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≪1年目 秋の月 15日 (木) 雨≫

 アージュワイナリーの果樹園で、先輩移民のクリフとアルバイトをする。そして仕事が終わったとき、クリフがここで働かないかと誘われた。断る理由もなく、彼はよろこんで承諾する。これはこれでいいことだ。
 しかし問題は給料。今回のアルバイト料は7時間で1000G。これでは定食2人前にしかならない。正社員になっても大差はないだろうから、クリフアージュワイナリーで働き続ける限り、私と同じく一日1食か2食の生活しかできないということだ。かわいそうに・・・。

 そういえば、うちの牧場の従業員(コロボックル)は、1週間の賃金が小麦粉1袋(50G)なんだよな。ラッピングして渡しているから、私の負担は150Gになるとはいえ、それにしても安すぎる。今度からはもう少し値上げしてあげようか。もっとも彼らは体が小さいから、小麦粉が1袋あれば、お菓子やパンを山のように作って食べられるんだろうけど。


≪1年目 秋の月 16日 (金) 晴れ≫

 夜。といえば野犬の時間だ。今日も野犬は、懲りることなく1匹でやってきた。こんなときに怖いのが、油断することと、慌てて判断を誤ることだ。わたしは落ち着いて指笛を吹き、ポチを呼びよせる。うっかりルドルフまで呼んでしまったが、ルドルフは遠くにいて指笛が聞こえなかったらしく、結果オーライだ。
 戦闘はもちろん私達の圧勝。対戦成績は、7戦6勝1無効試合となった。


≪1年目 秋の月 17日 (土) 晴れ≫

 牧場にある橋でのんびり釣りを楽しんでいると、8時を知らせる鐘の音と共に、茶色い影が私の後ろを駆け抜けていった。
 ・・・また来やがったか。
 落ち着いて指笛を吹き、ポチを呼び寄せる。
 ・・・あれ、こないぞ? 遠くにいたため聞こえなかったのだろうか。だがこんな奴、私1人で十分だ。バトルアックスで殴りつけること5回。野犬は尻尾を巻いて逃げ出した。対戦成績は8戦7勝1無効試合だ。

 久しぶりの激闘となったために、戦いの後、すぐに寝ることにした。そして家に帰ってきたとき、私を迎えてくれたのはポチだった。
 ・・・そういえば家の中に入れたままだったな。ま、誰にでも間違いはあるのだよ。あっはっは・・・。


≪1年目 秋の月 18日 (日) 晴れ≫

 今日は草競馬の日。なんと1年に2度行なわれるらしいのだ。今回も頑張って小遣いを稼ぐぜ! と思い、ブローチをたくさん持ち帰ることができるよう、かごを抱えて見に行った。

 今回はお金に余裕があるため、3レースともチケット(馬券)を買うことができる。そして合計24750G(5頭に99枚ずつ)をつぎ込んで返ってきたのは1188枚のメダル。34個のブローチ(メダル612枚で出荷額68000G)などと交換して、またも大もうけさせてもらった私だった。

 因果応報という言葉をご存知だろうか。試験で出題されることもある言葉だが、それを実感することは少ないのではないだろうか。実際にはほとんどの人が頻繁に経験しているはずだが、大抵の場合は因果関係を無視して、不運という言葉で片付けてしまうからだ。しかし今日、私はそれを体験した。
 ・・・いや、これこそ不運というべき物だったのかもしれない。なぜなら、草競馬を悪用した小遣い稼ぎと私に降りかかった災難との間には、何の因果関係もなかったはずなのだから。

 明日は雨。だから夕方になって、動物たちを小屋に入れ始めた。そしてメーメーを入れるときに、私はベルを使っていた。私がベルを鳴らしながら歩き、メーメーがその後ろをついて歩くという、のどかで微笑ましい光景だ。しかし午前中の仕事で体力を使っていた私は、3回目にベルを鳴らした瞬間、力尽きて倒れこんでしまった。そして後ろを歩いていたメーメーに踏みつけられた。ふぎゃ!


≪1年目 秋の月 19日 (月) 雨≫

 今日は仕事がほとんどない。動物の世話と資材集めをした後は、ずっと憧れていた釣り三昧だ。
 しかし湖で釣っていたのだが、魚がまったく針にかからない。何度ウキが沈んでも、引き上げると何も釣れていないのだ。この場所は、銅の釣り竿と相性が悪いのだろうか。そう考えて普通の釣り竿で釣り始めると、すぐに魚がつれた。小物ばかりだったとはいえ、短時間で4匹も連れたことを考えると、高品質の竿が常に良いとは限らないようだ。
 ・・・って、前から薄々気付いてはいたんだが。


≪1年目 秋の月 20日 (火) 晴れ≫

 今日の料理番組は月見だんごの作り方だった。
 1週間遅いよ。などと思っていた時、ふと気が付いた。たしか台風がきたのは火曜日。台風がなければ、今日の番組は先週の月見の日に放送されていたかもしれず、ちょうど間に合ったのだ。そして当時不足していた物は調味料セットだけだが、これが届いたのは昨日だ。自宅の増築を1週間早めていれば、テレビショッピングでの販売も早まり、先週の月曜日に届いていたかもしれない。すると何もできなかった月見の日、めぐり合わせによっては、私はだんごを食べながら月見ができたかもしれないのだ。
 悔しいので作ってヤケ食いした。もちろん丸呑みだ。串ごと


≪1年目 秋の月 21日 (水) 晴れ≫

 今日は羊祭りの日。キャンディ牧場からも、メーメーを出場させている。
 広場へ行くと、みんながメーメーのことを誉めてくれる。みんな見る目がないようだ。飼い主を踏みつけるようなが、優勝なんてできるわけないじゃないか。
 もちろん結果は優勝ならず。順位は分からないが、おそらく最下位争いだろう。

 夜に、またもや野犬がやってきた。これまで一度も勝っていないためか、今日の野犬からは並々ならぬ気迫が感じられる。全力疾走で私を振り切り、そのまま目指して突撃!
 しかし勢い余って、そのまま通り越していってしまった。しかも私がほとんど仕事をしていないために雑草が生い茂り、迷宮のようになった畑で迷子になっている。私やポチはちょっとした雑草なら飛び越えられるし、コロボックル達は雑草があろうが溜め池があろうがお構いなしなのだが、野犬はそうではないらしい。
 袋小路に追い詰めると、野犬はおたおたするばかり。そこへやってきたのがポチ。私の横をすり抜けると野犬に襲い掛かる。なんだ、これなら私は何もしなくていいや。私は逃げられないように道をふさいでおこう。
 そして仁王立ちになった私の側を、仕事を終えたコロボックル達がぞろぞろと帰っていく。秋の夜長を彩る、のどかな光景だった。

 ・・・いつのまにか眠っていたらしい。目を覚ますと、いまだに野犬は抵抗していた。どうやらポチの攻撃力は大したことがないようだ。しかたがない、今回も私が戦うか。そう思ってウォーハンマーを握りしめる。2回ほど小突くと、野犬は情けない鳴き声をあげて逃げていった。対戦成績は9戦8勝1無効試合。いまだ無敗だ。


≪1年目 秋の月 22日 (木) 晴れ≫

 コロボックル達にも休日がある。そしてこれまでは、収穫のない日と収穫担当者が休みの日が運良く重なっていたのだが、今日は1人しかこないのに収穫する作物は山ほどある。そこでしかたなく、自分も働くことにした。
 秋は毎日のように収穫がある。それでいて私が出荷目的で収穫するのは、今月になってこれが2回目だ。
 ・・・の割には、他に何もしていないんだよな。牧場の中を好き勝手に歩き回るモーモーメーメーの世話をして、それから海岸までフリスビーの練習をしに行くだけで、かなりの時間がかかってしまうから。でも動物たちをずっと小屋に入れておくのはかわいそうだしね。そのうち動物の世話も、コロボックル達に任せようかな。そうすればフリスビーと釣りに専念できるから。ところで、このゲームのタイトルって何だっけ?

 この日記で最も登場回数が多いのは誰だろう。想像だが、ポチが飛びぬけているような気がする。その次は・・・となると、もしかすると野犬かもしれない。まだ一度も登場していない人がいるというのに、戦闘記録だけで昨日が9回目、今日が10回目だ。そう、今日もまたやってきたのだ。そしてまたボコボコにされて帰っていった。これで対戦成績は10戦9勝1無効試合。
 こんなに野犬に好かれているのは、私の牧場だけなのだろうか。それとも、これでもまだ少ない方なのだろうか。最近は特に多い。秋の動物は冬に備えてよく食べるものだが、野犬もそうなのだろうか。しかしこの牧場にきたって、返り討ちにされるのは分かっていると思うのだが。吠えさえしなければ、うちで飼ってもいいんだけどねぇ。


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