。ということは、野犬以外にも何かが出るのだろうか。ポチが戦えるようになった今、野犬では手ごたえがなさ過ぎるため、私はより強い敵を求めているのだが。木こりのゴッツさんの話では、クマやオオカミはいないらしい。ということは、ツチノコか、幽霊か、雪男か･･･。ミネラルタウンならば、どれが出てきても不思議ではないのだが。

≪１年目　冬の月　１０日　（月）　大雪≫

　もう、どうにでもしろー！

≪１年目　冬の月　１１日　（火）　晴れ≫

　このところ大雪のせいで、動物たちにエサをほとんどあげていない。当然のように不機嫌になるものが続出し、病気になったものも多い。動物の薬は買いだめしていたのだが、この調子で大雪がこられては足りそうにない。また買ってこなくては。お買い得セットがあれば、迷わず買ってしまいそうな状態なのだ。

　鶏達は３羽が病気で、残りの５羽が不機嫌になっている。私なら、とてもあの雰囲気の中で仕事などできない。コロボックル達は平気なのだろうか。仕事が終わった後も、あの中で遊んでいるのだが。

≪１年目　冬の月　１２日　（水）　雪≫

　このところ天気予報を見るのが非常に怖い。雪は本来ならあまりいい天気ではないはずだが、なぜかホッとしてしまう。

≪１年目　冬の月　１３日　（木）　晴れ≫

　牧場を見渡すと、とんでもないことになっている。大きな石が４つ、大きな岩も４つ、小さな石（と言っても推定数十ｋｇ）や枝は数える気にもなれない。これらは全て、４度の大雪で飛んできた物だ（もしくはトーマス氏が･･･）。しかしここでくじけるわけにはいかないので、久しぶりに開拓者に戻って障害物を除去することにした。
　･･･ま、これでも来た当初よりはずっとマシさ。ミスリルのハンマーも手に入れたしね。